「大量採用が急務のなか、人事未経験の私と伴走してくれたIndeedの担当者。地域密着型の採用で応募単価を従来の4分の1にまで減少することができました」

高速道路の規制・誘導警備を主力事業とするロードリサーチ株式会社。インフラ老朽化に伴う補修工事の増加で事業拡大の機会が訪れる一方、必要な人員の確保が困難な状況が続いていました。そのなかで同社が採用施策の刷新に活用したのがIndeedです。Indeed PLUSのスタートに伴い予算を増やしたところ、応募単価はIndeed PLUS利用開始前の月と比べて約4分の1にまで減少。この変化を支えたのは、どのような取り組みだったのでしょうか。管理部 人事課の山岸 弘子氏に聞きました。

採用における課題
補修工事の需要増に対し、人材確保が追いつかない状況に
山岸 当社は警備業を中心に事業を展開しています。メインとなるのは高速道路の規制や保安、誘導業務です。具体的には、道路の補修や点検時に看板やカラーコーンを配置し、車両誘導するなど、公共の安全を守るために欠かせない業務を担っています。
現在、主に募集しているのは、社内で「隊員さん」と呼んでいるアルバイトと契約社員のポジションです。目標の採用数は、年内に140名ほど。東京、横浜といった既存の9拠点に加え、昨年から開設を進めている御殿場など6つの新規営業所でも、それぞれ20名から30名の大量採用を目指しています。
ここ数年で首都高速道路などのインフラが老朽化を迎え、点検や補修工事の需要が高まっています。道路構造物は日々劣化していくため、定期的な点検が欠かせません。点検の結果、不備が見つかれば迅速に補修工事を行う必要があります。その工事を実施するには、対象区間の車線を規制し、警備員を配置することが求められます。ところが、慢性的な警備業界全体の人材不足に加え、加速する警備ニーズの増加に追いついていないのが現状です。
コロナ禍で他業界から一時的に警備業に参入していた従業員の多くが本業に戻ったことも当社の人材不足に拍車をかけました。警備業界の人材獲得競争が一段と激化するなかで、効果的な人材採用方法を模索し、需要のある地域に対応できる人材の確保が喫緊の課題になっています。

地元密着型の採用とIndeedの活用で応募数アップを狙う
山岸 そこで当社が打ち出したのが、現場に近接した場所に新規営業所を開設し、そこを拠点に地域密着型の人材採用を行うアプローチです。現場のそばで直接採用活動を展開することで、通勤の利便性をアピールし、地元求職者への訴求力を高めようと考えました。
しかし、これだけでは地元での認知度が不十分です。そこでIndeed PLUSを活用したWeb上の求人掲載にも注力することにしました。Indeedの営業担当者と相談を重ね、戦略を固めていきました。求人原稿の内容も、以前は会社のアピールポイントから記載していましたが、求職者の関心が高い勤務地、給与、仕事内容の順に改善しました。
さらにIndeedで応募を獲得するための戦略においても試行錯誤を重ねました。従来は営業所ごとに採用ポジション別の応募キャンペーン(※1)を組んでいましたが、応募が著しく減少してしまう時期がありました。そこで全営業所で同一の採用キャンペーンを実施する方向に切り替え、予算を抑えつつ、会社全体での応募数確保を目指したのです。当初は1営業所ごとに予算を配分していたため、費用がかさみましたが、Indeedの営業担当者と何度も改善を重ね、コストカットに成功することができました。
※1 キャンペーンとは、Indeedで求人を有料掲載をする際に目的別にグループ分けをした求人群のことを指します。キャンペーンごとに求人を管理することで、目標達成状況の管理や予算配分の調整がしやすくなります。
成果
応募単価を従来の4分の1にまでコストダウン。今後はミスマッチ防止にも注力

山岸 こうした採用施策の見直しは、大きな成果をもたらしました。
2024年2月のIndeed PLUSの利用開始後から応募単価は徐々に減少し、2月の時点では13,636円だった応募単価が、5月には3,226円にまで減少しています。約4分の1にまでコストダウンできたことは大きな成果だと思っています。
Indeed PLUS利用開始以降、確かに応募数の増加を実感しています。一度の求人掲載で複数のIndeed PLUS連携求人サイトを通して当社の求人を効率的に求職者に届けることができる様になり、応募にを獲得するまでのスピードが明らかに早くなりました。Indeed PLUS連携求人サイトへの求人掲載によって、警備業に関心のある層へアプローチしやすくなったのではないかと感じています。求職者のニーズにあわせた適切な求人サイトへの掲載を考えることも大切だと思いました。
人事としてのキャリアは2年ほどで、着任当初は右も左もわからない状態でしたが、そんな私と伴走してくれたのがIndeedの営業担当者でした。最初は10日に1回のペースで打合せをし、求人原稿の書き方から予算の考え方まで採用のイロハを丁寧に教えていただきました。今振り返ると、Indeedの営業担当者が、常に迅速にサポートしてくださったおかげで、この2年を乗り切ることができたと感じています。
今、Indeedの担当者から提案されているのが、面接前日のリマインドメールに仕事の魅力を盛り込む施策です。警備員の仕事は、「誰にでもできる」といった印象を持たれがちです。しかし実際は警備業法で厳しく規制されており、簡単な仕事ではありません。コーンの配置一つをとっても迅速な判断が求められ、営業所にいるときはごく普通の人たちが、現場に出るとキラキラと輝くほど格好よくなります。このように仕事の奥深さややりがいを、リマインドメールで伝えることで、求職者の理解を深めたいと考えています。また、求人やホームページを通してこの仕事の魅力を適切に伝えることが、ミスマッチを減らし、定着率を上げる鍵になると考えています。
ロードリサーチ株式会社
神奈川県鎌倉市腰越2丁目-27番地12号
http://www.road-research.co.jp/
道路の点検・維持管理から交通規制計画まで幅広く道路に関わる業務を行っており、2017年に警備業の許可を受け、交通規制や施設警備なども手掛けている。警備業の拡大により従業員の増員を目指している。
※インタビュー内容は、2024年5月8日時点のもの