企業の採用活動は、求人媒体、ソーシャルメディア、人材紹介会社など、様々な手法で行われています。数ある中のひとつの手法に、企業のオウンドメディアを使った採用活動があります。株式会社プロコミットの清水隆史さんにそのメリットや注意点を伺いました。

オウンドメディアを使った採用

多くの企業のウェブサイトには、「会社概要」「事業内容」「製品紹介」「IR情報」などのメニューとともに「採用情報」のページが設けられています。採用を目的としたオウンドメディアとして最も重要なのはこの場所です。ここから求職者へ向けて、企業情報の発信や求職者とのコミュニケーションを行うことが、オウンドメディア(自社で運営するウェブメディア)を使った採用活動になります。昨今、企業の採用活動は、求人媒体、TwitterやInstagram、TikTokなどのソーシャルメディア、人材紹介会社など様々な方法がありますが、企業のオウンドメディアを使った採用活動はすべての基本であり有効な方法として注目されています。

採用を目的としたオウンドメディアに掲載したい内容

採用活動を目的としたオウンドメディアでは、求職者へ向けて、募集要項などの基本情報以外にも親しみやすい形で、社内の情報を発信していきましょう。

必ず掲載したいのが、「社員紹介」と「社員座談会」です。「社員紹介」は求職者が入社した際、自身がどんな社員と仕事を進めていくことになるのかをイメージしてもらうために必要です。より明確にイメージを持ってもらえるように、テキストだけでなく、外部のフォトグラファーに依頼して、写真にも力を入れましょう。「社員座談会」は会社を多角的に紹介することができますので、求職者の理解が一層進むはずです。

また「1日の仕事の流れ」も、ぜひ掲載しましょう。真剣な求職者ほど、募集要項からだけでは読み取れない「仕事の実際」を知りたがっています。「1日の仕事の流れ」を掲載することでそれを有効に伝え、アピールすることができます。

オウンドメディアを使って採用活動をする際のメリット

◆独自色が出せる

オウンドメディアでどんな内容を出していくかは、細かく、そして自由に決めることができますので、独自色を出すことができます。自社メディアであるので自由にトライ&エラ-が可能で、軌道修正がしやすくなります。また、掲載の期限がないので、情報を発信し続けることもできます。

◆求職者の背中を押すきっかけになる

求職者が求人媒体や人材紹介会社など他の方法での応募であっても、採用が進んでいく中で、オウンドメディアを確認することになるでしょう。自社のアピールや求める人材がしっかりと定義されていれば、会社についての理解が深まり、入社への意欲も高まります。結果として、会社が求めている人材の背中を後押しすることにもなるはずです。

◆求職者の家族へのメッセージにもなる

就職、転職の際に不安を感じるのは求職者本人だけではありません。ブラック企業などの社会問題がある中で、求職者の家族も「どんなところで働くのだろう」と不安を感じ、心配することもあるはずです。この際にオウンドメディアで充実した情報発信が行われていれば、家族の不安を払拭する材料になります。

オウンドメディアを使って採用する際の注意点

オウンドメディアを制作する際にありがちな失敗が、見た目のデザインばかりに気を取られ過ぎてしまうことです。もちろん見栄えは大事なことですが、実際に力を入れるべきは、オウンドメディアの内容です。いくら見栄えが良くても、内容が伴っていなければ、求職者に対して説得力を持ちません。デザイン以上に、「企業の詳しい紹介」や「求める人材」などの本質を伝えることに力を注ぎましょう。

また、オウンドメディアはただ作って公開しただけでは、本来の効果を十分に発揮しません。より多くの求職者に閲覧してもらうための努力や工夫と、継続的な掲載情報のアップデートで常に“生きた”状態にすることが必要です。そのためには、情報更新のしやすいツールを選ぶ・社内外の情報更新体制を整備するなど、その後の活用イメージをもって準備するのがおすすめです。


<取材先>
株式会社プロコミット 代表取締役・清水隆史さん
早稲田大学法学部卒業。マーケティング会社を経て、ベンチャー投資及び戦略コンサルティングを行う企業に参画。2005年に転職支援、採用支援を行う株式会社プロコミットを設立。採用サイト支援サービス「iRec(アイレック)」を提供。

TEXT:大久保太郎
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ + ノオト

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