会社説明会に人が集まらないわけ
求職者はホームページや求人広告などから情報にアクセスし、会社説明会に参加します。その会社説明会に人が集まらないということは、求人内容そのものに問題があると疑ってみることも大切です。
集客アップのために見直すべき点
では、会社説明会の集客に困っている企業は、具体的にどのような点を見直すべきなのか?ポイントは次の通りです。
◆適切な求人媒体
求めている人材が明確であるなら、次はそこに効率的に届ける求人媒体を探すことが必要です。例えば新卒社員を採用したいのにハローワークに求人を出しても、決して効果的とは言えません。ウェブ媒体、紙媒体、SNSなど、募集するターゲットに合わせて媒体をセレクトしましょう。
◆求人内容
募集職種と仕事内容が記載されていれば、その職種に興味がある人に訴求することは可能です。しかし、より広く潜在的な応募者にまでアプローチするには、それだけでは不十分でしょう。求職者を惹きつけるには、その仕事を通してどのような体験ができ、自らのキャリアをどう伸ばすことができるのかなど、具体的な魅力を伝える必要があります。
◆採用済みの人材の意見
その求人広告を目にする側、つまりターゲットである求職者の視点を知ることは重要です。そこで、実際に会社説明会を経て入社に至った人材にヒアリングしてみましょう。会社説明会に参加した決め手は何だったのか。どのような媒体の告知で会社説明会を知ったのか。具体的に、求人内容の中で興味を惹かれたのはどの部分か。きっと多くのヒントが得られるはずです。
オンライン会社説明会の場合
会社説明会をオンラインで開催するケースもみられます。その場合は、オンラインならではの特性と強みを生かしたアピールを考えるべきでしょう。
例えば、本社勤務の社員に限らず、地方や海外で働く社員に登場してもらうことで、求職者に幅広い働き方をアピールできるでしょう。
また、スライドやムービーを駆使した、オンラインならではのビジュアル的な演出も工夫のしどころです。クリエイティブなイメージで求職者の関心を引き寄せることができれば、これまでの会社説明会とはまた違った層にアプローチできるのではないでしょうか。
<取材先>
アルドーニ株式会社・代表取締役 永見昌彦さん
外資系コンサルティングファームなどで人事コンサルタントとして勤務した後、事業会社(ラグジュアリーブランド持株会社)で人事企画担当マネージャーとして人材開発・人事システム・人事企画を兼務。事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年携わった経験を活かして、2016年にフリーランス人事プランナー・コンサルタントとして独立。2018年に法人化。現在、人事全般のプランニング・コンサルティング・実務に携わっている。
TEXT:友清 哲
EDITING:Indeed Japan + ノオト
