新卒1人あたりの採用コストはどれくらい?

新卒採用の面接

新卒の就職活動では、学生優位の「売り手市場」が続いています。優秀な人材を確保するためには、中小企業も大企業に負けない積極的な採用活動を展開していかなければいけません。
 
とはいえ、アクティブな採用活動を行う上で気になるのは、やはり採用コストの問題です。新卒社員を採用するのに、一体どれほどの採用コストがかかるのでしょうか。新卒1人あたりの平均採用費のほか、採用に必要なコストについてまとめてみましょう。

求人を掲載

採用コストとは

採用コストは、人材採用にかかる経費のことです。主に「内部コスト」「外部コスト」の2つに分けられます。
 

◆内部コスト

人件費や交通費など、会社の内部に支払うコストのこと。
例)採用イベント担当者の人件費、求人広告の打ち合わせ参加者の人件費、面接を受ける応募者の交通費
 

◆外部コスト

広告出稿費や会場費など、会社の外部に支払うコストのこと。
例)求人広告費、会社説明会の会場費、会社案内パンフレットの制作費
 
採用コストの総額は、内部コスト+外部コストで算出できます。また採用コストの総額を採用人数で割ると、1人あたりの採用費を割り出すことができます。

 
Indeed (インディード) | はじめての求人投稿、初期設定を電話でサポート! | 詳しくはこちらIndeed (インディード) | はじめての求人投稿、初期設定を電話でサポート! | 詳しくはこちら

新卒1人あたりの平均採用コストは?

『就職白書2019』(調査:就職みらい研究所)によると、2018年度の新卒採用における1人あたりの平均採用コストは72.6万円。業種別に比較をすると、新卒1人あたりの平均採用コストが最も高い業界は金融業の84.8万円、その後にサービス・情報業(78.1万円)、製造業(69.7万円)が続きます。
 
また2019年卒の新卒採用活動に費やす総費用について、2018年卒の総費用と比較して「増えた」と答えた企業は41.2%、「減った」と答えた企業はわずか6.4%でした。さらに2019年卒の新卒採用活動に費やす総時間については、2018年卒の総時間と比較して「増えた」と答えた企業は49.7%、「減った」と答えた企業は7.0%でした。大半の企業は新卒採用のために、例年より多くの採用コストを費やしていることがわかります。
 
新卒採用の過程で、一体どのような活動に採用コストがかかっているのでしょうか。

 
Indeed (インディード) | 世界No.1の求人サイト Indeedで求人掲載してみませんか | 掲載をはじめるIndeed (インディード) | 世界No.1の求人サイト Indeedで求人掲載してみませんか | 掲載をはじめる

コストがかかる主な新卒採用活動

新卒採用で発生する、主な採用コストを5つ紹介します。

◆主な採用コスト5つ

1.求人サイトに広告出稿をする費用

広告出稿費、広告クリエイティブの制作費、求人広告に関する打ち合わせの人件費など
 

2.自社の採用サイトを制作する費用

サイト制作技術者の人件費、サイト制作の外注費、サイト制作に関する打ち合わせの人件費など
 

3.会社説明会を開く費用

会場費、会社説明会の当日スタッフの人件費、会社説明会に関する打ち合わせの人件費など
 

4.書類選考・面接を実施する費用

採用担当者の人件費、応募資料に目を通し書類選考する人件費、面接に参加する社員の人件費、応募者の交通費など
 

5.会社案内のパンフレットやリーフレットを制作する費用

制作物の印刷費、制作物のデザイン費、制作物に関する打ち合わせの人件費など
 
他にも、新卒採用のアプローチの仕方によって、様々な採用コストがかかります。自社に必要なアクションは何かを明確にし、その行動にどれくらいの内部コスト・外部コストをかけるべきか、採用活動を行う前にしっかりと決めておきましょう。
 
ここで注意したいのが、内部コストの増大です。外部コストは発生した費用がわかりやすく計算しやすいのですが、内部コストは担当者が採用活動に関わった時間を正確に計ることができないため、実際にかかったコストがはっきりしません。そのため、知らず知らずのうちに採用担当者の負担が増えて、結果的に内部コストをかけすぎていた……なんてこともありえます。
 
採用コストを無駄にしないためにも、採用活動の成果だけに目を向けるのではなく、遂行する採用担当者の労務管理をしっかり行うことをおすすめします。

 
新卒採用を準備からアフターフォローまで一挙解説。ガイド記事を読む。 

自社に合った採用活動を展開し、採用の予算を有効に使おう

新卒採用には、年齢構成のバランス確保や組織の活性化など、会社を成長させるメリットが挙げられます。売り手市場の時代に、中小企業が優秀な人材を新卒採用するのはなかなか難しいのですが、採用コストの有効な使いみちを確立していくことで「採用で勝てる会社」を目指しましょう。採用コストの各項目をきちんとチェックし、成果とのバランスを考えながら、自社に合った新卒の採用活動に取り組んでみてください。
 
 
 
参考文献:
リクルートキャリア 就職みらい研究所『就職白書2019―調査リリース―』:

https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2019/02/hakusho2019_r.pdf
 
 
“マンガで解説 

求人を掲載
準備はできましたか?求人を掲載

*ここに掲載されている内容は、情報提供のみを目的としています。Indeed は就職斡旋業者でも法的アドバイスを提供する企業でもありません。Indeed は、求人内容に関する一切の責任を負わず、また、ここに掲載されている情報は求人広告のパフォーマンスを保証するものでもありません。