【転職を検討中の方へ】転職のベストタイミングと注意点|
最適な時期を徹底解説
転職は、人生の中で大きな転機となる出来事のひとつです。しかし「うまく転職できるだろうか……」「どの時期に転職するのがいいのだろう……」「このタイミングで転職しても大丈夫かな?」など、転職したいと思っていても、さまざまな悩みや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、転職にベストなタイミングや、1年の中で転職すべき時期などについて解説します。
更新日:2026/05/21
目次
転職に「ベストなタイミング」「求められるキャリア」「ポイント」|20代~50代別に解説
転職を成功させるためには、自分にとって「ベストなタイミング」を見極めることが重要となります。そこで今回は、転職を成功させるための「ベストなタイミング」や「注意点」「ポイント」「転職に有利となるスキル」などについて、20~50代別に詳しく解説します。
参考:厚生労働省「-令和3年雇用動向調査結果の概況-」
20代|ベストな転職タイミングと転職を有利に進めるためのポイント
20代前半(第二新卒)という、新卒で就職してまだ間もない時期に転職を考えた場合、就職後3年前後が転職にベストなタイミングとなります。この理由は、社会人としての経験が3年前後あれば、採用する企業側も基本的なビジネスマナーやスキルは習得しているだろうと判断することが多いからです。
また、異業種や未経験の業界に転職する場合、前職での経験が長いとその職場で経験してきた仕事の進め方などが身に染みついていて、「転職先で新しい作業の進め方に順応することが難しいのでは」「採用しても長く勤めてもらえないのでは」などと企業側から懸念される場合もあります。
20代で転職を有利に進めるためには、転職を希望する業種や企業がどのようなスキルや経験を求めているか事前にリサーチし、自分に足りないスキルや知識を身につけておくことが重要なポイントとなります。
また企業によっては、スキルや経験だけでなく社会人としての基本的なマナーを重視する場合もありますので、20代での転職を有利に進めるためには、必要最低限、社会人としてのビジネスマナーを身につけておくことが必須となります。
30代|ベストな転職タイミングと転職を有利に進めるためのポイント
30代で転職を考えたときのベストなタイミングは30~34歳です。30代での転職を成功させるためには、20代で、実績や企業にアピールできる経験などを身につけていることが重要なポイントとなります。転職を希望する企業でも、どのような実績を積んできたかを重視され、即戦力としての役割を求められることが多いからです。実績やアピールポイントがないと、年齢を重ねていることが逆にデメリットとなり、採用されることが難しくなることもあります。
また、30代後半(35歳~39歳)で転職を考えた場合、採用する側の企業の多くは、即戦力としての能力だけでなく、人材マネジメントも含めた将来の管理職候補としての能力を求める場合もあります。これまでに人材マネジメントや管理業務の経験がない人の場合、転職のハードルが高くなるかもしれません。
30代の方で、今すぐに転職を考えていなくても、キャリアアップなどの目的で、将来的に転職を考えているのであれば、将来の転職に備えてマネジメントや管理業務の実績を積んでからの転職がベストです。
40代|ベストな転職タイミングと転職を有利に進めるためのポイント
20代・30代に比べ40代となると転職のハードルは高くなります。その理由として、人材育成やマネジメント、その他管理業務など、企業にとって幹部もしくは幹部候補となる人材を求めているケースが多いからです。転職を有利に進めるためには、今まで働いてきた企業でのマネジメント経験や管理業務などの実績を持っていることがポイントとなります。
また求人数でも、20代・30代に比べ40代を積極的に募集している企業は少なく、採用する企業側も慎重に人材を選びます。
このように求人が少ない中で40代が転職するベストなタイミングは、求人サイトやエージェントサービスに公開されている求人で、自分の条件に合った仕事と出会えたときと考えてよいでしょう。
また転職先を探す際にも、今自分が持っているスキルや経験、過去の実績などが転職を希望している企業から求められているものかを見極めることも、転職を有利に進めるための重要なポイントとなります。
50代|ベストな転職タイミングと転職を有利に進めるためのポイント
50歳を過ぎての転職活動では、年齢的にも多くの企業で定年に近い年齢にあることから、求人数が20~40代に比べ格段に少なくなるという現実があります。2021年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構が、50代を含む「ミドル層」といわれる年齢層で転職した人に対して行った調査結果によると、男性では「即戦力として期待された」と答えた割合が30代後半で49.5%という結果だったのに対し、50~54歳では「76.9%」という非常に高い水準であり、多くの企業が50代での求人に対し、どの年代よりも即戦力として求めていることが分かりました。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ミドルエイジ層の転職と能力開発・キャリア形成〜転職者アンケート調査結果」
50代を採用する企業の多くは、応募者の過去の実績だけではなく、人材マネジメントや、財務、法務などに精通した管理職を求めています。応募先の企業がどのような人材を求めていて、自分にそのスキルが備わっているかを見極めることが転職を有利に進め、成功に導くための重要なポイントとなります。
そのような条件でベストな転職のタイミングを探すのであれば、じっくりと時間をかけて転職先を検討する必要があります。40代同様、今自分が持っているスキルや経験、今まで積み重ねてきた実績などを求めている企業が見つかったときがベストなタイミングといえるでしょう。
キャリアアップ目的で転職希望した際のベストなタイミング
「自分のキャリアをもっと活かせる場所で仕事がしたい」「今の会社では自分を高めることには限界がきたかも……」このような理由から転職を考える方もいます。そこでここからは、キャリアアップ目的で転職を考えたときのベストなタイミングは、どのようなときなのか、転職をする際の注意点などについて解説します。
また、今従事している職種と同じ職種に転職を希望する場合と、今まで従事したことがない違う職種への転職を希望する場合の注意点や、転職に有利となるポイントなどについても解説します。
今までとは違う職種でキャリアアップ転職したい
「今までとは違う職種でキャリアアップ転職したい」「自分の強みをもっと違う場所で試してみたい」
「今までと違う職種にチャレンジして新しい経験やスキルを身につけたい」
このようなことを感じたときが、今までと違う職種へ転職するタイミングだといえます。ただし、他職種にキャリアアップ転職する際には注意点があります。
厚生労働省から発表された、令和3年1年間の「年齢階級別転職入職率」の統計を見ると、20~24歳の男性の転職入職率が「15.3%」、定年に近い年齢となる55~59歳では「5.2%」という結果となっており、20代前半をピークに、60歳を超える定年や契約満期を迎える60歳まで転職入職率は下がっていくことが分かります。
参考:厚生労働省「-令和3年雇用動向調査結果の概況-」
前述したように、年齢が高くなればなるほど、企業から求められる要望は厳しくなり、転職そのもののハードルは高くなる上に、それが未経験職種への転職であれば、さらに条件は難しくなります。
他業種へのキャリアアップ転職は、今まで経験したことのない技術や仕事の進め方を一から覚え、かつ企業に貢献しなければなりません。採用する企業側にとっても前職でどのような経験やスキルを持っていたとしても違う職種に従事するとなれば、全くの新人社員として雇用し教育しなければならないため、採用には慎重になる傾向にあります。
こうした状況を踏まえると、今までと違う職種に転職したい場合は、20~30代の比較的若い年齢でチャレンジするほうがよいと考えられています。
ただし、一概に40代、50代が他職種への転職が不利というわけではありません。例えば、職種や働く場所を問わず活用できるスキルのひとつに「ポータブルスキル」というものがあります。ポータブルスキルは、業種や職種を問わず、どこでも活用できるスキルです。具体的には、スケジュールの実行に必要となる「計画力」や業務のPDCAに必要となる「推進力」、人材育成や対人コミュニケーションで求められる「プレゼン能力」などがあります。
40代、50代は、こうしたポータブルスキルを高いレベルで身につけている方が少なくありません。他業種への転職でも、応募者自身がチャレンジ精神を持ち、企業が求める人材の条件が実績ではなく、事業成長を導く高いポータブルスキルを求めている場合は、強力なアピールポイントとなるでしょう。
20代、30代の方にとっても、ポータブルスキルは重要なスキルです。転職希望を持っているのであれば、在職中から将来を見据え、職種を問わずに活用できるポータブルスキルを身につけておくとよいでしょう。
今と同じ職種でキャリアアップ転職したい
「今まで積み重ねてきた自分のキャリアをもっと活かせる場所で働きたい」「自分のキャリアをもっと認めてくれる企業に勤めたい」、このようなことを感じたときがキャリアアップを目指し、転職をするタイミングといえます。採用する企業側では、入職を希望する人材に「前職でどのような経験を積んでいるのか」「どのようなスキルを持っているのか」「入職後どのような形で企業に貢献してくれる人材なのか」を判断材料として重視します。
企業に応募する際には、自分が今まで積み重ねてきたスキルや経験によってどのような形で貢献できるのか、入職後に自分はどのようなキャリアを積み重ねたいのかなどを具体的に考えて明確に語れるようにしておくことが、転職を有利に進めるためにも重要なポイントとなります。
専門性を高めるためにキャリアアップ転職したい
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や日商簿記検定、英会話スキルなど、仕事に活かすために、また、自分の専門性を高めキャリアアップするために、働きながら専門スキルを取得する方もいます。そういった専門性を「さらに高めてみたい」「自分の専門性を活かせる環境で働きたい」と考えたときが転職するタイミングでしょう。
また、自分の専門性を高めるためにキャリアアップ転職をする場合、採用する企業は、そのスキルや資格が企業にとって必要なのか、習熟度などを見ます。転職先で自分のスキルを活かすことだけではなく、そのスキルで貢献できるかを十分に検討し、見極めることが転職を成功させる重要なポイントとなります。
将来に独立を考えキャリアアップ転職したい
技術系や建築関連の企業に従事している方の中には、専門スキルや資格を取得し、将来への独立を見越してキャリアアップ転職を考える方もいるのではないでしょうか。独立を念頭に転職を考える場合のベストなタイミングにはさまざまなケースがあります。例としてあげると、建築関連であれば「1級建築士」を取得した場合などは、設計事務所や住宅メーカー、大手ゼネコンなどへ転職し、実務経験を積むことで独立へのキャリアアップとなるでしょう。
「社会保険労務士」の資格を取得した場合であれば、社会保険や公的年金、雇用や労働に関する法律のスペシャリストとして、転職を有利に進めることができるでしょう。このほかにも人事労務関係や人事のコンサルティング、労務関連の専門家としての実務経験を積むことで、将来の独立への足掛かりとすることができます。
ただし、独立へのステップアップとして転職を考えているとしても、面接する企業は採用した人材にはできれば長く勤めてほしいと考え採用します。ですから、独立支援を公言している企業以外での面接の際には「将来独立を希望しています」と伝えることは避けたほうがよいでしょう。
転職する際1年で最も良い時期はいつ?
転職を考える人の多くが「転職はいつどのタイミングですればよいのだろう?」「転職するなら何月ごろが一番多く求人があるの?」「ボーナスをもらってから転職したほうがいいのか」「自分が希望するこの時期に転職しても大丈夫なのか?」と悩まれるのではないでしょうか。ここからは、転職に有利な時期について解説します。
新年度がスタートする4月が転職のピーク
年度の終わりである3月は、年度末での転職や退職者が多く見られる時期であり、その補充人材を確保するために、新年度が始まる前の1月から3月に求人が増える傾向にあります。この求人数が増える1月から3月に向けて、12月か1月には転職活動を開始するとよいでしょう。ただし、この時期は、企業の求人も増えると同時に、それだけ多くの人材が転職活動や求職活動を行う時期でもあります。特に今まで経験したことのない業種への転職を希望する際は、転職が不利になる場合もあるため、企業研究や採用担当者の目に留まる履歴書・職務経歴書の作成、面接対策など、しっかりと事前準備をすることが大切です。
下半期がスタートする10月も求人数が増える
1月・2月のほかに、10月も求人数が増える時期になります。4月を新年度としている企業は、通常10月が下半期のスタートになり、組織変更や人事異動などはこのタイミングで行われることも多いため、退職者の補充や組織強化のための人材の求人が増える傾向にあるようです。ただし、1月・2月と同様に、企業が求人活動を活発化させるということは、求職者や転職を希望する人材も増加します。また、10月は中途採用などの転職者がメインになるため、即戦力が求められることがあります。高いレベルでの競争を勝ち抜くためにも自己分析などをしっかりと行い、自分の強みをアピールできるように準備しましょう。
12月の転職活動も狙い時
厚生労働省「一般職業紹介状況」の2013年〜2018年の6年間の統計データから、各月の「新規求人数」、「新規求職数」、「求人倍率」の平均値を算出した結果、12月は求職者に対する新規求人数である「求人倍率」が最も高い月であることが分かりました。これは、求職者に対する求人の供給が最も多いということであり、転職活動を行う時期としては12月も狙い時といえます。
【注意】ボーナスをもらってからの転職は?
転職をするなら「賞与(ボーナス)をもらってから転職したい」と思っている方は少なくありません。一般的な企業の賞与の支給時期は6月と12月です。上半期の6月の賞与の支給時期に合わせるなら、4月~6月の間、下半期の12月の賞与の支給時期に合わせるなら、10月~12月に転職活動を始めるのがよいでしょう。
ただし、多くの企業では賞与の支給に関して「算定期間」を設けているので注意する必要があります。この期間内に就業の実績があれば、企業によって賞与が支給される前に転職しても賞与が一部支給される場合もありますが、退職者には支給しないという企業もあります。賞与の支給条件については企業の就業規則によって異なるので、転職を考えるなら就業規則を事前に確認しておくとよいでしょう。
転職をベストにするための事前準備とは?
ここまで、転職のタイミングと注意点について解説してきましたが、ここでは、転職をベストなものとするための事前準備について解説します。
転職に有利となる時期を見極めること
転職を有利なものとするためには、まず求人数が増加する時期を狙って転職活動を開始することが大切です。年度の終わりである3月は、年度末での退職者が多く見られる時期であり、その補充人材を確保するために新年度が始まる前の1月、2月、そして下半期がスタートする10月も多くの企業が求人を増やす時期です。
転職を有利にするためには、この求人数が増える時期に合わせて事前準備をすることが大切です。
転職を希望する企業の情報収集は早めに行うこと
転職を希望している企業に採用されるためには、基本的な企業研究だけでなく、どのような人材が求められているのか、事前に情報収集しておくことが大切です。自分の経験やスキルは、希望する企業に必要とされているのか、また能力が不足していれば事前に身につけることが、転職を有利に進める重要なポイントとなります。
まとめ
転職を有利に進めるためには、いくつか注意点があります。- 転職する時期は、多くの企業で最も求人が増加する1~3月に転職活動を行い、4月入社を目指すのがひとつの目安。また、8~9月も求人は増加する傾向にあり、下半期に転職を考えるのであれば、この時期に転職活動するとよい。
- 同じ職種に転職する場合と、今まで経験したことのない職種に転職する場合では、適切なタイミングは異なる。キャリアアップを目指して同じ職種に転職する場合は、ある程度経験とスキルを積んでからのほうが有利。他職種に転職する場合は、20代、30代の比較的若い年齢でチャレンジするほうがよい。ただし、他職種でも企業が求める人材、条件によっては、経験値の高い40代の方のほうが有利になる場合もある。
- 転職には年齢ごとに適切なタイミングがあり、年齢によって採用側の企業から求められる条件も異なる。そのため、自分の強みを理解し、志望する企業がどのような人材、スキル、経験を求めているのかを十分に把握した上で転職するタイミングと企業を見極めていく必要がある。
監修者
丸井 沙紀 さん
4,000人以上の相談実績を元に、100%相談者の味方としてサポートする「転職の家庭教師」として大人が相談できる場所を運営。転職エージェントのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大型イベント内で講演や、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。13年間キャリア教育の会社にて、エリアマネージャーとして3校を運営しながらキャリアカウンセラーを兼務後独立。
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