ニチイ学館が挑戦した保育士採用を変えるデータ戦略と現場施策とは

By Indeed
ニチイ学館が挑戦した保育士採用を変えるデータ戦略と現場施策とは

2024年11月6日、Indeed主催の「Indeed FutureWorks Japan」において、採用戦略・採用施策・Indeed活用の観点から、採用に関する優れた企業の取り組みを表彰する「Indeed Hiring Awards 2024」が開催されました。昨年に続き2回目の開催となる今回も、多くの企業様よりエントリーいただき、厳正な審査の結果、5社の企業様がそれぞれ「グランプリ」「ストラテジック部門賞」「チャレンジ部門賞(2社)」「Indeedエクセレンス賞」を獲得されました。

本稿では工夫をこらした独自性のある採用施策を行った企業に贈られる「チャレンジ部門賞」を受賞された「株式会社ニチイ学館 保育事業本部」様の革新的な保育士採用施策についてご紹介いたします。お答えいただいたのは、同社保育事業本部 採用企画課セクションマネージャーの土志田和浩様と、サブリーダーの天野奈穂様です。


株式会社ニチイ学館 プロフィール

1968年に創業。「社業の発展を通して豊かな人間生活の向上に貢献する」という経営理念のもと、医療・介護・保育など、人々の一生涯に広く深く関わる事業を全国で展開。社会課題の解決に努めながら、誰もが安心して暮らすことができる社会の実現を目指している。保育事業には2003年に参入。地域の待機児童解消・女性の活躍推進に貢献すべく、認可保育園を中心に、約350カ所の多様な保育事業所を運営。

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全国約350拠点の運営と向き合う、保育士採用の2つの課題

土志田 和浩 様
インタビューにお答えいただいた保育事業本部 土志田 和浩 様

──このたびは「チャレンジ部門賞」受賞おめでとうございます。まずは受賞されての感想などお伺いできれば幸いです。

天野 Indeedの営業担当の方からお電話で第一報をいただきまして、とてもびっくりしました。同時に、外部の方にも評価いただけたことがとても嬉しかったです。

土志田 課内のメンバーはもちろんですが、経営層にも報告し、とても喜んでおりました。

──改めまして、おめでとうございます。採用活動を開始された当初、御社にはどのような採用上の課題があったのでしょうか。

天野 ニチイは全国約350拠点の保育事業所を運営しておりまして、認可保育園、企業主導型保育園、院内保育園など、様々なサービスを展開しております。

そのなかで、課題は大きく2つありました。1つ目は保育士の応募単価・採用単価が年々上昇している状況のなかで、年間の採用目標を達成するということ。そして2つ目は、採用後の定着率の向上です。

そのため、多数の私立保育園が存在する市場において、ニチイキッズのブランド認知度を高め、求職者から選ばれる保育園になることを目指しました。また、やはりエリアごとの差もありまして、都内など人口が多いところでは他園との獲得競争が激しいため応募が集まりにくく、逆に都市部から離れた地方部では、人口が少ないなかでの採用活動という難しさがありました。

株式会社ニチイ学館の取り組み>

株式会社ニチイ学館の取り組み

効果的な採用チャネルを特定し、個々の保育園の魅力をInstagramで発信

ニチイキッズのInstagram
ニチイキッズのInstagram

──課題の解決に向けて、どのような取り組みや施策を実施されたのでしょうか。

土志田 まずはIndeedと連携し、採用チャネルごとに応募数、採用率、退職率といったデータを可視化して、より効果的なチャネルからの採用を進めるようにしました。さらに保育園ごとの採用難易度を評価した上で、採用の難しさと季節トレンドを加味した推奨チャネルの可視化にも取り組みました。

そのなかで見えてきたのが、自社サイトからの応募者の退職率の低さです。そこで、自社サイトへの流入を増やすための施策として、Instagramを通じて視覚的に発信することにしました。実は保育士の皆さんが職場を選ぶ基準として、「園の雰囲気」という声がとても多いのです。各保育園の日常や特徴を写真で紹介し、園の雰囲気を積極的に伝えるコンテンツを通じて、特に潜在保育士へアプローチすることで、質の高い採用につなげることを目指しました。

また、支部の採用担当者に支部ごとの可視化した採用データを共有することで、どのフローで採用が進まないのかを理解してもらい、応募から採用までのより良い進め方を意識してもらいました。例えば、母集団形成においても一番効率の良いチャネルの選定や、面接のやり方の改善など、支部とのコミュニケーションを徹底して行いました。

徹底的なデータ分析で、応募数20%増、採用単価25%減を達成

天野 奈穂 様
インタビューにお答えいただいた保育事業本部 天野 奈穂 様

──様々な施策を通じて、どのような変化や実績が生まれたのでしょうか。

天野 Indeedの営業担当の方に入っていただいてからは、応募から採用からまでの進捗を一つひとつよく見ていく必要性を実感するようになりました。その結果、応募数、面接設定率、採用数のそれぞれで改善が見られるようになってきたのです。

具体的な成果でいいますと、年間の採用数が前年より約20%アップし、目標達成の見込みとなりました。また、採用チャネルの見直しによって求人応募数も約20%増加しています。さらに、チャネルごとの効果が可視化できるようになったことで、効果の低い媒体から効果の高い媒体へと予算配分を見直すことができ、結果として採用単価を約25%削減することができました。

保育園の魅力発信から採用後のフォローまで。Indeedと実現した採用改革

土志田 和浩 様

──御社の採用活動に関して、Indeedが果たした役割についてお伺いさせてください。

天野 自分たちの採用チャネルだけでは解決できない部分もあったので、Indeedの営業担当の方に日々のミーティングに入っていただきました。

土志田 Indeedの営業担当の方と一緒に求人原稿の改善や園ごとのパンフレット作成に取り組みました。特に採用の段階で園や園長のイメージをしっかりとお伝えすることで、採用後のミスマッチを防ぐことができ、離職率低下に寄与していただきました。そういった地道な取り組みの積み重ねが、最終的に採用数の増加につながったのだと思います。

──採用された方に長く活躍していただけるよう、ニチイキッズでは具体的にどのような取り組みをされていますか。

天野 私自身、入社当初は保育現場での業務を行っていましたが、本社に異動となってからは、より現場の方の気持ちを知るために保育士の勉強を始めました。

保育士の働き方には課題が多く、持ち帰り仕事や残業が当たり前の世界だとよく言われます。例えば、保育室を彩る壁面装飾は保育園の魅力の一つなのですが、その制作は保育士にとって負担でもあります。ニチイキッズでは、子どもたちが日常の活動で作成した作品を飾るなどして保育室を彩っています。保育の質を保ちながら、このような保育現場ならではの業務負担を減らす工夫を行っています。

土志田 新卒採用者の定着も重要な課題として捉え、各拠点でのOJT導入やスーパーバイザーによる定期的な面談など、きめ細かいサポート体制を整えています。このような取り組みを通じて残業時間の軽減など業務体制の改善が進んできたことは、私たちにとって非常に嬉しい変化です。今後も一人ひとりの採用を大切にしながら、より求職者の方々に選んでいただけるようなサービス運営に努めてまいります。

また、今後はまだ他社が取り組んでいないことにも積極的に取り組んでいき、ブランクがある潜在保育士の方が安心して応募できるようなサポート体制を構築していけたらと考えております。このような採用活動と職場環境の改善を通じて、最終的には保護者の皆様が安心してお子様を預けられるよう、より質の高い保育サービスの提供につなげていきたいと思います。

──ありがとうございました。

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Two women in an office looking at a laptop and smilling

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