働く22卒の本音を調査
そんなつぶやきが、#22卒辞めたい というハッシュタグとともにSNS上で流れてくる。
異なる価値観を持った人たちと関わることも増えるでしょう。
- 調査方法:
インターネット調査
- 調査対象:
2022年3月に大学もしくは専門学校を卒業した、全国の社会人の500人
構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。 - 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2023年1月27日(金)〜 2月1日(水)
1 会社辞めたいと感じてる?
- すでに辞めた(転職した)
- まだ辞めていないが、辞めたい
- 辞めたくない・辞めることは考えていない
- どちらとも言えない

46%が「会社を辞めたいと思ったことがある」
と回答
約半数の人が辞めたいと思っていることが分かりました。厚労省の統計(※1)では、1年以内の離職率が10%超となっていますが、実際の離職率よりも多い50%近くの人が「辞めたい」と思っていることがわかりました。 ※1 新規大卒就職者の事業所規模別離職状況2 なぜ辞めたくても辞めないの?
-
1
まだ就職して
間もないから17.8
-
2
転職先が見つからない
16.4
-
3
環境を変えるのが
不安だから15.2


問1に対して「まだ辞めていないが、辞めたい」と答えた41.6%の方に対して理由を尋ねたところ、最も多かったのは「まだ就職して間もないから」(17.8%)でした。
次いで「転職先が見つからない」(16.4%)、「環境を変えるのが不安」(15.2%)となっています。
3
会社を辞めた・
辞めたい理由はなんですか?
-
1
給与や待遇に不満がある
18.0
-
2
やりがいを感じられない
16.6
-
3
会社に将来性を感じない
14.2


4
仕事の悩みや愚痴などを
言いたいときどうしますか?
-
1
家族やパートナーに話す
36.4
-
2
友人に話す
29.2
-
3
職場の同期に相談する
11.8


約7割が「家族やパートナー」(36.4%)「友人」(29.2%)「職場の同期」(11.8%)と、身近な存在へ相談する傾向が高いことが判明しました。
「SNS上に書き込む」と回答した方は5.6%となり、SNS上で見られる投稿は全体のほんの一部でしかないことが分かります。
5
新卒入社した企業は、
就職活動時にどの程度の志望度でしたか?
- すでに辞めた(転職した)
- まだ辞めていないが、辞めたい
- 辞めたくない・辞めることは考えていない
- どちらとも言えない
約4割の人が「希望する職種に就けた」と答えている。
また、「第一志望の企業だが、入社後に希望する職種には就けなかった」(9.2%)、いわゆる“配属ガチャ“に外れたというコメントも寄せられました。
さらにそれぞれの項目毎に「すでに辞めた/まだ辞めていないが、辞めたい/辞めたくない・辞めることは考えていない/どちらとも言えない」のいずれに当てはまるかの内訳を見るとこのような内訳になりました。
6
今の仕事以外で
やりたい仕事はありますか?
諦めた

今の仕事以外にやりたい仕事が「ない」と答えた方が50.6%と、半数を上回る結果となりました。
「あったけど諦めた」(10.8%)という意見も見られました。
7
転職をするならば、
何を重要視して転職をしますか?
-
1
給与や待遇・福利厚生
が改善できる29.0
-
2
人間関係の良好さ
14.4
-
3
仕事量や残業が少ない
14.2


約3割の方が「給与や待遇・福利厚生が改善できる」という面を重視して転職をすると回答。
続いて「人間関係の良好さ」(14.4%)や「仕事量や残業が少ない」(14.2%)などの環境要因を重要視する傾向が見られます。
まとめ
辞めてもいい?
辞めなくてもいい?


同年代の方の中でも、共感を覚える人もいれば、違和感を覚える人もいることでしょう。働いてみて初めて「やりたいこと」が何なのかわかったり、必要な給与や福利厚生に気づいたり、ということもあるのかもしれません。
とはいえ、十把一絡げに「新卒」とくくって集計してしまうだけでは、本音が見えてこない部分もあるでしょう。なので、#22卒辞めたい と感じている方4名にインタビューを行い、具体的な出来事や本音を聞いてみました。
それでは、4つのケースを見ていきましょう。

会社を辞めたい/
辞めた22卒インタビュー
「やめたい22卒」アカウントを持つ22卒のみなさんへ、実際にインタビューしました。
あなたは、なぜ会社をやめたいのですか?もしかすると、新卒入社であろうと中途入社であろうと、すべてに満足できる環境と出会えることは非常に稀なのかもしれません。人によっては、新しい環境に飛び込むことに対して、不安を感じてしまう可能性もあるでしょう。
そんな不安を少しだけでも払拭できるよう、ここからは、新卒入社の会社を辞め、現在では異なる仕事に就いている先輩たちのエピソードをご紹介します。今活躍している先輩たちは、どのように新卒時代を感じ、どう思って次のステップに進んでいったのでしょうか?これらのエピソードが、キャリアに悩む方々の今後のヒントになることを願って。

会社を辞めた
先輩たちインタビュー
さまざまな業界で活躍する7人の先輩たちにインタビューしました。
あなたは、なぜ会社をやめたかったのですか?
新卒:エンタメ系IT企業
現職:YouTuber

新卒:大手印刷会社
現職:小説家

新卒:大手IT企業
現職:フリーランス

新卒:出版社
現職:ライター

新卒:マスコミ
現職:人材業界

新卒:大手家電量販店
現職:ライター
多くの人は、大人になると仕事をしなくてはいけません。人生の多くの部分を、仕事に費やすことになります。
しかしながら、「毎日楽しく働ける」というのは、とても稀で、とても幸運なことかもしれません。楽しいと思う瞬間もあれば、辛いと感じる瞬間もあるでしょう。今、仕事が辛いと感じている理由も、それぞれの個性に基づくものであったり、入社した環境に依存するものであったりと、人によってさまざまだと思います。 一方で、もしかすると、今は仕事が楽しくなくても、もう少し頑張ってみることで「やりがい」を見出すこともあるかもしれません。また、転職をすることで、より自身に合った天職にめぐりあえる可能性もあると思います。
人生はとても複雑ですし、さまざまな「縁」や「運」によって左右されることもあると思います。 しかしそれだけではなく、長い目で見れば、新卒時の経験からキャリアを積み重ねていった結果、「本当にやりたいこと」や「得意なこと」が見つかったり、結果的に学生の時に考えていた「元々やりたかった仕事」にたどり着いたりすることもあるでしょう。
この特集が、新卒入社の方々だけでなく、転職を検討している方や人材育成を担う先輩社員にも届き、そして、より多くの人が、より良い仕事に巡り合うことで、より楽しい人生へと繋がっていくための、ささやかなヒントとなることを願っています。