即戦力が期待できる副業ワーカーとどう出会う? 採用の決め手は?


※この記事は2020年1月20日に取材したものです。
 
自社に合う人材を採用するために、新たな働き方の可能性として注目されているのが「副業ワーカー(パラレルワーカー)」です。2019年にリクルートキャリアがおこなった「兼業・副業に対する個人の意識調査」によると、兼業・副業を経験したことがない人の約7割が副業に興味を示していることがわかりました。少数精鋭で事業に取り組む中小企業では、従業員が副業を行うことで多角的な視点が養われ、より幅広い人材との出会いが本業での新規取引や採用につながるかもしれません。
 
一体、どのような採用活動をおこなえば、実際に副業を希望する求職者と出会えるのでしょうか。「パラレルワーカー」の採用を積極的に行う株式会社エンファクトリー取締役CFO の鈴木誠さんに、自社に合う副業ワーカーとの出会い方についてお話を伺いました。

 
 

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副業ワーカーの採用方法


——エンファクトリーでは、本業と副業どちらも主体的に取り組む働き方を「パラレルワーク」と呼んでいるそうですね。これまでパラレルワーカーを採用する際に、どのような取り組みを行ってきたのでしょうか?
 
弊社は創業時より「専業禁止!!」を掲げてきましたが、実は今までパラレルワーカーを採用するために意図的にやってきたことが特になかったんです。パラレルワーカーの採用は、時流にマッチした部分が大きいのではないかと思っています。
 
弊社では、ECサイトの運営を行う「ショッピングユニット」、様々な業界のプロをネットワークしたコンテンツを制作する「プロマッチングユニット」、個人と企業を繋ぐ「副業特区」や「Teamlancer」などのサービスを運営する「ライフデザインユニット」の3つの事業を軸にサービスを展開しています。会社全体が複数のビジネスを同時進行していく、パラレルな展開をしているため、メンバーのパラレルワークのイメージもしやすかったのではないかと思います。
 
——採用活動に関しては、どのような体制で取り組まれているのでしょうか?
 
専任の採用担当は配置していません。私の肩書きは、取締役・執行役員・CFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)ですが、通称「みんなのスタッフ長」として、人事も含め管理業務全般を担当しています。
 
採用活動においても、一次面接のスケジューリングと実施は各部署の役職者、二次面接は私と他の役員が担当し、最終面接は代表が参加する流れです。面接の日程調整を現場が担当することで、選考がスムーズに進みますね。
 
基本的に人員が不足しているときに採用活動を実施するため、採用活動を行うメンバーの業務負荷は上がります。しかし、現場のメンバーが採用活動に関わると、採用後のズレが少ないという実感もあるんです。入社後は、メンバー同士の目線を合わせたり、情報の格差をなくしたりと、チームに溶け込んでもらうようじっくり促しています。

 
 

自社に合うパラレルワーカーとの出会い方


——実際に自社にマッチするパラレルワーカーとは、どのようにして出会ってきたのでしょうか?
 
現在活躍しているメンバーの多くは、リファラル(紹介)でした。正社員の場合は、メンバーの知人や過去一緒にお仕事をした方など、すでに信頼関係が出来上がっている方にご紹介いただくことで、ミスマッチが起こりづらく、取引コストを低く抑えられると考えています。
 
また、「キープインタッチ」という手法があります。これは代表が自ら行っている取り組みで、一度出会った方といつでも連絡ができるような関係性を築くことを意味しています。
 
例えば、自社の事業やサービスに興味を持ってくださった方と出会ったら、すぐに何かをご一緒する機会がなくても、SNSなどで連絡先を交換します。その後、社内主催のイベントにお招きするなど、気軽に参加できる場を設け、ゆるい繋がりを大切にしています。
 
——過去にパラレルワーカーの採用の決め手となった資格や経歴、採用時のチェックポイントなどはありますか?
 
資格は特に必要ありません。エンジニアや専門職の場合は、資格よりもスキルや経験を重視しています。書類選考や面接時にパラレルワーカーとしてチェックしているポイントは、「自分語り」が多くないかどうかです。
 
例えば、入社理由として自己実現や自分の夢を叶えることだけを真っ先に挙げる人物は、会社にコミットするのが難しいと感じます。「パラレルワークで自分が身につけたスキルを社会に還元したい」「良いサービスを提供したい」というモチベーションを持つ人物は、会社の企業理念と本人が会社の資産を活用できるというメリットが一致しやすく、入社後のミスマッチがほとんどありません。

 
 

副業ワーカーに選ばれる会社になるには


——パラレルワーカーに自社の存在を知ってもらい、さらに選んでもらうためにはどのような取り組みが必要だと思いますか?
 
会社で何が学べるのか? 働くメリットは何か? これらを研ぎ澄ませることが大切です。奇をてらうのではなく、すでにある環境で社員がメリットに感じていることを浮き彫りにするだけでも、自社の新たなアピールポイントが見つかるのではないでしょうか。
 
また、学びのモチベーションが高い人が集まる企業かどうかは、パラレルワーカーが会社を選ぶ際の判断軸になっているようです。弊社の場合、コンテンツ制作やECなど幅広く事業展開するため、「入社すれば、個人事業主から企業までたくさんの方と接点を持てる」というイメージが強いのではないかと考えています。
 
——パラレルワーカーを採用するために、採用担当者が具体的に行動できることはありますか?
 
弊社の場合、創業当初から掲げていたメッセージが時流にマッチしたわけですが、公式サイトなどを通じた情報発信には力を入れてきました。たとえば、社員のパラレルワークを紹介するコンテンツの掲載です。実際にパラレルワークに取り組むメンバーにインタビューし、仕事内容やパラレルワークを始めたきっかけを紹介しています。
 
他にも、会社の雰囲気を伝えるためにブログを運営しています。弊社では、新しく入社したメンバーに自己紹介の記事を書いてもらったり、社内イベントの様子をアップしたりと、採用の要素を前面に出さず日常をありのままに伝える記事をアップしています。
 
これによって、実際に面接に来てくださった方から、ブログから会社の雰囲気が伝わってきたと言っていただいたこともありました。採用担当者だけが運用すると負担が増えるので、各部署にお願いしてみるのも良いでしょう。給与面や制度をすぐに変えることは難しいですが、取り組みやすいことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 
 
 

出典:
株式会社リクルートキャリア「兼業・副業に対する個人の意識調査(2019)」

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20190711.pdf
 

<取材先>
株式会社エンファクトリー 取締役CFO 鈴木誠さん
 
TEXT:ユウミ ハイフィールド
EDITING:Indeed Japan + ノオト

 

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