ダイバーシティ採用とは? 基礎・取り組み例・実施のメリット


採用活動を行う際に、「ダイバーシティ」という言葉を耳にしたことはありませんか。現在、ダイバーシティ採用が積極的に推進されています。今回は企業へのコンサルティングやセミナーを行うWisH株式会社の清水美ゆきさんに、ダイバーシティ採用の取り組みについて伺いました。

 
 

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ダイバーシティ採用とは?


そもそも、ダイバーシティは「多様性」を意味する言葉です。ダイバーシティ採用とは、多様な人材の雇用を意識した採用活動のことを指します。
 
従来は、自社の風土に合う人物を採用基準にする場合がほとんどでした。しかし、従来の採用方針を続けていると、似た価値観やバックグラウンドをもつ人たちの組織になってしまいます。様々な視点をもった人材を雇用することは、組織としても重要でしょう。
そこで、様々なポテンシャルをもつ方や、性別・人種など属性の違いを超えた、多様な人材を採用する企業が増えてきました。

 
 

ダイバーシティ採用の主な種類と取り組み


ダイバーシティ採用では、「女性活躍推進」「障害者雇用」「LGBTQ+の方への対応」などが例として挙げられます。とくに、女性や障害者を対象とした採用は、女性活躍推進法や障害者雇用率・障害者雇用納付金制度によって一定数の雇用が定められているため、注力している企業も多くなっています。

女性活躍推進法  対象企業:常時雇用する労働者が101人以上の事業主 義務づけられていること:行動計画の策定・届出・情報の公開  罰則等:女性の活躍推進企業データベース上で書類提出や取り組みの有無が発表される  障害者雇用率・障害者雇用納付金制度 対象企業:従業員数45.5人以上の企業 義務づけられていること:従業員数×法定雇用率(2.2%)の障害者を雇用 罰則等:不足1人あたり月額5万円の納付(※常用労働者100人を超える企業の場合)

女性活躍推進の具体的な取り組みでは、「履歴書や応募フォームに性別欄を設けない」「女性の採用数を増やす」といった施策が見られます。
 
障害者雇用の取り組みとしては、法定雇用数を満たすように障害のある方を雇用することに尽きます。企業によっては、障害者雇用に対してハードルが高いと感じる場合もあるかもしれません。しかし、とくに身体障害のある方は、身体が不自由であること以外にハンデがなく、管理職に就いて活躍されているケースも多い印象です。
 
LGBTQ+の方への対応は、採用時にカミングアウトする方は少ないため、採用後にLGBTQ+の方にとって働きやすい環境整備を行うことが大切です。最も多い施策としては、トランスジェンダーの方(性別違和を抱えた方)のために、多目的トイレを設置すること。
中には、LGBTQ+の方が集まるコミュニティが社内にあり、コミュニティ側の意見や提案を採用する会社もあるようです。

 
 

ダイバーシティ採用を実施するメリット


ダイバーシティ採用のメリットとして「離職の防止」が挙げられます。そもそもダイバーシティ採用が重要視されるようになった背景には、会社の風土や求められる働き方と合わないことが原因で能力の高い社員が離職してしまう問題がありました。
 
ダイバーシティ採用を行うと、様々な価値観やポテンシャルをもった人材が集まります。個性や強みを認め合って生かせる環境に変化することで、各社員のスキルを最大限に発揮でき、結果として離職率低下につながります。
 
ただし、最近では離職の防止よりも、「生産性の向上」が重視されるようになってきました。多様な価値観をもった社員から新しい提案が生まれ、商品・サービスの開発や事業の拡大が期待できます。ダイバーシティ採用を実施する大きなメリットといえるでしょう。

 
 

ダイバーシティ採用では「偏見排除」の徹底を


ダイバーシティ採用を行ううえで留意しておくべき点は、何よりも決めつけで判断しないことです。経営層の方はとくに、性別や年齢などの属性や価値観が似通っていることが多く、知らず知らずのうちに偏見をもってしまうケースが多々あります。
 
たとえば採用の場面で、無意識の偏見によって相手を傷つけるような発言をしてしまうと、優秀な人材から見放されてしまいます。これからの時代に生き残っていくためには、幅広い人材を雇用し、育成に注力していくことが重要でしょう。

 
 
 

※記事内で取り上げた法令は2020年9月時点のものです。
 
<取材先>
WisH株式会社
代表取締役社長 清水 美ゆきさん
税理士法人、人材コンサルティング会社を経て、リ・カレント株式会社に入社。人材組織開発プロデュース部マネジャーとして営業職に携わる。女性活躍推進に関する相談を数多く受けてきた経験を活かし、その課題に取り組む専門の部署WisH事業部を立ち上げる。その後、事業部を独立させ、2013年9月リ・カレントの関連会社としてWisH株式会社を設立。代表取締役に就任。また、社外においても、自分らしく輝く女性を育成するためのセミナー等を開催。心(思考)・食・身体の3つのアプローチから、悩める女性を「輝き女性に変える」オリジナルプログラムを展開し、約2年で1,000名以上が受講。全国各地でのセミナーや講演を行っている。
 
参考:
女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html
事業主の方へ ~従業員を雇う場合のルールと支援策~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page10.html

TEXT:佐々木ののか
EDITING:Indeed Japan + 成瀬瑛理子 + ノオト

 
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