
2025年11月11日、Indeed主催の「Indeed FutureWorks Japan」において、採用戦略・採用施策・Indeed活用の観点から、採用に関する優れた企業の取り組みを表彰する「Indeed Hiring Awards 2025」が開催されました。3回目の開催となる今回も、多くの企業様よりエントリーいただき、厳正な審査の結果、5社の企業様がそれぞれ「グランプリ」「ストラテジック部門賞」「チャレンジ部門賞(2社)」「Indeedエクセレンス賞」を獲得されました。
本稿では、「チャレンジ部門賞」を受賞された「グリーン警備保障株式会社」様の、業界でも注目を集める「面接なし即内定」と、給与以外の魅力で差別化を図った取り組みについて伺います。お答えいただいたのは、事業推進部 部長 山崎 章司様です。
グリーン警備保障株式会社 プロフィール
1985年創業。東京都杉並区に本社を置き、首都圏を中心に27拠点と2つの研修センターを展開。交通誘導警備、イベント警備、施設警備など幅広い警備サービスを提供。「安心と安全を届ける」を理念に、未然防止対策を重視した警備サービスと充実した教育・研修体制で、地域社会の安全を支える。
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求人を作成する慢性的な人材不足と言われる業界で、給与以外の魅力をどう打ち出すか

──このたびは「チャレンジ部門賞」受賞おめでとうございます。まずは率直なご感想をお聞かせください。
山崎 われわれの採用に関する取り組みを評価していただいて、大変嬉しかったです。代表の小林に伝えたところ大変喜んでくれました。
──御社の事業内容について、改めてご紹介いただけますか。
山崎 当社は道路工事などの交通誘導と花火大会やコンサートなどの雑踏警備を行っている警備会社です。『東京2020オリンピック・パラリンピック』に約900名、ZOZO CHAMPIONSHIP 2024に約400名の警備員を配置したほか、東京マラソンや隅田川の花火大会など、大規模イベントでの実績も豊富です。「安心と安全を届ける」という理念のもと、地域に根ざした警備サービスを提供しています。
──採用活動を開始された当初、御社にはどのような課題があったのでしょうか。
山崎 警備業には必ず研修があります。しかし研修途中で離脱する方や、暑さや寒さ、雨のなか外での作業となるため、数日で辞めてしまう方も多いのが課題です。また、警備業界の特性として高齢化が進んでいる傾向もあり、若年層の採用にも非常に苦労しております。そうしたなかで、2024年度は在籍隊員数6,000名の達成を目指し2,600名の新規採用が必要でした。
──厳しい状況下での大規模採用ということですが、人材確保に向けてどのような戦略を立てられたのでしょうか。
山崎 警備業界の求人では「日給を上げる」「入社祝い金を出す」といった打ち出しが主流で、他社も給与やお祝い金で競争しています。ただ、それは短期的には応募を集めやすい反面、長く働いてもらうことにはつながりにくい。金額だけを理由に応募された方は、他社により良い条件が出ればすぐに移ってしまいますから。
そこで私たちは「お金の競争」ではなく、「働きやすさ」と「福利厚生の充実」で勝負しようと決めました。当社が以前から取り組んできた「誰もが安心して働ける厳しすぎない組織づくり」を、求職者に寄り添う企業文化として訴求したのです。
数字で勝負するのではなく、「安心して働ける環境」や「人を大切にする文化」といった本質的な魅力を伝えることこそが、結果的に定着率を高める。この考えに基づき、私たちは"人に寄り添う採用"を戦略の軸に据えました。
<グリーン警備保障株式会社の取り組み>

「面接なし」は人に寄り添う組織文化の体現
──具体的には、どのような施策を実施されたのでしょうか。
山崎 転換点となったのが、「面接なし即内定」です。以前は面接を行っていましたが、面接後に研修に来てもらえないケースがあり、応募者の離脱が大きな課題でした。
そこで、面接を省略し、応募から即オリエンテーション・教育を開始する仕組みを導入したところ、採用数が大きく伸びました。応募者がその場で会社の雰囲気を感じながら研修に参加できるため、この職場でやっていけるという「やる気」を醸成でき、入社までの心理的ハードルが下がったのだと思います。
──「面接なし」が成り立つのは、研修制度の充実があってこそですね。
山崎 その通りです。この「面接なし即内定」は、単なる採用フローの効率化にとどまりません。当社が警備業法に基づき実施する20時間の教育研修は、ミスをしても決して怒らず、何度でもやり直しを支援するという、応募者に寄り添う指導方針を採っています。
採用者全員に寄り添いながら研修を行うのは、会社にとって決して容易ではありません。それでも育てることこそが定着につながり、結果として警備の質を守り、社会の安全につながると考えています。
──福利厚生についても御社ならではの工夫があると伺いました。
山崎 はい。もうひとつの大きな柱が、処遇と福利厚生の充実です。警備業界では60歳以上になると給与が下がるのが慣例ですが、当社では75歳まで給与を一律に維持しています。この処遇は、シニア層が安心してキャリアを継続し、業界の高齢化という社会課題に真っ向から立ち向かう画期的な施策です。
また、有給休暇は通常6ヶ月から付与されるところを3ヶ月で付与し、閑散期の給与補填にも活用できるようにしています。さらに、就業中以外の病気・ケガによる入院費や通院交通費も補償する独自の企業保険に加入し、体調や生活リズムの変化にも配慮。リュックや地図などの装備品も無償支給し、隊員の持ち出し負担をゼロにしています。
──組織文化にも、御社ならではの特徴があるそうですね。
山崎 これが私たちの最大の特徴かもしれませんが、社長の小林が旗振り役となり、"厳しすぎない組織作り"を推進しています。ミスを前提に許容し、「何度でもやり直せる」というカルチャーを大切にすることが、若年層からシニア層までの幅広い応募者に"安心して挑戦できる会社"という印象を与えているのだと思います。これは他社がすぐに真似できるものではなく、時間をかけて築いてきた「人に寄り添う組織文化」の成果だと思っています。
採用目標の6,000名超を達成、幅広い年齢層が活躍

──こうした取り組みを通じて、採用活動にはどのような変化がありましたか。
山崎 2024年度の成果は明確です。在籍隊員数は6,200名を達成し、目標の6,000名を超えました。またIndeed PLUS※の利用により、応募単価が30%も削減できました。当初は「警備業とデジタル求人の相性はどうなのか」という不安もありましたが、結果的には他媒体を大きく上回る応募数を獲得できました。
──今後の展望についてお聞かせください。
山崎 2025年度は在籍隊員数6,500名を目標に掲げており、達成間近です。「面接なし即内定」やそれを支える組織風土の魅力が求職者に伝わったことにより、高齢層だけでなく若年層や幅広い層の採用につながりました。
警備という仕事は人々の暮らしを支える社会インフラだからこそ、働く人にも安心を届けたい。Indeedをはじめとする採用パートナーと共に、多様な世代が安心して働ける職場づくりを進め、さらなる成長を目指していきます。
──ありがとうございました。
※ Indeed PLUS 利用の際には、Indeedの利用規約、掲載基準、使用制限が適用されます。
Indeed Hiring Awardsについての詳細はこちらをご覧ください。
https://jp.indeed.com/lead/hiring-awards
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