オンライン面接のマナー|入退室のポイントや注意点について解説
新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、オンライン面接が急増しました。対面での面接経験しかない方にとっては、どのように受けるのが適切であるのか、気になるものではないでしょうか。実際、オンライン面接は、対面での面接とは異なる点も多いのが事実。自分では気がつかずに、マナー違反をしてしまっていることも少なくありません。オンライン面接のマナーを把握しているか否かは、採用のチャンスに大きく関わることでもあるので、きちんとマナーを知った上で、臨むことが大切です。
そこで今回は、オンライン面接を控えている方に向けて、知っておくべきマナーをご紹介します。
そこで今回は、オンライン面接を控えている方に向けて、知っておくべきマナーをご紹介します。
更新日:2025/05/21
オンライン面接までに済ませておくべき準備
オンライン面接が決まったら、当日までに済ませておく準備があります。適切な環境づくりや使用するツールの準備など、時間がかかるものが多いので、当日までに済ませておくことが重要です。いざオンライン面接の日程が近づいてから慌てなくて済むよう、余裕を持って以下を準備しましょう。
安定したインターネット環境を準備する
オンライン面接の実施が決まったら、安定したインターネット環境を準備しましょう。オンライン環境での面接は、安定したネット回線がないと途中で映像が止まってしまったり、音声が乱れてしまったりして、スムーズにオンライン面接が進まなくなってしまう可能性があります。場合によっては、オンライン面接が途中で中断してしまう事態にもなりかねません。
オンライン面接を受けるにあたり、推奨されている回線速度は、上り1Mbps、下り10~30Mbpsと言われています。
最近では、工事不要でコンセントを差し込むだけで使用できるWi-Fiルーターもあるので、都合のいい方法でネット環境を準備しましょう。
仮に、ネット環境に不安がある方や、オンライン面接のためだけにインターネット環境を準備することに抵抗がある方は、コワーキングスペースの個室や会議室を利用するなどして、安定したネット回線を確保できる場所でオンライン面接に臨むことをおすすめします。
使用するツールのアカウント登録を済ませる
オンライン面接の実施が確定したら、当日に実施するツールのアカウント登録を済ませておきましょう。ツールのアカウント登録は、個人情報の入力やメールの認証、アカウント設定など手間も時間もかかるので、面接当日になってから対応することはおすすめできません。アカウントの登録は、面接日の前日までに完了させておきましょう。
ちなみに、一般的にオンライン面接で使用されるツールは、SkypeやMicrosoft Teams、Google Meet、Zoomなどが挙げられます。応募先の企業からオンライン面接で使用するツールを指定されるので、指定されたツールのアカウントを登録しましょう。
なお、アカウント登録の方法は、使用するツールによって異なります。使用するツールの公式サイトなどでアカウント登録の手順を確認してみてください。
ツールの使い方を確認する
オンライン面接で使用するツールのアカウント登録をしたら、ツールの使い方を確認します。オンライン面接では、基本的にカメラとマイクをオンで臨むので、それぞれの設定方法は最低限練習しておきましょう。
また、ツールによっては、オンライン面接で便利な機能もあります。例えば、肌が綺麗に見えて印象が良くなる「見た目の補正機能」や、予定時刻をお知らせする「通知機能」、音声の質が高くなる「ノイズ抑制機能」などを使える場合があります。
使用するツールが決まったら、設定画面からどのような機能があるのかを確認しておくことで、より万全の体制でオンライン面接に臨めるでしょう。
バーチャル背景を選ぶ、もしくはシンプルな背景の場所を探す
オンライン面接を受けるにあたり、写り込む背景がごちゃごちゃと散らかっている状態は避けるべきです。不衛生な印象を与えるだけでなく、「だらしない人」といったイメージにつながることもあるので、自分の映り方だけではなく、背景の映り込みにも目を向けてみましょう。理想としては、背景に白い壁があるような場所でオンライン面接を受けることが望ましいですが、難しい場合には、シンプルなバーチャル背景を選ぶとよいでしょう。派手なデザインのバーチャル背景は、オンライン面接というフォーマルな場にはふさわしくありません。
無地の背景やオフィス風の背景、角に観葉植物などのグリーンがある背景などがおすすめです。
カメラやマイクの動作や見え方を確認する
自分がカメラでどのように映り、マイクを通してどのように声が届くのかは、オンライン面接での印象に大きく影響します。まず、カメラ・マイクは、当日までに動作確認を行っておきましょう。動作確認をしておくことで、当日になってから「映像がうまく映らない」「音声が相手に聞こえない」などのトラブルを避けることにつながります。
また、カメラは単純に自分の顔が映ればいいわけではありません。きちんと顔が映っていても、顔が暗く映っていたり、顔がアップになりすぎたりするような映り方は避けるべきです。
ほかにも、顔がアップになりすぎないよう、胸元から頭の頭頂部が映るようにパソコンとの距離を調整することも重要です。顔がアップになりすぎてしまうと、相手に圧迫感を与えてしまうことがあります。
マイクは、相手に適切な大きさで自分の声が届くよう、「音声入力」を調整しておくことをおすすめします。声が小さいと元気のない印象になってしまい、声が大きすぎると相手が聞き続けることに疲れてしまうことがあります。パソコンの音声入力、もしくはツールの音声入力の機能を使って、声のボリュームを調整してみてください。
ノートPCの場合は十分に充電しておく
オンライン面接でノートパソコンを使用するにあたり、注意したいのが面接中の充電切れです。ノートパソコンの充電量を過信してしまうと、思いがけないタイミングでバッテリーが切れてしまい、面接が中断してしまうかもしれません。基本的に、電源ケーブルをつないだ状態でオンライン面接を受けることが望ましいですが、周囲に電源が無くノートパソコンを使用する際には、面接途中でバッテリー切れにならないよう十分に充電しておきましょう。適切なバッテリー残量は、端末やパソコンのバッテリーの消耗速度によって異なるため一概にはいえませんが、少なくとも80%以上は充電しておくと安心です。
オンライン面接に入室する際のマナー
オンライン面接に入室する際、あらかじめ知っておくべきマナーは多いものです。面接担当者に対して良い印象を与えるためにも、オンライン面接当日までに次のマナーを把握し、実践しましょう。3~5分前に入室する
オンライン面接でオンライン会議室に入室する際には、開始時間の3~5分前には入室しましょう。余裕を持って入室しておくことで、面接担当者に良い印象を与えられるだけでなく、ツールの起動が遅くなったり、うまくログインできなかったりした場合も、開始時間までに対応しやすくなります。余裕を持った行動は社会人として求められることでもあるので、オンライン面接でも意識しましょう。
入室時のトラブルは早めに企業側へ連絡する
万が一うまく入室できなかった場合は、すぐに企業側へ連絡しましょう。連絡が遅れてしまうと、遅刻と勘違いされてしまう可能性があります。オンライン面接の場合、「パソコンがフリーズしてしまった」「ネット環境が不安定で接続できない」「ツールの動作が重くなった」など、さまざまなトラブルが生じやすいのが事実です。
上記のようなトラブルは企業側も理解しているので、落ち着いて事情を説明しましょう。その後の対応は状況によるものの、面接時間を変更したり、面接を延期したりする場合が多い傾向にあります。
何らかのトラブルが生じて予定通りに面接ができなくても、不採用が確定するわけではないので、次回の面接に備えてください。
オンライン面接が開始したときのマナー
オンライン面接が開始したら、質疑応答が行われます。基本的には、対面での面接マナーと大差ありませんが、いくつかオンライン面接ならではのマナーがあります。オンライン面接当日までに練習しておき、マナーを身につけた上で臨むとよいでしょう。
ゆっくり、大きな声での発言を意識する
オンライン面接では、ゆっくり、大きな声で発言しましょう。オンラインのコミュニケーションは「相手の声が聞き取りにくい」「相手と発言がかぶってしまう」などの問題が生じやすく、オンライン面接に支障が出てしまうこともあります。オンライン面接中に何度も聞き返されるような状況は、「相手のために配慮したコミュニケーションがとれない人」といったイメージにつながりますし、何度も発言がかぶって「すみません」と謝罪し合うような場面はスムーズな面接を妨げます。
オンライン面接で発言する際には、相手にしっかりと届くようにゆっくり、大きな声を意識し、発言するタイミングは相手の発言が終わった後1~2拍程度待ってから話すと、発言がかぶりにくくなるので、意識してみてください。
リアクションは大きめに
オンライン面接では、「頷く」「笑顔になる」「相槌」などのリアクションは相手に分かりやすいように、やや大きめを意識しましょう。オンラインでのコミュニケーションは、相手の表情が読み取りにくく、いわゆる「非言語コミュニケーション」が交わしにくいといえます。オンラインでのコミュニケーションは「自分の発言を理解してもらえただろうか」と不安になる場面も多いので、きちんと聞いていること、理解したことを示すためにもリアクションは大きめを意識することが大切です。リアクションをする際には、シーンに応じた手ぶり身振りを合わせるのもよいでしょう。
発言する際にはカメラを見る
オンライン面接で発言する際には、画面ではなくカメラを見ることを意識してください。対面とは異なり、相手と目を合わせにくいのがオンライン面接の難点です。画面を見ながら発言していると、目線がカメラの位置よりも下がるので、目を合わせて話しているような感覚がありません。また、目線が下がると顔もうつむきがちになり、暗い印象に見えてしまいます。
自分に向けて発言していると感じてもらいつつ、明るい雰囲気を印象づけるためにも、発言時はカメラ目線が重要です。
なお、相手が発言しているときには、画面を見て相手の表情を読み取ることも重要です。自分が発言していないときにもカメラを見続けると、相手の表情が分からず、不安になってしまう場合があります。また、カメラを見続けることに意識が向いてしまい、相手の発言を聞き逃す可能性もあるので、自分が発言するとき以外は画面を見て、相手の表情に目を向けましょう。
頭頂部から胸の上あたりまでを映す
オンライン面接では、頭頂部から胸の上あたりまでをカメラに映しましょう。顔だけが見えるような映し方は、全体の雰囲気が分かりにくい上に、圧迫感を与える可能性もあります。逆に、カメラから離れすぎて顔が小さく映るような距離感では、相手が自分の表情を読み取りにくくなってしまい、コミュニケーションに影響を与える場合があります。カメラに自分を映す際には、離れすぎないこと、近すぎないことが重要なので、オンライン面接当日までにどのような距離感が適切であるのかを、実際にツールを起動して自分をカメラに映して確認しておきましょう。
オンライン面接を退室する際のマナー
オンライン面接での質疑応答が終わったら、ほっと一息ついてしまいそうになりますが、退室するまでは気を抜くことはできません。オンライン面接が終了し、退室する際にもマナーが存在します。オンライン面接を退室する際には、どのようなマナーに沿えばよいのか、みていきましょう。
自分で退室せずに相手が切るのを待つ
オンライン面接を退室する際には、自分から切るのではなく相手が切るのを待ちましょう。自分から先に切ってしまうのは、マナー違反になる場合もあるので注意してください。また、相手からオンライン面接を切られる前にきちんとお礼を述べ、一礼することも忘れてはいけません。「本日は、お忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました」と、簡単にお礼を済ませてから相手が切るのを待ちましょう。
退室を促されたら「失礼します」と添えて切る
前項では、オンライン面接は相手に切ってもらうことがマナーであると説明しましたが、場合によっては、「退室してください」と促されることもあります。退室を促されたら、前項のマナーを徹底して守るのではなく、指示に従って自分から切るようにしましょう。ただし、自分から退室する際には、お礼と「失礼します」と一言添えてから切るようにしましょう。黙って退室をするのは、相手からしたらあまり良い印象にはなりません。退室後もきちんと丁寧な対応を心がけてください。
オンライン面接における注意点
オンライン面接を行うにあたり、いくつか注意点があります。オンライン面接ならではの注意点をふまえた上で、当日に臨むことが重要であるため、具体的にどのような注意点があるのかみていきましょう。
身だしなみは対面での面接と同様に整える
オンライン面接であっても、身だしなみは対面での面接と同様です。スーツを着用することはもちろんのこと、清潔感のあるヘアスタイルで臨みましょう。また、稀に上半身のみスーツで臨んでいる方もいますが、きちんとパンツ・スカートも着用してください。カメラに映らないから、と中途半端な服装で臨むとうっかり立ち上がったときに、きちんと身だしなみが整っていないことが相手に分かってしまいます。面接の結果に影響するとは限りませんが、中途半端な服装は自身に緊張感が生まれず、面接で気が緩んでしまう可能性も考えられます。
いずれにせよ、身だしなみは対面での面接と同様に、整えることを意識しましょう。
顔周りに髪が落ちてこないようにする
オンライン面接では、顔周りに髪が落ちてこないように注意してください。もともとカメラは顔が暗く見えがちなので、顔周りに髪の毛が落ちてしまうとより暗い印象を与えてしまいます。また、顔周りに髪が落ちてくると、不衛生な印象にも見えるので、顔周りはすっきりとさせることが重要です。
髪が長い方は後ろで結んだり、シンプルなピンで留めたりするとよいでしょう。顔周りに髪が落ちてきてしまうものの、短くて結ぶのが難しい方は、整髪料で整えるなど、顔周りに髪が落ちてこないように工夫しましょう。
まとめ
マナーを守ってオンライン面接を受けることで、面接担当者に対する印象は良くなります。対面の面接にはないマナーも多いので、オンライン面接が初めての方は、正しいマナーを理解した上で、臨まなければなりません。また、可能であれば、友人や知人とオンライン面接の練習をしておくこともおすすめします。実際に、カメラの映り方やマイクの聞こえ方などを客観的に評価してもらうほうが、より適切な状態でオンライン面接に臨みやすくなります。
転職の成功にも一歩近づくことになるので、ぜひオンライン面接を控えている方は、マナーについて理解を深めておきましょう。
Indeed Japan公式YouTubeチャンネルでは、最近多くの企業で導入されているWEB面接“ならでは”のポイントを紹介しています。
詳しくは「WEB面接ここがポイント!チェック5項目」をご覧ください。
監修者
粕谷 麻衣 さん
キャリアコンサルタント兼ライター。求職者のサポートとして、キャリアカウンセリングや面接対策、履歴書の添削などの支援を行いながら、キャリア系コラムの執筆を手掛ける。自身のシングルマザーとして生活してきた経験を活かし、子ども食堂等でひとり親世帯向けに求人案内やカウンセリングなどのボランティアも実施している。
Indeedで次の仕事を見つけてみませんか?
おすすめ記事
2023年08月04日転職における面接マナーとは?身だしなみや当日の立ち振る舞い、注意点について解説
転職活動における面接マナーをご紹介します。どのような身だしなみで臨むべきなのか、当日はどのように行動するのかなどについて詳しく触れていきますので、面接に不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください。
詳細はこちら
2023年08月04日転職の面接で多い12の質問!回答のポイントや答え方の例
転職の面接では、新卒入社の面接とは異なる質問をされることが少なくありません。転職を成功させるために、どのような質問をされることが多いのか、どのように回答するのが適切なのか、把握しておく必要があります。今回は、転職の面接でよく聞かれる12の質問や回答のポイント、答え方の例をご紹介します。
詳細はこちら
2023年07月21日カジュアル面談にはどう臨むべきか?目的・成功させるためのポイント・マナーを解説!
多くの会社が採用のミスマッチを減らすために「カジュアル面談」を実施しています。結果には影響しないといわれていますが、転職活動を成功させるためには応募者はきちんと準備してカジュアル面談に臨まなければなりません。カジュアル面談におけるポイントやマナーについて解説します。
詳細はこちら