免許取得・試験のサポートがあるか
◆入社後のフローもわかると安心
未経験の求職者がまず気にするのは、「二種免許は応募時点で必要なのか?」ということでしょう。二種免許はバスやタクシーなどの旅客自動車を旅客運送のために運転しようとする場合に必要となります。ですから、採用情報には応募時点で二種免許保有は必須かどうか、入社後の取得で構わない場合は取得のためのサポートがあるかどうかを必ず記載しましょう。二種免許取得後の講習も含めて、入社してから実務につくまでのフローがわかると未経験者には安心材料になるかもしれません。
また地理試験の合格が必要となる地域ではその旨も記載し、受験のためのサポートがある場合にはそれもしっかり伝えましょう。
給与面での不安を払拭する
◆給与の内訳や額を記載
給与面も、当然気になるところです。歩合制の給与体系を取る事業者が多いですが、給与の額や内訳、実態などがわからないと応募に踏み切れない求職者も少なくないはずです。
給与の内訳と実際の例、年齢やキャリアに応じて社員の年収例を複数記載するのも、安心感を持ってもらうための一つの手法です。
例)
- 隔日勤務/基本給239,355円+歩合給+諸手当
(基本給に残業手当月36時間分45,577円、深夜手当一律含む)
月収例/400,000円(月給239,355円+歩合給119,000円+諸手当41,645円)
- 月収23〜32万円(月12日乗務の場合)
2018年度 年収実績(関東エリア)
Yさん(50才/勤続3年) 5,641,830円
Hさん(45才/勤続2年) 6,472,391円
Iさん(60才/勤続8年) 6,504,840円
◆歩合制への不安もケア
これまで固定給で働いてきた求職者の中には、歩合制に対して不安を抱く人もいるでしょう。そうした不安を払拭するためにも営業支援の特徴や給与面のサポートがあれば積極的に記載しましょう。
例)
- (流しではなく)配車依頼が多いです
- 有名アプリと連携しています
- 入社後の教育制度が充実しています
- 給与保証6ヶ月間、30万円(未経験者のみ)
勤務体系を明確にする
◆シフト例をわかりやすく記載
タクシードライバーの勤務形態には日勤や夜勤、隔日勤務などがありますが、特に隔日勤務は未経験者にはイメージしづらいと思われます。未経験者でもわかるように入社後の勤務体系を記載するとともに、シフトの例を示すなどして情報提供するといいでしょう。
事例紹介による安心感
◆地方からの転職者をターゲットに、事例を紹介
地方からの転職希望者は採用の視野に入れたいターゲットです。引越しや赴任費用の補助、寮完備など、地方からの転職者へのサポートがあればそれをぜひ記載したいところです。また、実際にそういった人が活躍しているのであれば転職事例として紹介すると良いでしょう。特に地方からの転職希望者にとって、首都圏は地理が複雑なので運転そのものへの不安があったり、慣れない土地での生活に対する不安もあるでしょう。こういった求職者の不安を解消することで応募つながります。
タクシードライバーの仕事に興味を持ちながらさまざまな理由で応募をためらっている求職者は、きっといるはずです。その背中をそっと押してあげるようなていねいな情報提供をすることが、採用成功の可能性を広げるポイントといえます。
(※1)全国ハイヤー・タクシー連合会「全国の事業者数及び車両数の推移」
http://www.taxi-japan.or.jp/pdf/toukei_chousa/jigyousya_syaryou_suii31.pdf
(※2)厚生労働省HP「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/G35-202002.pdf