転職したい人をスカウトする方法

握手する男女のイメージ

中途採用の方法として、転職者向けの求人サイトに広告を打つ以外に、スカウトサービスというものがあります。転職希望の候補者を直接企業側からスカウトできるサービスですが、一体どのようなサービスで、どういった流れで利用できるのでしょうか? サービスを利用するメリット・デメリットなど、採用ブランドの向上を総合支援するcore words 株式会社の佐藤タカトシさんが解説します。

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転職したい人をスカウトできるのはどんなサービス?

基本的な転職者向けの求人サイトにはスカウトサービスもしくはダイレクトメールサービスが存在するケースが多いです。スカウトサービスでは、各企業の採用担当者が、そこに登録されている転職希望の候補者のレジュメを見て、興味を持った人に対してスカウトメールを送ることができます。
 
スカウトメールというのは、「あなたのこういう経験が弊社の仕事に合っているので、ぜひ受けてみませんか」といったお誘いのメールです。サイトの営業担当に聞いたり、サイトで公開しているテンプレートを利用して、スカウトメールの雛型を用意しておくといいでしょう。
 
また一部、ビジネス特化型SNSという、SNSを利用したスカウトサービスもあります。求人サイトのスカウトサービスに比べると、まださほど定着していませんが、今後増えていくことが予想されます。

スカウトの流れ

スカウトを行う際は、まずは利用するスカウトサービスのデータベースに入り、ソーシングと呼ばれる検索作業を行います。職種の経験、希望勤務地、現年収などで検索を行い、50〜100人くらいのリストを作成します。
 
そして、リストアップした該当者のレジュメを見ながら、スカウトメールを送るかどうかを判断していきましょう。
 
メールを送った後、候補者から返信が来て選考に進む意思があれば、面談ないし面接をする流れになります。
 
ただし、候補者から望んで受けに来る人と違い、自社への理解が薄い場合も多いため、カジュアル面談のような形で「まずは(面接の前に)電話で10分から15分ほどお話をしませんか」という相互理解の場を持つと丁寧かもしれません。

転職したい人をスカウトするメリットとデメリット

◆メリット

自社に欲しいと思う人材に、ピンポイントで声をかけられることです。求人媒体の広告であれば、自社の条件に合わない候補者からも応募があるので、書類選考だけでも大変ですが、スカウトサービスであれば本当に会いたい人にだけアプローチできるので効率的です。
 
あとは、広告を打ってもあまり応募が来ないような知名度が高くない企業でも、スカウトサービスであれば企業側から声をかけるので興味を持ってもらいやすい点もメリットです。候補者と接点を作りやすく、母集団を形成しやすいでしょう。

 

◆デメリット

データベースを検索して1人1人にメールを送ることは、やはりそれなりの手間がかかります。さらに、やれば必ず成果が出ると約束されているわけではなく、当然メールを送っても反応がないケースもあります。なので、工数がかかるわりに見返りがないことも考えられます。
 
また、1人の人事がスカウトメールを打てる数には限界があるので、多くの人数をとらなければいけない採用には向いていません。人事1人あたり1カ月に3名以下ぐらいの少人数の採用であれば、スカウトサービスのみでも対応できるでしょう。

転職したい人をスカウトする際の注意点

前述の通り、ソーシングやメッセージ送信など、スカウトには工数がかかります。その手間と時間を無駄にしないためにも、最初に人材要件を揃えておくことが重要です。人事担当が良いと思ってスカウトした人材が、現場にとっては「ちょっと違う」と食い違うとダメージが大きいです。
 
また、スカウトメールは送る相手のことをある程度考えて、それぞれにカスタマイズして送らないと、ただ数を打つようなことをしてもあまり成果が出ません。やり方によっては企業のブランドを損ねる結果にもなるので、スカウトメールはきちんと候補者のレジュメを見て、テンプレになり過ぎないように気を付けて作成しましょう。

 

<取材先>
core words株式会社 佐藤タカトシさん
 
TEXT:小林麻美
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ + ノオト


 
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