転職の面接で多い12の質問!回答のポイントや答え方の例

あらかじめ転職の面接でどのような質問をされることが多いのかを把握しておくと、心の準備につながります。事前に回答内容を考えておいたり、面接の練習をしたりしておけば、余裕を持って臨みやすくなるでしょう。今回は転職の面接を控えている方や、転職活動中の方に向けて、よく聞かれる質問や回答例などについてご紹介します。
更新日:2026/05/21

質問1. 自己紹介をお願いします

【図版】自己紹介で伝える3つのポイント

回答のポイント

名前やプロフィールについて回答する質問であり、職務経歴などについて分かりやすく伝えます。また、現在もしくは以前勤めていた会社での役職や職務などを簡潔にまとめて回答しましょう。

なお、自分がどのような人間であるのか、基本的な内容を回答する質問なので、この段階ではまだ自己アピールする必要はありません。

答え方の例

「はい。○○ ○○と申します。以前勤めていた会社では、事務として従事してまいりました。請求書や営業資料、管理帳票など必要な資料を作るほか、クライアントからの問い合わせ対応やデータ入力、ファイリング、郵便物の発送・仕分けに至るまで幅広い業務を行っておりました」

自己紹介を促されたら、明るく返事をしてから自分について答えていきましょう。以前勤めていた会社での役職や職務は具体的に伝えると、自分の背景が相手に伝わります。

詳しい内容は、別の質問の際に回答するため、自己紹介の場面ではそこまで深く掘り下げて話す必要はありません。

質問2. 職歴について聞かせてください

回答のポイント

職歴を答える際には「どのような業務を行っていたのか」「どれくらい貢献したのか」「どのような評価を得たのか」などを具体的に盛り込むとよいでしょう。

詳しい職歴は、本人のスキルや経験について知ることができるので、適切に伝える必要があります。可能であれば、具体的にどの程度売り上げに貢献したかなど、数字も用いてよりイメージしやすくしましょう。

答え方の例

「私は、△△株式会社で事務として8年勤めていました。クライアント対応の良さが社内外で認められ、新入社員の指導者に任命された経験もあります」

主観的な内容だけではなく、社内外の評価などの「客観的な要素」も盛り込んで職歴を回答することで、より信憑性の高いアピールにつながります。

とはいえ、長々と回答すると、アピールしたい部分の印象が薄れてしまうので、シンプルに、短くまとめることも重要です。

質問3. あなたの強みと弱みは何ですか

【図版】強み・弱みを考える際の3つの要素

回答のポイント

強みは、根拠となる内容や強みを活かせたシーン、エピソードなどもセットで伝えることがおすすめです。単純に「自分の強みはコミュニケーション能力に長けていることです」と話すだけよりも、「自分の強みはコミュニケーション能力に長けていることです。前職の営業では、初対面のお客様から話しやすいと評価をいただき、○万円の契約を獲得したことがあります」と答えたほうが、より強みを強調できるので意識してみましょう。

また弱みに関しては、応募先企業の損失にならないような内容をチョイスするのが無難です。営業職を希望して応募したにも関わらず「人と話すのが苦手」といった弱みを話すのはおすすめしません。なお、弱みを話す際には、併せて弱みを克服するために努力していることも添えると好印象です。

答え方の例

「強みは、丁寧かつスピーディーに業務を行える点です。実際、私の作成した資料の不備やクライアントに対する説明不足などでクレームが発生したことは1度もありません。弱みは、優柔不断でいざ決断する場面で悩んでしまう点です。そのため、現在は自分で納得のできる判断ができるよう、周囲に積極的に相談して意見をもらうことを徹底しています」

自分の強みを話す際には、具体的なエピソードも交えることでより面接担当者がイメージしやすくなります。「こんな経験があるのか、うちの会社で働いてほしい」と感じてもらえるよう、応募先企業の特色や応募職種の内容と照らし合わせて内容をチョイスするとよいでしょう。

質問4. 転職する理由は何ですか

回答のポイント

転職をする理由を聞かれて、回答に悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。なるべく前向きな理由であることが望ましいですが、印象を良くするために無理に嘘をつく必要はありません。非常識な理由でなければ、正直に話しても問題はないでしょう。

とはいえ、仮に前職のハラスメントや人間関係などが原因であっても、前職で勤めていた会社を批判するような発言は好ましくありません。事実だけを淡々と述べ、勤めていた会社に関する個人的な意見は胸の内にとどめておきましょう。

また、可能であれば「長く続けるために努力・対策はしていた」といったニュアンスの内容を盛り込むこともおすすめです。簡単に転職を決めたわけではなく、その職場で頑張ろうとしていた姿勢が見られると好印象になるでしょう。

答え方の例

「前職では事務として求められている能力と、私が発揮したいと考えている能力に差があると感じていたことが理由です。事務として働きながらも、自分も会社に貢献できるような意見や提案をしたいと思い、それが叶う職場に転職したいと思うようになりました」

上記は、能力に関する不満を感じていたことが、転職の理由となっています。比較的前向きな理由なので、転職理由として回答しやすいでしょう。逆に、職場の雰囲気が理由で転職したいと検討している場合は、以下のような回答例があります。

「前職の職場では同僚とうまくチームワークを発揮できないことに不安を覚えたことが転職の理由です。お互いに密にコミュニケーションをとることを意識し、メンバーの一員として働きかけていましたが、なかなか解決につながりませんでした。社員一人ひとりの声に耳を傾けて、お互いに協力しながらチームで働ける職場に勤めたいと、転職を決意しました」

転職のきっかけが人間関係を理由にすることに抵抗を覚える方は少なくありません。「協調性がないと思われるのでは」といった不安を感じている方もいると思いますが、伝え方次第で転職理由のネガティブなイメージは変えられます。

質問5. 自己PRをどうぞ

【図版】自己PRのポイント

回答のポイント

自己PRは、この会社に入社したらどう活躍するのか、自分が活かせるスキルや資格、経験は何かなどをアピールします。

上記で触れた「強み」とは異なり、自分のスキルや経験にフォーカスした内容にまとめていきます。

どのような実績をあげたのか、保有している資格や知識、スキルのほか、業務における経験期間などをしっかりと伝えます。

答え方の例

「前職では、1か月の営業件数○件に対し、契約件数は○件と、好成績をおさめたことがあります。その要因としては、コミュニケーション能力や提案力、徹底した競合調査にあると考えています。競合調査を行うにあたり、マーケティング分野にも視野を広げて積極的に学んでいたことで、販促戦略チームのメインメンバーとしても活躍していました。営業職は10年、マーケティング分野では3年の経験があります」

アピールできるポイントは多すぎてしまうと、特に知ってほしい部分の印象が薄れてしまうので、1~3分で話せる内容にまとめましょう。

また、アピールできる内容が少ない方や、これまでの経験不足に不安を感じている方は、以下のような自己アピールの回答例があります。

「事務として必須スキルを身につけるために、休日や帰宅後の時間を使ってMOSやTOEIC、簿記などの資格を取得してきました。成長意欲が高いので、今後もいろいろな資格にチャレンジしたいと思っています。学んだことを活かしながら、会社の○○の業務のサポートを行ったり、営業担当に適切な提案などが行ったりできると思います」

どのような環境で何を頑張ったのかを説明したり、成長意欲の高さで自分をアピールしたりすれば、立派な自己PRになります。

自分なんかにアピールできることはない……と不安にならず、過去に頑張ったことや、これから頑張りたいこと、自分の能力を使って活躍できる場所などを掘り下げて話してみましょう。

質問6. 弊社を志望した理由は何ですか

【図版】志望動機に盛り込むべき3つの要素

回答のポイント

面接では、ほぼ毎回聞かれる質問です。企業側としては、ほかにも同業の会社がありながらも、なぜ自社に応募したのかは気になります。どう回答するかで、応募した熱意や真剣な印象をアピールできます。

志望動機を聞かれたときの回答のコツは、なぜこの会社に応募したのか、「その会社にしかないポイント」を交えて回答することです。

答え方の例

「御社が積極的に働き方改革を行っていたり、社員目線で制度を完備したりしている点が、現代のニーズをとらえていると感じ、興味を抱きました。現状維持で停滞するのではなく、積極的に新たな企業文化を取り入れ、社員全員が活躍できるように環境を整備している点に魅力を感じています」

回答では、具体性を持たせることはもちろんのこと、「この企業にしかないポイント」をチョイスしましょう。

企業の詳細は、企業が公開しているホームページのほか、プレスリリースなどでも確認できます。また、メディアの取材を受けている企業もあるので、なるべく多くの情報に目を通した上で回答内容を考えておきましょう。

質問7. キャリアビジョンはどのようなイメージをしていますか

【図版】将来的にどうなりたいか(キャリアビジョン)

回答のポイント

キャリアビジョンとは、将来的に仕事や人生でどうなりたいかを思い描くことです。5年後や10年後どのような働き方をしていたいのか、どんな仕事をして、どのように活躍していたいのかなど、入社後を見越したキャリアビジョンを答えましょう。「この会社に入社することでそのビジョンが叶えられる」といったことをアピールできれば、この企業に入社したいという熱意を感じてもらいやすくなります。

答え方の例

「いずれは、事務職を希望して新入社員や中途採用で入社した社員などの指導ができるようになりたいと思っています。業務はもちろんのこと、事務の仕事のやりがいなども教えていきながら、一緒に会社に貢献していこうという気持ちを高め合うことが私の目標です」

キャリアビジョンの質問に対して回答する際には、高い目標を持っていることをアピールすることがおすすめです。高い目標を持って転職活動をしていることを伝えられれば、相手は、入社後にも積極的に活躍してくれることを想像できるでしょう。

質問8. 給料や入社日の希望を教えてください

回答のポイント

給料や入社日は、希望をそのまま伝えることも重要ですが、業種の相場を確認することも忘れてはいけません。例えば、業界の水準としては月収相場が25万円であるにもかかわらず、「月収40万円を希望します」と回答するのは、面接担当者を困惑させてしまうリスクがあります。また、求人サイトで掲載された給料と大幅にかけ離れた金額の提示もNGです。

応募先企業や業界についての情報収集が不足していると判断され、転職への本気度が低そうといった印象になってしまうかもしれません。希望と相場を照らし合わせて、納得のできる金額を回答しましょう。

また、入社希望日は無理のないスケジュールを伝えましょう。まだ退職していない方は、退職日や転職の準備期間も考慮した上で勤務開始が可能な日を選んでください。

答え方の例

「求人で拝見した○○万円を希望しております。入社日は、内定承諾をいただいてから、1か月での入社が可能です」

求人で見た給料額をそのまま伝えるか、「業界ではこの程度が相場のようでしたので○万円を希望しております」といった回答方法でも問題ありません。

入社日は、上記のようにおおよその期間を伝えるほか、○月○日から入社可能ですといった具体的な日取りを提示することも可能です。

質問9. 仕事をする上で大切にしていることは何ですか

回答のポイント

仕事に対する姿勢や熱意を見られる質問であり、回答内容次第で、やる気や向上心などをアピールできます。

仕事をする上で自分が大切にしていることを答える際には、誠実な印象が伝わるような回答がベストです。

答え方の例

「仕事と真摯に向き合うことです。クライアントからの信頼はもちろんですが、社内での信頼を得ることも、社会人として必須であると考えています」

仕事に対して真面目に向き合っていること、お客様を大切に考えていること、社内での立ち回りの重要性を理解していること、などを伝えられると印象が良くなります。

質問10. 今までに最も成果をあげたのはどのようなものですか

回答のポイント

面接担当者としては、応募者の過去の活躍は非常に気になります。そのため、自分の仕事ぶりによって、何らかの成功経験があれば積極的にアピールしましょう。なるべく、具体的な数字を用いて、自分の働きぶりがどのように影響を与えたのかなどが想像できるようなエピソードを選ぶことがベストです。

答え方の例

「営業部門の業務に無駄が多いことを問題視し、マニュアル化させたことで、業務の効率化を図りました。マニュアル化実施後、営業部の売り上げが○%上がったといった声もあり、その後も積極的に業務改善の提案を行っていました」

自分がどのような業務を行ったのか、それによって社内でどのような変化があったのか、同僚やお客様の反応はどうなったのか、などさまざまな角度からアピールすることで、エピソードに根拠を持たせることができます。

さまざまな成果をあげている方としては、いろいろなエピソードを話したくなってしまうかもしれませんが、特にアピールしたいひとつに絞って回答しましょう。

質問11. ほかに面接を受けている企業はありますか

回答のポイント

複数社で面接を受けていても「ない」と言いたくなる質問ではありますが、嘘は避けましょう。面接での質疑応答を重ねていくにつれて、うっかりほかに面接を受けている企業について話してしまい、嘘がバレてしまう可能性があります。

ほかに面接を受けている企業がある方は、一貫性のある転職活動であることをアピールしましょう。業種や業界のほか、企業理念など、応募先企業に近い企業に応募していることを回答することで、転職への熱意を知ってもらいやすくなるでしょう。

答え方の例

「事務であっても自主性を求められるような職場で働きたいと思っており、私の考えに近い企業理念を持つ会社に複数応募しています」

上記の場合は、単純に事務員として働くのではなく「事務で働けて、自主性を求められる職場」にフォーカスして転職活動をしているといった回答内容です。

仮に、複数の企業に応募していても、一貫した転職活動であることを伝えられれば「どこでもいいわけではない」と分かってもらえるはずです。

質問12. 何か質問はありますか

回答のポイント

「何か質問はありますか」という逆質問は、多くの面接で聞かれます。回答する際には、条件面に固執したり、インターネットなどで検索して分かるような内容を聞いたりするのは避けましょう。逆質問の回答としておすすめなのは、仕事に対する関心や熱意がアピールできるような内容です。

例えば、自分の能力を活かせるような環境なのか、自分が理想とする働き方を実現できるのかなど、応募先企業に興味を抱いていることを伝えられるような回答をチョイスしてください。

答え方の例

「縁の下の力持ちとして、会社全体に貢献できるような仕事をしたいと思っています。コミュニケーションを活発に交わしていきながら、できることを一つひとつ取り組んでいきたいと思っているのですが、社員同士のコミュニケーション活性化のために取り組んでいることなどはありますか?」

上記の回答は、自分が理想とする働き方について触れつつ、それに関連する質問をしています。

ただし、現場の社員にしか分からないような質問は、担当者が回答に困る場合もあるので、どのような質問を選ぶかは慎重に考えましょう。

まとめ

今回は転職の面接を控えている方や、転職活動中の方に向けて、よく聞かれる質問や回答例などについてご紹介しました。記事の内容を参考にして事前に回答内容を考えておいたり、面接の練習をしたりして余裕を持って転職活動に臨んでみてください。
監修者
粕谷 麻衣 さん
キャリアコンサルタント兼ライター。求職者のサポートとして、キャリアカウンセリングや面接対策、履歴書の添削などの支援を行いながら、キャリア系コラムの執筆を手掛ける。自身のシングルマザーとして生活してきた経験を活かし、子ども食堂等でひとり親世帯向けに求人案内やカウンセリングなどのボランティアも実施している。

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