オンライン面接の基本的なマナーとは

オンライン面接をしている女性

新型コロナウイルスの影響によってリモートワークが一気に浸透し、オンライン上でやりとりする機会が増えました。その一方、「相手が退出するまで待機する」「上座・下座にあたる画面表示を意識する」など、オンライン会議のマナー作法が取り上げられています。
採用現場においてもオンラインミーティングツールを使用して面接を実施する企業が増えていますが、どのようなマナーに気をつけたらいいのでしょうか。人事業務・プロジェクトの支援を行うアルドーニ株式会社・代表の永見昌彦さんに伺いました。

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基本的にはオンラインでも通常の面接と変わらない

第一に、話題にあがっているような過度なマナーを気にする必要はありません。画面越しとはいえ、オンライン面接でも対面の場合と同様のマナーが求められます。身だしなみや時間の厳守はもちろん、話し方や態度などに気を配りましょう。また、面接官が候補者に対してチェックすべきポイントも同様です。社会人として適切な振る舞いかどうかを判断してください。
 
ただし、直接顔をあわせていないからこそ、オンライン面接で意識した方が良い作法も存在します。画面越しではコミュニケーションが難しいため、面接の進め方やカメラの映り方などは工夫しましょう。

オンライン面接で意識したい、基本的なマナー

オンライン面接を行う際は、以下のような点に気を配ると印象が良く映ります。

◆目線の位置に気を配る

対面では、相手の目を見て話すのが良いとされています。しかし、オンラインでも同じように相手の目を見ようとすると、カメラではなく画面を見ることになります。そうすると、相手には目線を少し外しているように映ってしまうのです。相手に向かって話しかけるときには、カメラ目線を意識すると良いでしょう。

◆カメラは基本的にオンの状態にする

社内のオンラインミーティングなどでは、カメラをオフにする人もいるかもしれません。しかし、面接官がどんな表情をしているのかわからないと、候補者は話しにくいものです。基本的に面接ではカメラをオンの状態にしておきましょう。

◆複数の社員が同席する場合、全員の顔がはっきり映るようにする

選考にあたって、複数名の社員が面接の対応をするケースもあります。1つのパソコンを使い、1つのカメラで複数名の社員を映して実施する企業もありますが、基本的にはおすすめしません。きちんと音声を拾ってくれるなら問題ないと思うかもしれませんが、一人ひとりの顔がどうしても小さくなってしまいます。
 
すると、面接官がどんな人なのかわからなかったり、細かい表情が読み取りにくかったりするデメリットが考えられます。面接官の反応が見えにくいと、候補者も話しにくく感じるものです。リラックスして話してもらえるよう、複数名で面接を行う場合は、各自が別々のパソコンからつなぐことをおすすめします。

安心して話せる工夫がオンライン面接では重要になる

安心して話せるような状態を作っておくことが、心がけておきたいオンライン面接のマナーとなります。その一つとして例えば、通信環境を整えるといった基本的なことも重要です。
 
面接は企業側が候補者を選ぶだけでなく、候補者が「この企業に入りたいかどうか」を見極める場でもあります。欲しい人材を採用するためにも、できるだけ好印象に映るようにオンライン面接では工夫しましょう。

 

<取材先>
アルドーニ株式会社・代表取締役 永見昌彦さん
外資系コンサルティングファームなどで人事コンサルタントとして勤務した後、事業会社(ラグジュアリーブランド持株会社)で人事企画担当マネージャーとして人材開発・人事システム・人事企画を兼務。事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年携わった経験を活かして、2016年にフリーランス人事プランナー・コンサルタントとして独立。2018年に法人化。現在、人事全般のプランニング・コンサルティング・実務に携わっている。

 
 

TEXT:成瀬瑛理子
EDITING:Indeed Japan + ノオト

 
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