求人情報に写真を掲載するメリット
求人情報への写真掲載には、主に以下のようなメリットがあります。
- 文章で伝えにくい情報を、視覚的に伝えることができる
- 採用したい人材に向けて、より適した情報を発信できる
それぞれのメリットについて解説していきます。
◆文章で表現しにくい情報を、ひと目で伝えることができる
たとえば、魅力的なオフィスの景観を伝える場合、「キレイで広いオフィスで快適にお仕事」「ワンフロアで仕切りがなく、開放感もあるオフィスです」といった表現が考えられますが、求職者がその広さをすぐにイメージするのは難しいでしょう。また「仕事をするデスクまわりはゆったりしているのか?」「収納スペースはどのくらいあるのか」など、気になるポイントは求職者一人ひとり異なるので、それら全てに対応した情報を盛り込むことはできません。
しかし、写真を掲載することで、オフィス全体の広さはイメージがつきますし、デスクまわりも写っていれば、作業スペースや収納も一目で分かります。このように、文章で伝えることが難しい情報を一目で伝えられるのが、写真掲載の大きなメリットです。「オフィスの様子」以外でも、「社員の雰囲気」「業務で扱う商品や道具」なども、写真を掲載することでより多くの情報を与えられるでしょう。
◆採用したい人材に、より適した情報を発信できる
職業安定法(※1)や雇用対策法(※2)などの法律により、人材募集の条件として性別、国籍、出身地などを限定できないことになっており、また原則的に年齢制限を行うことも禁止されています。加えて、Indeedの「求人掲載に関する一般規約」でも「差別に関する規約」として定められています。
求人情報を作成する際には、守らなければならない法律(労働法規)を理解した上で、掲載内容を確認することが大切です。
その一方で、たとえば「女性向けの商品を扱っていて、女性の気持ちが分かる人に来てほしい」「現在の社員の年齢構成上、若年層を採用したいという」などの課題を抱えた企業もあるでしょう。
そのような場合でも、写真を工夫して掲載することで、採用したい人材に向けた情報発信が可能になります。女性向けの商品を販売するスタッフを求める際、女性向けだと分かる商品や店舗を選んで、写真に載せましょう。20代の若い人を採用したいのであれば、「同年代との接客が主な業務である」や、「重い荷物を頻繁に上げ下ろしをする」など業務内容の詳細と採用にあたっての目的を明記した上で、欲しい人材に近い年齢層の社員が複数名映った集合写真を掲載すると良いでしょう。
このように、文章で表現できなくても、採用したい人材に適した情報を発信できるのが、写真の強みです。企業と求職者のミスマッチを防ぐことも期待できます。
(※1)職業安定法第3条、第5条の4
(※2)雇用対策法第10条
Indeedのスマートフォンページやアプリでは、求人情報に「写真」を掲載できる
企業や業務のイメージを、より詳細かつ分かり易く伝える手段として有効な写真ですが、Indeedではスマートフォンページで掲載が可能です。
検索結果の表示画面と、企業個別の求人情報画面の2ヵ所に写真が表示され、検索結果画面および求人情報画面のぞれぞれのタイトルの上に写真を表示できるようになっています。
◆写真で求人情報をアピール
求人情報は基本的にテキストで構成されており、検索結果画面に表示される項目が限られているので、他社の求人情報と差別化を図るには難しい場合があります。太字で表示される求人情報のタイトル職種名に関しても文字数が限られており、目立たせようとユニークな職種名に変更しても、求職者には伝わりづらくなってしまい、応募数の低下につながる可能性もあります。
写真なら、視覚的なインパクトがあるので、検索結果の一覧の中で目立たせることが可能になります。ただ、同職種だと似たような写真が掲載されることがあるので、写真選びにも工夫が必要になります。
Indeedでの検索結果画面比較 (画像左:写真なし 画像右:写真あり)
◆多くの求職者がスマートフォンを利用している
求人情報を検索する際に、求職者の約8割がパソコンよりもスマートフォンを利用しているという調査結果があります。特に若年層になればなるほど、その傾向は高いようです。(※3)
学生のアルバイト探しでも、PCよりも操作に慣れていて、電車などでの移動中に検索するケースも多いことからスマートフォンは必須であるという意見も見受けられます。
「学生アルバイトの「効果的な求人方法」とは? 現役大学生4人に本音を聞いてみた」
写真の掲載も含めてスマートフォンで表示された際の見え方にも対応しているIndeedなら、こうした傾向をもつ求職者に対しても効果的な訴求が期待できます。
(※3)
【求職者の動向・意識調査】求人情報検索はパソコンよりも携帯・スマホで。仕事探しのモバイル化が進む
求職者の動向・意識調査2019 基本報告書ジョブズリサーチセンター
Indeedに写真を掲載する方法とは?
スマートフォンページに写真の掲載を行うにはどういった方法をとるのか、またどのような点に注意すればよいのかをみていきましょう。
◆Indeedで写真を掲載する方法
Indeedのスマートフォンページに写真を掲載するには、2通りの方法があります。
①Indeed内から直接掲載
Indeedの申請フォームに直接入力して、自身のスマートフォンなどから画像を投稿する方法です。
アカウント開設後、「オリジナル採用ページ」を作成することで写真を掲載できるようになります。
「オリジナル採用ページ」とは、スマートフォンなどでの表示に対応した、求人情報が一覧で表示されたページです。企業のロゴや背景色の設定など、企業のイメージ合わせた設定が可能です。
「オリジナル採用ページ」を作成するには、ログイン後に以下のページの上部から「オリジナル採用ページ」を選択します。
すると以下のページが表示されます。
ここで「オリジナル採用ページ」内のそれぞれの項目の設定ができます。先ほどお伝えした「企業ロゴ」や「背景色」に加えて、掲載する「写真」のアップロードが可能です。
ここでアップロードした写真が、スマートフォンページの求人情報に表示されることになります。
◆写真を掲載する際の注意点
続いて、写真を掲載するにあたっての4つの注意点です。
- 画像形式はPNGもしくはJPEGのみ
- 写真サイズは300×300ピクセル以上を推奨
- 画像の容量は2MBまで
- 掲載可能な写真は最大5枚まで
写真がうまく表示されない場合は、この4つのポイントを確認するようにしてください。
お手持ちのスマートフォンで撮影いただいた写真であれば、基本的には掲載が可能な場合が多いです。
応募につなげるためには、どのような写真を選べばいいのか?
少しでも求職者の目に写真を届かせるためにはどんな写真を選べば良いでしょうか。具体的なケースを例に写真の選び方のコツをご紹介します。
◆ケースに応じた写真の選び方
これまで求人情報に写真を掲載するメリットを紹介してきましたが、ここからは具体的なケースに応じた写真活用のポイントをご紹介します。
- 役員と社員の紹介写真
- 業務で扱う商品やサービスの写真
- 職場の雰囲気がわかる写真
- オフィスの様子がわかる写真
・役員と社員の紹介写真
求職者にとって、どのような人と働くことができる環境なのかは、重要な要素です。しかし、どんな人物を紹介するかによって、選ぶ写真も変わってきます。
ある企業では、スーツスタイルではなくカジュアルな格好の役員を写真で掲載し、応募数が伸びました。役員との距離の近さが感じられ、一覧画面でも目に留まりやすい求人情報になったのが理由として考えられます。また社員を紹介する場合、あえて作り込まずに、現場での服装で写真を撮影したほうが、求職者に実際の雰囲気により近いイメージを与えることができ、入社後のミスマッチも軽減できます。
一方で、応募されやすい企業に共通していたのは、複数名(3〜5名)の集合写真を選ぶこと。求職者にとって、従業員(役員含む)の身なりや年齢層、性別など、一緒に働く人たちの雰囲気を把握できることがメリットです。
・業務で扱う商品やサービスの写真
職種名を見れば、仕事内容もイメージできますが、多くの求人情報の中から選んでもらうには、求職者に他社よりも早く、仕事への理解を促すことが大切です。
たとえば、警備員募集の場合、単に制服を着用した警備員を写真で紹介するのではなく、募集する内容に合った写真を掲載することが重要です。要人などの身辺警護を行う警備スタッフを募集していたA社では、黒いスーツにイヤホンを付けた警備員の写真を掲載。交通整理の警備スタッフを募集したB社では、カラーコーンの脇で誘導棒を持って立っている警備員の写真を載せました。これによって、掲載数の多い職種にも関わらず、応募数をUPすることができました。
また、フォトグラファーを募集していたブライダル関連のC社では、結婚式を撮影しているフォトグラファーの様子を業務のワンシーンとして写真を掲載。働いている姿が具体的に想像できる写真だったので、検索画面でも目立ち、効果も良かったようです。
・職場の雰囲気がわかる写真
細かい部分にこだわった写真を掲載することで、他社との求人情報と差別化することも可能です。
たとえば、ある警備会社は、屋外での警備スタッフの募集で、制服の裏側に使い捨てカイロを入れての作業シーンを、他の運送会社は、配送ドライバーの募集で、手袋やマフラー、防寒着を着用しながら積荷を降ろしているシーンを写真として掲載しました。
こうした仕事中の雰囲気を伝えることで、働きやすさを具体的にアピールできるので、応募数アップにもつながりやすいようです。もし時期が夏に近ければ、ハンズフリー扇風機やネッククラーなどを装着しながらの作業シーンに変更するなど、季節に合わせて写真を差し替えるのも大きなポイントです。
・オフィスの様子が分かる写真
「ネットショップの運営スタッフ」という職種から、皆さんどういう職場を思い浮かべるでしょう。一般的には、社員が各々自分のパソコンに向かって黙々と作業をしているところをイメージが多いのではないでしょうか。
そんな中、あるECサイトの運営会社では、商品のPR文を書くライターさんが営業担当の社員と頻繁にコミュニケーションをとっていたり、商品の写真を撮る作業スペースがあるなど、明るく、開放的な空間で仕事ができるという点を自社の特徴であると考えました。そしてそういった多くの人のイメージとはギャップのあるオフィスの様子を写真で紹介したところ、高い反響を得ることができました。従来のイメージを逆手にとって、写真で表現する。これも1つの差別化ポイントになるでしょう。
以上のように、効果的な写真選びのコツを紹介しました。どのケースにも共通しているのは、他社の求人情報との「差別化」です。求職者のニーズを意識しながら、自社のどのようなポイントが差別化に繋がるかを考え、写真の表現や選び方を工夫してみてはいかがでしょうか。
※Indeedの画面表示については2020年3月時点のものです。