
Indeed の設立20周年記念:より良い仕事の未来に向けた採用プロセスの変革
この重要な節目に、Indeed の進化の軌跡や、この20年間で採用活動を取り巻く環境がどう変化したかを振り返り、Indeed や採用業界の今後の展望を探ります。
キーポイント
- Indeed は包括的な求人検索エンジンから、双方向の対話を促すAI主導のマーケットプレイスへと進化し、求職者と採用企業をシンプルかつスピーディーにつないできました。
- Indeed の取り組みは採用だけにとどまりません。この20年間、Indeed は専門知識とリソースを活用して、採用の障壁の解消、世界トップクラスのグローバル規模での労働市場調査の実施、そして職場のウェルビーイングの向上に取り組んできました。
- 今後20年間、Indeed は採用プロセスをさらにシンプルに、スピーディーに、そして人間味あるものにするために引き続きAIを活用していきます。その一環として、求職者一人ひとりの専属人材エージェントとして機能する「Pathfinder」というツールが近日登場予定です(日本でのローンチは未定)。
Indeed が2004年11月26日に自社のサイトを立ち上げた際、求人掲載数は150万件でした。現在、その数は約3,000万件に上ります。CEOのChris Hyamsが13年前に Indeed に入社したとき、従業員数は130名でしたが、今では約11,000名にまで増えています。2004年にシンプルな求人検索エンジンとしてサービスを開始した Indeed は、現在、双方向の対話を促す高度な採用プラットフォームへと進化を遂げています。毎日320テラバイトのデータが収集され、AIツールの強化や、採用プロセス全体の改善に活用されています。
Indeed の設立20周年を記念して、採用プロセスをさらにシンプルに、スピーディーに、そして人間味あるものにするための Indeed の歩みを振り返り、その後、次の20年で Indeed の革新的なテクノロジーが形作る採用の未来についてご紹介します。
より良い採用
現在、Indeed を通じて仕事を見つける人の数は、他のどのプラットフォームよりも多くなっています。Indeed には求職者のプロフィールが5億8,000万件(※1)掲載されており、世界中で350万社以上の採用企業が Indeed を利用して候補者を探しています。しかし、最初からそうだったわけではありません。
Rony KahanとPaul Forsterが Indeed を設立した当初、Indeed は求人情報を集約するサービスとしてスタートし、Craigslist、Monster、CareerBuilderなどのサイトへの窓口になっていました。当時、求職者は自分に合った仕事を探すために、数十もの求人サイトを見て回らなければなりませんでした。
「私たちは、もっと良い方法があると気づきました」とChrisは振り返ります。Indeed は年月をかけて、すべての求人情報を1つの場所に集約し、求職者に提供しました。その結果、成果報酬型のビジネスモデルが導入され、採用企業にとっても課題の解消につながりました。従来のモデルでは、応募が2件でも200件でも支払う掲載料は同じでしたが、このモデルは求人への応募数に応じて採用企業が費用を支払う仕組みになっています。「Indeed は、検索エンジンから、双方向の対話を促すAI主導のマーケットプレイスへと進化し、求職者と採用企業をシンプルかつスピーディーにつないできました」とChrisは話します。
また、Indeed は求職者と採用企業をより効果的につなぐためのAI主導のサービスを複数開発してきました。たとえば、スカウト候補者機能(日本でのローンチは未定)、Smart Sourcing(日本でのローンチは未定)、Indeed エントリー、ATS連携などが挙げられます。
Chrisは、Indeed FutureWorks 2024の講演でPathfinder(日本でのローンチは未定)というAI主導の新しいサービスを発表しました。このサービスは、求職者のスキルや関心を分析し、現在就業中の分野と新しい分野のいずれについてもキャリアパスの発見をサポートします。では、このサービスのビジョンは何でしょうか。Indeed を通じて、世界中のすべての労働者が、自身の能力や希望を把握し、自分に代わって休むことなく新しい機会を追い求めてくれる専属人材エージェントのような存在を手に入れること、そして、すべての採用企業が、自社の専属人材スカウトのような存在を手に入れることです。こうした取り組みの成果として、Indeed は先日、コンサルティング企業であるFrost & Sullivanによって、世界で最も革新的な採用プラットフォームに選出されました。
より良い仕事がより良い生活につながる:人は、平均して人生の約90,000時間を仕事に費やします。だからこそ Indeed は、採用プロセスの改善を越えて、その取り組みを拡大してきました。そして、Indeed が持つ専門知識やリソースを活用し、すべての人にとってより良い仕事の未来を実現することに尽力しています。
採用の障壁を取り除く:誰もが才能や素質は持っているものの、機会は等しく与えられていません。そのため Indeed は、ESG(地球環境、社会、ガバナンス)の取り組みの一環として、2030年までに障壁に直面している3,000万人の就業を支援するという全社的な目標を掲げています。
Indeed は、職歴や学歴よりも候補者のスキルや能力を重視するスキルファースト採用を信念として掲げています。この戦略によって、すべての求職者が潜在能力を発揮する公平な機会を得られるだけでなく、採用担当者が条件を満たす候補者を見つけられる可能性が2倍になります。Indeed は、これまで採用の障壁に直面している690万人の求職者の就業支援に取り組んできました(※2)。
Indeed のESGの取り組みについての詳細は、こちらをご覧ください。
世界に向けてデータを共有する:Indeed は、Hiring Labという独立した経済研究機関を設立しました。この機関では、世界トップクラスのエコノミストやデータサイエンティストが、採用の動向、給与情報、AIが仕事に与える影響など、グローバルな労働市場の状況に関するリアルタイムの知見を提供しています。世界中の企業リーダー、学者、政策立案者、メディア、そして求職者が、情報に基づく意思決定を行うために、Hiring Labの独自データと包括的な分析情報を活用しています。
グローバルな労働市場に関する最新情報については、Indeed Hiring Labをご覧ください。
職場環境を改善する:Indeed は、幸福度やウェルビーイングの専門家と職場のウェルビーイングスコアを共同開発しました。このスコアは、職場で働く人々の感情を評価するもので、Indeed 内の数千の企業ページに表示されています。このデータは、求職者が自分の能力を最大限に発揮できる職場を見つけるための指針となります(現在、調査対象者のうち「職場で活躍できている」と回答した人はわずか22%です)。さらに、オックスフォード大学と協力してWork Wellbeing 100も選定しています。これは、職場のウェルビーイングが優れており、市場で高いパフォーマンスを示している上場企業を示す指標です。こうした取り組みは、Indeed の理念のひとつである「ウェルビーイングは従業員にとってもビジネスにとっても大切な要素である」という考えを示しています。今年はH&R Block、Delta、L3Harris、Accenture、Nikeが上位にランクインしました。
職場のウェルビーイングに関するコンテンツハブでは、職場のウェルビーイングの向上に役立つ情報をご覧いただけます。
次の20年に向けて
Indeed は今後、人材不足が深刻化すると予測しています。そのため、採用企業は、主な戦略としてスキルファースト採用を取り入れ、優れた人材を確保することが不可欠となるでしょう。また、職場のウェルビーイングを優先し、従業員の要求や期待に応えることも求められるはずです。AI主導のサービスは、採用プロセスにとどまらず、仕事全般を効率化します。採用分野のAIは急速に進化していますが、当面、人間の仕事が奪われることはないと考えています。とはいえ、企業のリーダーは、従業員がAIツールやその活用法に関するスキルを習得することを優先するべきです。そうすることで、企業は、進化するテクノロジーとともに成長できるでしょう。
Indeed では、採用プロセスをさらにシンプルに、スピーディーに、そして人間味あるものにする取り組みを続けていきます。Chrisが言うように、「これまでに達成した成果の大きさにかかわらず、私たちの仕事はまだ始まったばかりだと言っても過言ではないでしょう」
※1 出典:「Indeed 調べ(ワールドワイド)、固有の認証済みメールアドレスを使用した求職者アカウント数」
※2 この数字は、2021年5月1日から2024年3月31日までの期間に、Indeed の採用シグナル測定を通じて記録された、全世界の Indeed での採用件数を示しています。求職者の障壁とは、大学の学位がないこと、障害があること、犯罪歴または逮捕歴があること、兵役経験があること、Indeed のパートナー組織からWork Essentialsの支援を受けていること、またはこれらのいずれかの組み合わせとして定義されています。