【ケース別】面接の雰囲気を良くするコツ

面接をしている様子


面接の場で求職者に好印象を持ってもらい、自社に合う人材に入社してもらうためにも、面接の雰囲気作りは重要です。オンラインまたはリアルの場において、個人面接、集団面接を実施する際、それぞれのケースで気を付けたほうがいいことや求職者が話しやすい空気を作るコツを、採用ブランドの向上を総合支援するcore words 株式会社の佐藤タカトシさんに伺いました。

 
 

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面接の雰囲気作りがうまくできないのはなぜ?


もし面接での雰囲気作りがうまくいかなかったとしたら、アイスブレイクに時間をとっていないせいかもしれません。面接を始める前に、1時間の面接なら5分、30分の面接なら3分ほど、アイスブレイクの時間を作ることが大切です。「面接や評価には関係ありませんよ」という前提も伝えつつ、天気の話や趣味の話、いわゆる世間話を最初にすることで求職者の緊張がほぐれます。
また、見た目の印象も重要です。基本的なことですが、笑顔で話し、あなたに興味関心を持っているということを言葉や姿勢で表現しましょう。ムスッとしていたり「こちらが選んでやっているんだ」という態度をとっていたりすると、当然ながら雰囲気は悪くなります。
 
求職者は面接を受ける会社についてよく調べて準備してきています。きちんと向き合い、失礼のないようにこちらも準備して臨むことが基本です。
 
ここからは、オンラインまたはリアルの場での、個人面接、集団面接それぞれのケースについて、雰囲気をよくするためのコツを見ていきましょう。

 
 

ケース1:オンライン面接で個人面接の場合


オンラインだといきなりお互いが画面に映って「初めまして」という状態になります。打ち解けるのがリアルの場より難しい分、アイスブレイクの時間を丁寧にとったほうがいいかもしれません。上半身しか映らない分、リアクションは身振り手振りを使ってややオーバーに表現しましょう。
 
「今日は〇回目の面接で、特にこういうことを聞いていきたいと思います」など、流れを最初に説明すると、求職者も安心して面接に臨むことができます。また、オンラインだと回線のトラブルなども想定されます。「聞こえづらい、画面が乱れているなど、何かあれば遠慮なく言ってください」と伝えておくことも安心感につながるでしょう。
 
映像の背景などを変更できるのがオンラインのよい点なので、自社の社員用に用意された壁紙があるなら、それを使用するのもいいでしょう。名刺を背景に映す、あるいは採用情報などの資料や自社のプレゼン資料につながるQRコードを映して「よかったらスマホでQRコードを撮ってくださいね」と求職者に伝えることも可能です。
 
こちらから自己開示をすることで相手にも心を開いてもらいやすくなるので、オンラインならではの工夫をしてみるのもよいでしょう。

 
 

ケース2:オンライン面接で集団面接の場合


求職者側が複数人というのは、ほぼ新卒の学生が対象のケースだと思います。1対1であれ相手方が複数人であれ、オンライン面接で注意するべきことはそう変わりません。
 
ただ、相手方が複数人の場合はきちんとそれぞれの名前を呼んで、一人ひとりとしっかりコミュニケーションをとったほうがいいでしょう。
 
また、Aさんに全部聞いたあとにBさんに行くのか、1つの質問にAさん、Bさん、Cさんと答えてもらうのか、複数人ならではの面接の流れを最初に伝えましょう。
 
新卒採用の場合は、いきなり知らない学生同士が同じ画面の中にいる状態なので、最初に自己紹介をしてもらうのもいいかもしれません。学生同士もどんな人が一緒に面接を受けているのか気になっているはずです。

 
 

ケース3:リアル面接で個人面接の場合


リアルで行う面接のほうが、オンラインよりもその場で得られる情報量が多いため、面接官の態度や意図も求職者に伝わりやすくなります。
 
ただし、オンラインでは、相手と話しながら画面を使って資料を映すことができますが、リアル面接では資料を手元に置くため、下を向きがちになります。なるべく下を見過ぎず、相手の顔を見て話すように心がけましょう。
 
また、リアル面接の場では、直接パンフレットを渡したり、自社製品を見せたり触らせたりできることもメリットです。面接だけではもったいないので、自社製品をお土産で持って帰ってもらう、面接のついでに社内を見てもらうなど、リアルで会うことの強みを活かしましょう。競合他社がオンライン面接のみなら、確実にプラスになるはずです。

 
 

ケース4:リアル面接で集団面接の場合


新卒採用のリアル面接だと面接前の待ち時間があるので、「待ち時間は学生同士で話していいですよ」「リラックスしてくださいね」など、緊張をほぐす声かけも有効かもしれません。
 
面接が終わった後も、オンラインならすぐに画面が消えて終了しますが、リアルの場なら「今日はどうでしたか」と聞きながらエレベーターまで案内するなど、面接前後の場でコミュニケーションをとれるという強みがあります。
 
また、このご時世ならではですが、密にならないように座席を配置したり、部屋の換気をしたり、感染対策をきちんとしておくことも大切です。ただ面接官と求職者の距離は離れてしまうので、大きめの声ではっきりと話し、アイスブレイクに時間を割いて空気をほぐすなどの配慮が必要です。

 
 
 

<取材先>
core words株式会社 佐藤タカトシさん
 
TEXT:小林麻美
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ + ノオト


 
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