求める人材が応募したくなる。Indeed(インディード)でのキーワード選定のコツ

検索されやすいキーワードのイメージ

インターネットで調べ物をする際、知りたいことに関する言葉を入力しても必要な内容が表示されず、別の言葉で検索し直したという経験はないでしょうか?
 
「求人検索エンジン」であるIndeedでもそれは同じです。つまり、求める人材に自社の求人情報を見つけてもらうには、検索されやすいキーワードを工夫して盛り込むことが必要になります。

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ターゲット人材は何を求め、どんな言葉を使うのか

検索されやすいキーワードを探るにあたり、何よりもまず求職者の立場になって考えることが重要です。Indeedを使って求人情報を探そうとしている求職者は、一体どんなキーワードを入力するでしょうか。おそらく「やりたい仕事の職種や業界」に始まり、東京や大阪などの「勤務地のあるエリア」、そして給料や福利厚生といった「条件面」で検索するといった内容が想像できると思います。
 
その上で、あなたの企業ではどんな人を求めているのか、つまり応募してもらいたい人材とはどんな人なのかを考えましょう。未経験者に来て欲しいのか、それとも即戦力に来て欲しいのか、あるいは管理職クラスに来て欲しいのか、求める人材のイメージによって検索するキーワードは変わってくるはずです。また、そうした検索キーワードは、職務レベルはもちろんですが、世代や仕事に対するモチベーションの違いによっても変わってきます。
 
このように「どんな人材を採用したいのか」「その人材がどんなキーワードを入力するか」を具体的にしていくことで、求人情報に記載するキーワードは自ずと絞り込まれてきます。
この求める人材のイメージを作り上げる方法は「ペルソナの設定」と言われ、こちらで詳細に紹介しています。
採用のミスマッチをなくすには。ペルソナ設定の方法とポイント

 

求職者のタイプに合わせたキーワードの使い分け

では、ケースに応じて具体的にどのような言葉を使うべきか、いくつか例をあげて紹介します。
 
前提として、求人情報を作成する際の基本は「分かりやすく、簡潔に」です。多くの求職者は、検索結果の中からいくつもの求人情報を確認していきます。そのため、自分に合っているかどうか分かりづらい情報では、印象に残らなかったり、読み飛ばされてしまったりする可能性が高くなります。
 
そのため、「分かりやすく、簡潔に」表現しながら、求める人材に合わせて盛り込むキーワードを選んでいく必要があります。まずは未経験者採用と経験者採用、それぞれの場合での違いを考えてみましょう。

 

◆未経験者を採用したい場合

多くの採用担当者は、すでにその業界である程度のキャリアを積んでいることでしょう。普段仕事をしている感覚で求人情報を作成すると、業界用語や社内用語などをそのまま使ってしまいがちです。また別の社員に対し、どんな人材が欲しいかヒアリングをした場合も、求める条件などに専門用語が入ってきてしまう可能性があります。しかし、それでは業界未経験者には正確な意味が伝わりません。
 
未経験者にアプローチする場合には、業務内容や応募条件について、どんな人が読んでも理解ができるよう、一般的な言葉で平易に記載することがポイントです。
 
例えば、「左官」といった職種も、若年層の未経験者には伝わりづらいかもしれません。その場合「壁塗り職人見習い」などとすることで、求めている人材に仕事の内容をより明確にイメージしてもらうことができるはずです。

 

◆経験者を採用したい場合

一方、経験者を求めているのにも関わらず「壁塗り職人」と求人情報に記載した場合、「左官」というキーワードで検索をしている経験豊富な人材には求人情報が届きません。応募を経験者のみに絞りたい場合は、「左官」のみ記載し、経験を問わず広く採用したい場合は併記すると良いでしょう。
 
その他、経験者にアプローチするためのキーワードの例として、介護業界では特別養護老人ホームのことを「特養」と略して表現するケースがあります。自社の採用目的に合わせてキーワードを使い分けましょう。
 
また、経験者にとっては詳細な条件が記載されていることも重要となってきます。例えば運送会社でドライバーを採用する場合、免許は中型までで問題ないのかあるいは大型免許が必要なのか、1日の走行距離はどれくらいなのか、仮眠室の有無など、そうしたその職種ならではの情報が詳しく記載されていれば、より具体的に検討してもらえる可能性があがります。

 

新たな価値観やニーズに合わせたキーワードが必要なケースも

ここまで求人情報に盛り込むキーワード選びの基本的な考え方を紹介してきましたが、ここ数年、特に若年層を中心とした仕事に対する価値観の変化やニーズの多様化から、そうした動きへの対応が求められるケースも見られるようになっています。どんな変化があり、どのようなキーワードが必要となるのでしょうか。その一部をご紹介します。
 

◆年代別の特徴

・新卒を含む若年層

給料や社会的地位だけでなく、働きやすさや社会貢献といった意味報酬を重視するなど、会社選びの価値観が多様化しています。
 

推奨キーワード例:
「きれいなオフィス」「丸の内で働いてみませんか」「ワークライフバランス」「プライベート充実」「環境問題解決のため、グローバルに事業を展開」「教育の視点から、未来を支える」など

・第二新卒まで

仕事を通して自身がどれだけ成長できるかを重視する傾向も一部では見られます。以前はそういった方には、「ベンチャー」という言葉が好まれていましたが、ここ数年はほぼ同じ意味でありながら、少し柔らかい印象の「スタートアップ」という言葉の方が好まれるようです。SNSでのハッシュタグのように文章的なキーワードで検索されるケースも見られます。
 

推奨キーワード例:
「スタートアップ」「新しい事にチャレンジ」「ゆくゆくは◯◯を目指せる」「将来は◯◯」「転職 初めて」など

・シニア

高齢者も再び社会との接点を持ちたいなどの理由から、仕事を求めるケースがあります。待遇よりも社会貢献や人との関わりを重視する傾向も見られます。
 

推奨キーワード例:
「チームで行う仕事」「交流会多数あり」「セカンドライフ」「経験を生かして地域に貢献」 など

 

◆外国人を採用する場合の注意点

「英語圏の方募集中」などの表記は出身国や人種による差別に当たるためNGです。国籍など、業務内容と関係のない条件を加えることも差別的な表現としてIndeedが定める規約に抵触する可能性があるほか、人材募集の条件として性別、国籍、出身地などを限定することに加え、年齢制限を設けることは、法律(※1)によって禁じられています。
 
(※1)職業安定法第3条、第5条の4 雇用対策法第10条

 

推奨キーワード例:
「〇〇人活躍中」「△△語を日常会話レベルで使える方」など

 

◆大きなイベントの開催に合わせて時事ネタを盛り込む

大規模なスポーツイベントなど大きな催し事が数年内に予定されている場合、関連キーワードは検索数が上昇する傾向が見られます。(※2)
 
(※2)Indeed Japan「スポーツに関する仕事」について調査を実施(PRTIMES 2019年10月)

 

推奨キーワード例:
「オリンピック」「ラグビー」 など

 

◆福利厚生やオフィス環境など

意味報酬の一環として特徴的な福利厚生やオフィス環境も重視される傾向にあります。
 

推奨キーワード例:
「フリードリンク」「フリーランチ」「きれいなオフィス」「丸の内で働いてみませんか」など

 

◆女性の働き方やダイバーシティに関するトレンド

近年、求職者が求人情報を検索する際に注目されるようになったキーワードとして、特に顕著なのが「女性の働き方」に関する内容です。女性の働き方に関する社内制度や、実際にどのように女性社員が働いているかなど、なるべく詳細に求人情報に記載することで、より丁寧な情報発信となります。
またこれは一例ですが、土木関係など従来女性のイメージがあまりなかった業界においても、女性に関するキーワードが重視されるケースも見られます。

 

推奨キーワード例:
「女性管理職登用実績あり」「産休・育休取得実績あり」「育児支援制度充実」「主婦・主夫歓迎」「女性専用更衣室あり」「家事・育児経験が役立つ」「家庭や子供の用事でお休み調整可」

 

◆その他キーワードに関する考え方

・想定外の求職者からのクリックに注意

多くの求職者に見てもらえるようにするためキーワードを盛り込みすぎると、自社が求める人材のイメージとは異なる求職者からの応募が増え、採用担当者の負担が増えてしまう可能性が考えられます。
例えば、求人情報に「業務委託は募集していません」という文章を入れたところ、雇用形態として「業務委託」を検索している人に情報が表示されてしまうといったケースがあり得ます。

 

・募集の背景を明確にする

情報リテラシーが高い求職者の場合、キャッチーなキーワードに裏の意味を予想する可能性も。例えば「未経験者歓迎」と記載されている求人情報に対し「新卒採用に失敗したのかな?」といった想像をされてしまう場合なども考えられるため、なぜ新卒を採用したいのかその背景を記載することも効果的です。

 

応募状況にあわせて求人情報を更新し、採用活動を成功させよう

ここまでIndeedで効果的な求人を行うためのキーワード選びのポイントをご紹介してきましたが、求人情報を作成する上で何よりも重要なことは「嘘をつかない」「隠さない」ということです。求職者が感じていた入社前のイメージと企業実態のミスマッチは、早期の離職に繋がる可能性があります。
 
そうした事態を防ぐためにも、正直に嘘をつかない内容を心がけた上で、採用したい人材の価値観や行動を調査しながら、その中で自社の特徴や募集職種の条件とマッチする要素を盛り込んでいくと良いでしょう。
 
Indeedに求人情報を掲載する大きなメリットの一つが「掲載後であっても、いつでも求人情報の修正ができる」ということです。応募状況を確認しながら常に内容の改善を続け、本当に求めている人材に、確実に届く求人情報へとブラッシュアップしていきましょう。

 
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