2022年10月に米国で開催されたIndeed FutureWorks 2022のオンラインイベントでは、俳優のJason Sudeikis氏、マーベルフィルムのスターであるSimu Liu氏、Great Place to WorkのCEOのMichael C. Bush氏など、著名人やビジネスリーダーとの独占インタビューが実施されました。 

今回は、この必見のインタビューで3人が語った内容をご紹介します。


仕事におけるモチベーションとチームワーク

ドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』主演 、Jason Sudeikis氏

Jason Sudeikis氏
Jason Sudeikis氏

俳優として数々の賞に輝き、プロデューサー、作家、コメディアンでもあるJason Sudeikis氏は、Indeed の最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer)のJessica Jensenと、キャリアアップ、チームワーク、仲間と励まし合うことについて語りました。

仕事上のモチベーションを維持する方法

Sudeikis氏は、才能のある仲間と切磋琢磨し、目標に向かって小さな成功体験を重ねることが成功の秘訣であり、仕事を続けるモチベーションになると言います。「頑張れば頑張るほど、幸運に恵まれます」。

Sudeikis氏は、コメディアンになろうとカンザスシティで即興コメディのレッスンを受けていた頃に、地元のコメディクラブに出演しようという目標を立てました。

この目標の達成が、シカゴのセカンドシティというコメディ劇場への出演につながり、ひいては、NBCの『サタデーナイトライブ』の作家兼出演者としてのビッグチャンスを得ることにもつながったのです。その後は映画にも出演し、最近ではAppleTV+シリーズの『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のエグゼクティブプロデューサー、作家、主演として高い評価を受けています。 

達成可能な目標を段階的に設定することで、Sudeikis氏は次々といくつものチャンスを生み出し、自分の好きな仕事で成功を収めることができました。

「自分の好きなことに取り組み、自分の特性を見つけ、特性に合わせてスキルを磨くのです。また、自分よりも少し先を歩いてキャリアを築いている人に注目するのも良いでしょう」とSudeikis氏は言います。

マネジメントとチームワーク

Sudeikis氏は即興コメディの修行中にリーダーシップのスキルを身に着けたと言います。修行中は他の人の声に耳を傾け、力を合わせなければならなかったからです。

また、プレッシャーの中で締め切りを守らなければならない『サタデーナイトライブ』で働いている際には、厳しい状況の中で結果を生み出せるよう、「仲間の能力を高めて励まし合う」ことの重要性を痛感しました。

「『サタデーナイトライブ』の放映時間は土曜の午後11時30分です。この締め切りは必ず守らなければなりません。これが楽しみでもあり、恐ろしいプレッシャーでもありました」とSudeikis氏は、毎週生放送を放映するために多くのメンバーが力を合わせなければならなかった時のことを振り返ります。

「この状況を乗り越えることができたのは、さまざまな部門の責任者がやるべき仕事をやったからです。責任者に権限を与え、やるべきことの意味を理解してもらい、自分でやる気になってもらう必要がありました」


映画界での偏見を乗り越え届けるメッセージ

マーベルフィルムのスター、Simu Liu氏

Simu Liu氏
Simu Liu氏

俳優、作家、マーベルフィルムのスターであるSimu Liu氏は、Indeed のシニアマネジャー タレントインテリジェンス担当(Senior Manager、Talent Intelligence)のDanny Stacyと、チャンス、公平性、帰属意識について語りました。

職場のダイバーシティについて

Liu氏がカナダの人気テレビドラマ、『キムさんのコンビニ』に出演した際にはさまざまなバックグラウンドを持つ出演者がいました。しかし、舞台裏の制作現場はそれとは異なる状況でした。

Liu氏は「『キムさんのコンビニ』というタイトルのテレビ番組であるにもかかわらず、私が自由に意見を言える制作現場ではありませんでした。ストーリーやキャラクターについての提案などはできず、制作サイドとは平等に対話できるような環境ではありませんでした」と、当時を振り返ります。

これは世界中の職場で発生している状況だとLiu氏は言います。「ダイバーシティとインクルージョンに関する一定の目標を満たせば、もうそれ以上やることはないと考え、前述のように従業員がその時、向き合っている問題のために力を尽くす必要はもうないと考えてしまうんです。でも、実際は従業員が安全に気持ちよく働ける環境の構築にたゆまず取り組まなければなりません。特にマイノリティグループの従業員が安心して自分の意見が言えるようにすることが必要です」

ダイバーシティとインクルージョンに努めている職場では、従業員が上司と安心して対話し、意見や懸念点を自由に共有できる環境が生まれるとLiu氏は付け加えます。

「行為そのものより大事なのは、行為の裏にある意図です。責任者は、明確な解決方法がない状況に直面した際、その状況から学び、メンバーと対話しようとする気持ちがなければいけません」

努力することの価値

Simu Liu氏がキャリアを成功させることができたのは単なる幸運ではありません。準備ができていたからこそチャンスをつかむことができたとLiu氏は話します。

「大きなチャンスがいつやってくるのか、正確に予測することはできません。チャンスの到来を自分でコントロールするのも、ほぼ不可能です。だからこそ、そのようなチャンスを自分で引き寄せるために、毎日の努力が大切なのです」


職場幸福度の高さは、従業員、ビジネス、世界をより良くする

Great Place to Work CEO、Michael C. Bush氏

Michael C. Bush氏
Michael C. Bush氏

Great Place to WorkのCEOのMichael C. Bush氏は、Indeed のタレントストラテジーアドバイザー(Talent Strategy Advisor)のKyle M.Kと、職場における公平性、インクルージョン、幸福について語りました。

職場や採用活動に求められることは変化している

パンデミックによりリモート勤務に移行したことで、従業員と企業の両者が「よい職場」とは何なのかということを考え直すようになりました。従業員が新たな視点で自分の会社について考えるようになっただけでなく、多くの企業がリモート勤務に移行した従業員のことをこれまで以上に信頼するようになったとBush氏は述べます。

「この新たな認識は従業員の職場での処遇を大きく変化させ、会社に対する従業員のコミットメントを強化することになるでしょう。こうした認識は企業の採用活動にも変化を与えています」とBush氏は述べます。さらに、Bush氏は今日の多くの従業員が自分の目的と合致し、自分の価値観を体現する企業で働きたいと考えていると付け加えました。

「従業員はより良い職場で働くことを求め、職場に対する要求は厳しくなっています。企業はメッセージの発信を通じて、自社がどのような職場で、ダイバーシティや公平性、インクルージョン、ビロンギング(帰属意識)が自社にとってなぜ重要なのかを伝えていく必要があります」とBush氏は言います。

仕事の未来

Bush氏はこれからの職場はインクルーシブであるべきだと説きます。排他的で、限られた人材プールしか活用できない企業は競争に勝ち残ることはできません。

Bush氏はこう述べています。「長期的に考えると、企業は自社の求める人材を採用する必要があります。こうした目標は、特定のグループの人材のみを採用していては達成できません。これまで見過ごされていたグループに属する、数多くの未開拓の人材に着目する採用企業は競争力を拡大できます。ここに大きなチャンスがあるのです。未開拓の人材に注目して採用活動を実施し、未開拓の人材を重視した戦略を取る採用企業は、成功を収めることができるでしょう」

以上、Indeed FutureWorks 2022のオンラインインタビューで出演者に語られた内容から、ハイライトをお届けしました。

この記事は米国版 Indeed LEADから翻訳・編集しました。

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