【求人票テンプレート】アルバイト・パート採用も求職者のニーズを掴んだ求人情報 で効果的な採用活動を

エプロンの紐を結ぶ手元のイメージ


アルバイトやパートタイマーの採用に苦労している採用担当の方は多いのではないでしょうか。その原因のひとつに「求人票」が挙げられます。企業や職場と求職者の最初の接点となることが多い求人票ですが、募集する側が良かれと思って掲載した情報が求職者にはあまり魅力的ではなかったり、届けたい情報を十分に伝えられていなかったりする場合があります。
 
今回、アルバイトやパート採用に役立つ求人票のテンプレートを用意しました。ぜひ活用して、スムーズな採用につなげてください。

 
 

求人を掲載

求人票作成は気が重い?


採用担当者は求人票の作成や選考準備、応募者とのやりとりなど、たくさんの採用業務をこなしています。
 
中でも求人票の作成は、勤務時間や給与・時給などの基本事項の他、応募に必要な資格・スキル、求める人材のイメージ、自社の雰囲気やアピールポイントなど、たくさんの情報を記載する必要があります。「うまく書ける自信がない」「何を書いたら良いか分からない」「手間がかかる」……といったように、求人票作成を負担に思うことがあるはず。求人票の対応はどのようにすればよいのでしょうか。

 
 

求人票は情報を整理して自社で作成することが重要


求人票は、情報を整理して自社で作成することが重要です。というのは、次のようなメリットが得られるからです。

 

  • 職場の課題と求める人材像が明確になる
  • 職場の空気感を最もよく理解している自分たちで作成することで、自社に合った、長く働いてもらえる人材から応募の可能性が高くなる
  • 労働市場の変化、自社の置かれている状況や求める人材の変化に合わせて、すぐに発信内容を変更できる
  • 求人票をアウトソースすることによる時間やコストをカットし、スピーディな採用活動ができる
  • 先行きが見えにくい社会では、常に変更し、柔軟に対応していくという考え方が重要で、その考えを求人票にも反映できる


自社で求人票を作成することは骨が折れる作業です。しかし、自社の状況や採用の目的を十分に理解できていない状態で採用活動を行うと、求める人材と異なる求職者からの応募が増えてしまったり、採用後にミスマッチが発生し、結果として業務負担が増えてしまったりするケースが起こり得ます。そういったトラブル防止のためにも、求める人材についてしっかり求人票に反映することがとても大切です。そこで、今回、アルバイトやパート採用で活用できる求人票のテンプレートを用意しました。

 
 

アルバイト・パート採用の求人票テンプレート


求人票に盛り込むべき基本的な内容についておさらいしながら、アルバイト・パート採用向けの求人票テンプレートについて見ていきましょう。

 
 

◆求人票の基本項目


求人票に必要な基本項目は次のとおりです。

 
求人票に必要な要素まとめ 項目/内容 仕事内容/仕事で取り扱う商材やサービスの説明、仕事を進めるための手法・手段などを具体的に記載。また、職種名は一般的な名称で、社外の人でもわかるように。 アピールポイント/会社の特徴や雰囲気など。競合他社と比較した自社の強みや求職者が魅力的だと思うポイントを記載。 求める人材/学歴や資格、業務を行う上で、どんなスキルや技能、資格が必要なのかを明確に提示する。 勤務時間・曜日/出勤と退勤の定時、平均残業時間を記載。また、在宅勤務の情報や、残業や休日出勤の有無も。1日の業務の流れを記載すれば、より職場の雰囲気が伝わりやすい。 休暇・休日/土日休み、年末年始休暇などの特別休暇の他、産休・育休制度や会社独自の休暇制度など。 年間休日●日、有給休暇 (初年度●日付与)、平均有給取得日数:●日/年など具体的に数字を記載することが望ましい。 勤務地/実際に勤務する場所の住所を記載。また、出張や転勤の有無なども記載。 アクセス/勤務地の住所や最寄り駅名と、○番出口から徒歩○分など目安を記載。 待遇・福利厚生/健康保険、交通費支給の他、住宅手当などの各種手当、資格取得支援制度、社員割引など。待遇や福利厚生は自社のアピールポイントになるので、詳しく記載を。 雇用形態/アルバイト、パートの他、試用期間など。 給与/時給や給与の額、昇給や賞与の有無。また、給与は「月給○○万円〜」と下限だけ書くと、高給が見込めないと捉えられる可能性があるので上限の金額も書くこと。 企業概要/従業員数や自社サイトURL。 応募方法/応募する場合の方法や採用サイトのリンク先など。また、面接は何回あるか、履歴書などの持参品について記載。 応募お問い合わせ/応募者が応募に関する質問や疑問などを問い合わせる際の連絡フォームのURL、窓口となる担当者名と電話、受付時間など。


上記の表の内容を踏まえた上で、次にアルバイト・パート採用の求人票の見本を見ていきましょう。

 
 

◆アルバイト・パート採用の求人票見本


上記の内容を参考にして、次のような求人票を作成することができます。

 

《●●のお仕事》
【雇用形態】アルバイト・パート
【給与】時給●円〜●円/完全出来高制
※月収●万円も可・扶養範囲勤務OK
【勤務時間】シフト自由!週●日〜/1日●時間〜OK
【勤務地】(最寄)駅から徒歩●分(マイカー・自転車通勤可)
【募集要件】経験・年齢不問!Wワーク・副業もOK
【服装】制服貸与・ピアス・髪型・髪色自由
——————————–
【仕事内容】
(主な業務)
・1
・2
・3
——————————–
【職場環境】
スタッフ人数、男女比、年代(◯代〜◯代)、どんな方が働いているのか
オフィス環境等
——————————–
【給与】(給与形態が複雑or詳細に記載する必要がある場合にはここに情報再掲)
時給●円〜●円/完全出来高制
※月収●万円も可・扶養範囲勤務OK
【勤務時間・曜日】
9:00~17:30
1日●時間〜OK!
曜日応相談
——————————–
【勤務地】
住所
<アクセス>
アクセス
※マイカー通勤可(無料駐車場あり)
※交通費全額支給
——————————–
【応募条件】
<必須条件>


<歓迎条件>
・未経験者歓迎
・新卒・第二新卒OK
・主婦(夫)歓迎
・ブランクのある方も歓迎
・服装自由/髪型自由
・ハローワークでお仕事お探し中の方も歓迎
・学歴不問!中卒・高卒OK
・資格不要
・転勤なし
・フリーター歓迎
・学生歓迎
——————————–
【待遇・福利厚生】
・社会保険完備
・交通費支給
・昇給あり
・有給休暇あり
——————————–
【会社概要】
・企業名:
・事業内容
・所在地:
・資本金:
・従業員数:
・会社URL:
——————————–
【応募後のプロセス】
・Indeedから応募→面接●回→採用
最初の面接時に履歴書を持って来て下さい。
応募〜採用まで約〇〇日
——————————–


テンプレートを活用して求人票を作成する際、より効果的な内容にするためには、求める人材に適切な情報が届くような発信を意識することが重要です。さらに魅力的なアルバイト・パート採用の求人票にするために、次のポイントを見ていきましょう。

 
 

◆さらに魅力的なアルバイト・パート採用の求人票にするために


アルバイトやパートを探している求職者に「応募したい」「働いてみたい」「自分にもできるかも」と思ってもらうためには、次のポイントを意識することがおすすめです。

 

・ポイント①求職者のニーズに合わせた発信


求職者に読んでもらえる求人情報にするためには、「知りたい」と思える情報が記載されている必要があります。なので、求職者のニーズをしっかり把握することが重要です。
 
アルバイト全般を考えると、アルバイトやパートを希望するのは、学生あるいは主婦(主夫)の方が多い傾向があります。ここでは、学生あるいは主婦(主夫)の方にフォーカスして、それぞれどんなニーズを持っているのかを確認していきましょう。
 
求職者のニーズを考える際、以下の「勤務時間」「勤務地」「時給・給与」「働くメリット」のような切り口で整理をするとわかりやすくなります。
 
・勤務時間
学生は部活や学業、主婦/主夫の方は家事や育児の空いた時間を無駄にしたくないという気持ちがあり、効率よく仕事をして稼ぐことを重要視しています。
 
たとえば学生であれば、夏休みなどの長期休暇中には勤務時間を増やし、テスト期間中は減らすといった柔軟なシフトの調整が可能かを気にする傾向があります。一方で部活や授業の都合から、固定の曜日や時間で働きたいと考えているケースもあります。それから主婦(主夫)の方は、子どもの急な発熱や学校行事のためのシフト変更ができる職場を希望する傾向があります。
 
・勤務地
自宅付近や通学途中にアルバイト・パート先があれば、より柔軟に時間を活用できるため、「勤務地」もよく見られています。
 
・時給・給与
時給や給与については同業種と同じ水準、もしくはそれ以上であることが重視されます。昇給の可能性があれば、その旨も記載すると良いでしょう。
 
・働くメリット
上記のような時給、勤務地の他に、まかないや交通費支給なども求職者が見る傾向が高いので、記載するようにしましょう。

 

・ポイント②効果的なキーワードを入れる


アルバイト・パート採用において、求人票に盛り込むと効果的なキーワードの一例を紹介します。まず、先ほど確認したそれぞれのニーズについては次の通りです。
 
・勤務時間
勤務時間に関しては、求人票に「1日●時間/週●日からOK」と書くことで、勤務日数や時間の最低ラインがわかり、学生や主婦(主夫)は応募しやすくなります。また「早朝・日中・夕方・休日」というようにシフトパターンを示すことで、生活とアルバイト・パートのバランスを具体的にイメージしやすくなります。
 
・勤務地
勤務地については「●駅●番出口から徒歩●分」というように、求人票にアクセス方法を具体的に記載しているとイメージしやすくなり、安心感を与えます。
 
・時給・給与
時給や給与がいくらなのかを明記する他に、研修期間や試用期間で金額が変わるのであれば合わせて必ず記載しましょう。他にも「交通費支給の支給」や「昇給あり」といったキーワードも求職者に魅力的に思ってもらえるはずです。
 
・働くメリット
「まかない」「調理師免許の取得支援」「従業員割引制度」など、自社で働くことで求職者が得られるメリットについて記載しましょう。それが他店舗との差別化にもなります。
 
他にも、アルバイト・パートは「すぐに働きたい」というニーズが高いので、「即決採用」「面接後〇日までに合否連絡」といったキーワードを入れ、あまり時間がかからないことを印象づけることもポイントです。
 
それから、外国人や外国語が得意な方を採用したい時、たとえば英語話者に対してであれば、条件として「英語が話せる方」「語学力を活かせる」という文言を、日本語だけでなく、英語でも記載しておくと良いでしょう。全文が難しければ大切な部分やキーワードだけでも英語の表記があることで、英語を話せる方、英語を活用した仕事をしたい方の目にとまりやすくなります。
 
また、業種によって検索されているキーワード例は次のとおりです。
 
・飲食店ホール/キッチン
「まかない」「交通費支給」「調理」「洗い物のみ」「日払い」「オープニングスタッフ」「カフェ」「シニア」「パート」
 
・旅館/ホテル
「語学力をいかせる」「学生OK」「ホスピタリティを学んでいる方」「接客業経験者」「シニア」「中高年」「住み込み」「短期」
 
・介護職
「パート」「無資格」「未経験」「職場見学できます」「仕事体験可」「外国人OK」「介護職」「ケアマネジャー」「社会福祉士」
 
・ドライバー
「日雇い」「日払い」「単発」「1日の対応件数」「1日の走行距離」「保険加入」「ドライブレコーダー装備」「残業なし」「女性・シニアも活躍中」「重い荷物は運ばない」「普通免許があればOK」
 
他にも「未経験OK」と入れるとより多くの求職者に関心を持ってもらいやすくなったり、学生歓迎のアルバイトなら「友だち同士の応募OK」と記載することで、複数人からの応募が期待できたりと、様々な切り口で発信の工夫が可能です。
 
応募が来るようになってからは、応募書類に書かれた志望動機や面接のなかで応募者から出たワードを求人票に反映していくのもおすすめです。求職者の考えを直接知れる機会なので、有効活用しましょう。
 
ちなみにIndeedには業種ごとのキーワード以外に、注目すべき項目をピックアップして表示する「タグ」という機能があります。「タグ」で設定した内容は、社名、会社所在地の下に囲みで表示されるので、求人票の中でも目立つ情報になります。
 
「駅近5分以内」「シフト制」「制服貸与」などの他、「リモート面接OK」など、新型コロナウイルス感染症に関連したタグも選択できるので、世の中の動きに合わせて求職者の関心が高そうなタグを効果的に活用できます。

 
 

Indeedなら求人票作成のプロセスをスムーズに進められる


今回紹介をしてきた求人票テンプレートですが、Indeedで求人情報を掲載する際にいつでも確認が可能です。テンプレートを参考に、表示される項目に沿って必要情報を入力することで、簡単に求人票が完成します。
 
求人票の作成画面で「求人テンプレートが利用可能です」という項目の「詳しく見る」をクリックすると入力例を確認することができます。

 
Indeed求人テンプレート選択画面イメージ


入力が完了したら、プレビューでIndeed上でどのように表示されるか確認しましょう。

 
求人情報プレビュー画面表示イメージ


また、Indeedの求人票は画像を5枚まで掲載することができます。メイン画像は「採用ターゲットに近い社員」さらに「会社や店舗の雰囲気が伝わる写真」や「自社のサービスや商品の画像」というように、どのような画像を掲載したらよいかのヒントが表示されます。画像は文章では伝わりきらない多くの情報を伝えられるため、求職者が「その職場で働いている自分」をよりイメージしやすくなります。
 
Indeedの求人票はいつでも書き換えが可能ですので、自社の状況や求職者からの応募の様子を見ながら、求人情報の内容を変更するなどスピーディな対応ができることも特徴です。
 
さらにIndeedの有料オプション「スポンサー求人」を活用することで、自社の求人情報がより求職者の目に留まりやすくなり、求める人材からの応募の増加につながることが期待できます。
 
スポンサー求人を活用することでの変化として、たとえば自社の求人情報がロゴマーク付きで表示されるというものがあります。画像が表示されることでクリック率の向上につながったというケースも見られるため、いかに求職者の目に留まりやすくするかということが重要な視点であると言えます。

 
「注目の企業」画面表示イメージ


スポンサー求人にかかる料金は「クリック課金型」という方式で、自社の求人情報がクリックされてはじめて料金が発生する仕組みです。クリック単価は入札形式で決まるため、採用市場の状況によって単価は変動します。クリック単価を高く設定することで、検索結果に表示されやすくなるので、短期間に集中して採用したい時などに効果的です。

 
 

まとめ


採用活動の中で、「求人票の作成」は基本中の基本でありながら、労力が必要なものですが、内容が求職者のニーズに合致していなければ興味を持ってもらえません。求める人材から応募をしてもらえる求人票にするためには、求職者が何を求めているか、そして自分の職場の魅力はどこにあるのか、それぞれをしっかりと見極めることが重要です。
 
本記事で紹介したテンプレートを有効活用しつつ、求職者のニーズと自社の魅力の深掘りをしっかり行い、採用活動を効率的に進めていきましょう。

 
 
 

photo:Getty Images

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*ここに掲載されている内容は、情報提供のみを目的としています。Indeed は就職斡旋業者でも法的アドバイスを提供する企業でもありません。Indeed は、求人内容に関する一切の責任を負わず、また、ここに掲載されている情報は求人広告のパフォーマンスを保証するものでもありません。