原因は「人気の検索キーワードが盛り込まれていない求人票」
Indeedは、初期費用、掲載費用、採用成功費用などが無料で始められる求人検索エンジンです。そのため、採用活動に割けるリソースが少ない中小企業や店舗でもスタートしやすいのが魅力のひとつになっています。しかし、いくらお金がかからないといっても、応募が集まらないようでは、求人掲載する意味がありません。
Indeedの月間訪問数は2,000万回(注1)を超えます。それだけ多くの人が見ているはずなのに、なぜ応募が集まらないのでしょう。そんなとき、第一に考えられる原因は、「求人票に、求職者に人気の検索キーワードが盛り込まれていない」ということです。
Indeedの特徴は、インターネット上のさまざまな求人情報を収集し、フリーワード検索で仕事探しができることです。求職者は”リモートワーク” ”土日祝休み”など、自由にキーワードを重ねていき、興味のある求人を探していきます。ここで採用側が理解しておきたいのは、「検索キーワードは求職者の働き方のニーズそのもの」を表しているということです。それならば、人気の高い検索キーワードを求人票に盛り込むほど、多くの求職者の検索にヒットするはず。結果的に、応募者の数も増えていくことになるでしょう。裏を返せば、人気の高い検索キーワードが求人票に盛り込まれていなければ、求職者の検索にヒットすることはなく、いくら待っていても応募数は増えません。
したがって、必要な対策は、「求職者に人気のキーワードを求人票に盛り込み、アピールすること」です。
それでは、今人気を集めている検索キーワードとは具体的にどのように見つけたらよいでしょうか。
Indeedの「人気キーワード」はここでわかる
Indeedには、人気の高いキーワードを紹介するページが用意されています。
◆スマホアプリ内の「発見」ページ
Indeedのアプリ版にある「発見」機能は、PC版にはない、アプリ版だけの機能です。画面下部にある電球マークの「発見」をタップしてみましょう。そこには、求職者の仕事探しを助けるキーワードがまとめられています。
たとえば「これからの働き方を探してみよう」と題して紹介されていたのは、新型コロナウイルス関連のキーワードでした(2020年12月上旬)。
◆「人気の特徴・こだわり検索」ページ
アプリの「発見」機能には「人気の特徴・こだわりから探そう」という項目もあります。求職者のニーズを示すキーワードがずらりと並ぶページです。ぜひチェックしてみてください。
◆Indeed有料版で利用できる「採用市場レポート」
費用はかかりますが、スポンサー求人という有料オプションを利用し、一定条件をクリアすると活用できる「採用市場レポート」も便利です。これは職種とエリアで絞り込んだ分析ができるツールで、検索キーワードの上位トップ10も見ることができます。
キーワードの強調は「タグ」機能で
人気のキーワードを強調して、求職者にアピールする機能もIndeedにはあります。「タグ」機能と言って、Indeedの「求人の職務詳細」の記入画面から、最大3個のタグを設定することができます。現在は「新型コロナウイルス関連のタグ」が設置されており、こちらはいくつでも選択可です。
「Indeedカンタン応募」で応募のハードルを下げる
「Indeedカンタン応募」も、応募者を増やすコツです。「Indeedカンタン応募」とは履歴書なし、名前やメールアドレスなど数項目を入力するだけで応募できる設定のことです。
履歴書の作成は、応募者にとって非常に面倒なものです。その履歴書がいらないとなれば、それだけ応募のハードルが下がり、応募数増が期待できるというわけです。なお、Indeedカンタン応募は「アルバイトやパート、一定の応募者を確保したい場合」に適しています。反対に「Indeed履歴書応募」を選択すると、履歴書の提出が必須になり、応募のハードルが上がります。応募者数は少なくなるかもしれませんが、書類選考時に応募者の詳細な職務経歴書が必要な正・契約社員求人、専門性の高い求人におすすめです。
まとめ
Indeedからの応募が来ない場合の原因と対策をご紹介しました。応募数が少ない際に、真っ先に見直すべきは求人票です。Indeedを利用する求職者に人気の検索キーワードを迷ったら、「発見」ページを参考にし、自社に該当するものを求人票に盛り込みましょう。またキーワードの強調に「タグ」機能を使い、応募そのもののハードルを下げるには「Indeedカンタン応募」を活用するとよいでしょう。
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(注1) Similar Web, 総訪問数, 2020年1月