Indeedで利用できる分析機能とは?
Indeedには、大きく分けて下記の3つの機能があります。
- Indeedアナリティクス
- 採用市場レポート
- 給与検索
それぞれの機能の特長を紹介します。
◆Indeedアナリティクス
Indeedアナリティクスとは、スムーズな採用活動を行うために、書類だけでは見えてこない求職者の声を分析することを目的とした機能です。Indeedアナリティクスを使うことで、自社が掲載している求人情報がパソコンとスマートフォンのどちらでよく見られているかといった大まかなデータ動向から、個別の求人情報ごとのクリックされた回数などの細かなところまで、数値で確認することができます。
Indeedアナリティクスのトップページの左上に「概要」「求人」「広告キャンペーン」「レポート」のタブが並んでいます。
タブごとに詳しく説明します。
・「概要」の機能
「概要」画面では以下のような項目について確認することができます。
- 応募者の絞り込みプロセス
掲載している全ての求人情報が応募者に見られてから応募に至るまでのプロセス
→表示回数、クリック率(クリック数)、応募率(応募数) など
- 有料掲載求人
スポンサー求人の総費用、クリック数、クリック単価、応募数、応募単価
- 求人クリック数
無料*掲載と有料友人掲載のクリック数比較、無料/有料掲載の総クリック数、PC/モバイルからの総クリック数
- 求人費用
一定期間内の費用の変化をグラフで表示
そのほか、「クチコミ」や「企業ページ」などの機能を利用している場合はその評価などを確認することができます。
・「求人」の機能
「求人」タブは、プルダウンで以下の項目が選択できます。ここでは、よく利用される「求人ダッシュボード」ついて紹介します。
「求人ダッシュボード」をクリックすると「すべての求人のパフォーマンスレポート」が表示されます。
選択した期間内に1回以上表示、またはクリックされた、あるいは応募のあった求人のパフォーマンスを確認できます。こちらは無料、有料問わずに利用が可能です。他には、職種名に含まれるキーワードの検索や、情報の絞り込み、表示の並べ替え、データのダウンロードができます。
・「広告キャンペーン」の機能
「広告キャンペーン」のタブを選択すると、上のような項目が表示されます。ここでは、「スポンサー求人広告キャンペーン」、「キャンペーンを作成」の項目について紹介します。
その前に、「スポンサー求人」と「キャンペーン」について触れておきましょう。
Indeedには「スポンサー求人」といわれる、有料オプションがあります。無料の求人情報と違い、設定した予算を使い切るまで、自社の求人をIndeed上で表示されやすくできます。一方、「キャンペーン」とは、有料掲載(スポンサー)枠に求人を掲載する際に、複数の求人を同じ職種名、勤務地、キーワードなどの条件と予算設定をグループ管理するための単位のことです。
「スポンサー求人広告キャンペーン」とは
運用しているキャンペーンのステータスや予算額、表示回数、クリック数、応募数などが確認できます。「求人パフォーマンスレポート」と同様に、キャンペーンの検索や、表示の並べ替え、データのダウンロードができます。
「キャンペーンを作成」とは(※1)
新たにキャンペーンを作成する機能です。キャンペーンを効率よく管理して、採用につなげるための機能が備わっています。自社が掲載している、すべての「スポンサー求人」を管理して、「雇用形態」「職種名」「市区町村」などの項目で絞り込めます。
Indeedアナリティクスの使い方と活用方法について、より詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
Indeed(インディード)アナリティクスとは?用語と使い方を紹介
(※1)設定が必要なため、一部表示されないアカウントもあります
◆採用市場レポート
採用市場レポートは、採用難易度や、求職者が使っているデバイス(パソコンか、タブレットか、スマートフォンか)、Indeed内で検索されたキーワード、企業の人気具合を確認できる機能です。「募集職種」と「エリア(都道府県)」を入力すると、前月(たとえば4月10日に使用した場合は3月分の)のデータが表示され、下記の項目の情報を見ることができます。
- 採用難易度スコア
- 求人
- 求職者
- 求人あたりの求職者数
- 求職者のデバイス
- 平均給与
- 採用企業
- 人気検索キーワード
- 人気採用企業
たとえば、「採用難易度スコア」は、検索したエリアの採用難易度を表わしています。そのため、複数の勤務地の求人情報の掲載を検討している企業なら、難易度が高い勤務地は多く予算を配分するなど、採用コストを調整する際に参考にできます。採用が難しいエリアは採用活動期間を長くするなど、採用スケジュールの計画を立てることに役立ちます。なお、採用市場レポートを使用するにはスポンサー求人で一定以上の金額を使用する必要があります。
採用市場レポートの使い方と活用方法について、より詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
求職者が検索しているキーワードがわかる!? Indeed(インディード)の「採用市場レポート」機能の使い方
◆給与検索
「給与検索」は、職種名で検索することで、その職種の平均給与や給与分布を確認できる機能です。さらにそこから「勤務地」を絞り込むことで、地域平均と全国平均との差や、地域の人気企業を表示できます。
これは本来、求職者が使う機能ですが、企業としても、募集職種の平均的な給与額や競合企業の給与設定額などの相場を把握し、自社の給与水準を比較することができます。また仕事のやりがい・内容よりも給与を重視する傾向が高いアルバイト・パート採用の募集の際にもおすすめです。
なお「給与検索」で表示される数値は、過去3年間にIndeedで掲載された求人情報などのデータをもとに推定した値となっています。そのため、現在掲載されている求人の平均給与額と多少の誤差が生まれる可能性があります。
給与検索の使い方と活用方法について、より詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
この職種の給与設定どうする?Indeed(インディード)の「給与検索」で他社を参考にしよう
Indeedを運用する際の留意点
Indeedの機能を理解したら、次に目指すのは、自社の採用人数や予算などに適した応募数になるように運用することです。チェックすべき3つの指標を高める施策を、繰り返し行っていきます。
チェックすべき3つの指標とは、下記の項目です。
- 表示回数(求職者のブラウザーに求人が表示された回数)
- クリック率(検索結果から自社の求人がクリックされた回数/検索結果画面に求人が表示された回数)
- 応募数(企業の求人情報にある応募フォームからエントリーされた数)
次に、3つの指標を高める施策を紹介します。
◆「表示回数」を上げるための施策
・上限予算を上げる
上限予算を高くすることで、表示回数の増加につなげられます。「スポンサー求人」では、一定期間に利用できる予算の設定が可能です。予算の上限を上げることでクリックできる枠数を増やせるので、従来の予算よりも、求人情報が表示される時間・回数が多くなります。
・キーワードを見直す
求人情報内に求職者が検索しそうなキーワードを追加して、検索ヒット率をアップさせることで、表示回数の増加を狙うことができます。
◆「クリック率」を上げるための施策
・職種タイトルを工夫する
タイトルは求人情報の中で一番目立つ場所にあるため、この職種タイトルを工夫することでクリック率の向上を狙うことができます。「30文字以内で記載する」や「具体的な業務内容がわかる内容にする」などがポイントになります。「30文字以内」という制限については、スマートフォンの求人情報では、職種タイトルは2行(1行15文字程度)しか表示されないためです。
・関連タグを活用する
求人情報の特長を、Indeedでは「タグ」で表示することができます。検索結果画面の社名・勤務地の下に表示され、自社の求人情報を目立たせることができるので、クリック率の上昇が期待できます。「シニア歓迎」のような、求人情報だけでは伝えられない内容を「タグ」でアピールすることで、応募ハードルを下げることができます。「タグ」で「採用したい人物像」に会社や仕事の魅力をアピールできます。
◆「応募数」を上げるための施策
・給与などの募集条件を見直す
募集する職種の給与が適切な金額になのかを見直してみましょう。Indeedの「給与検索」機能で、任意の職種の地域別の平均給与が確認できます。
・仕事内容など、求人情報を魅力的なものに
業務を羅列するだけでなく、どんな目的の仕事なのか、やりがいのもてる仕事なのか、やりやすい環境が整った仕事なのかなど、求職者目線に立って求人情報を見直すことで、より魅力的な内容になり、応募数の増加につながりやすくなります。
・応募しやすい応募フォームに改善する
Indeedに掲載している求人情報がクリックされた時に、自社の採用ページにある応募フォームに移動するように設定している企業向けの施策となります。応募項目を少なくしたり、必要のない項目を洗い出し削除するなど、求職者の負担を少なくすることを意識することで、応募率の改善が可能です。また「応募ボタン」をより目立つ大きさに変更したり、求職者がボタンを見失わないよう、画面下部など常に定位置に表示したりするなど、その工夫次第で効果が期待できます。
Indeedを効果的に運用するための考え方について、より詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
Indeed(インディード)で効果的な採用活動を行うために見ておきたい、3つの指標と運用方法
Indeedの機能を最大限に活用し、自社に合った効果的な運用を目指す
Indeedのさまざまな機能を最大限に活用し、3つの指標の数値を改善する運用を行うことで、求める人材への採用に近づけます。自社の採用活動に合ったIndeedの活用法を見つけてください。
※Indeedの画面表示については2020年4月時点のものです。
* 利用規約・弊社が定める掲載基準・及び使用制限が適用されます。
https://jp.indeed.com/legal?hl=ja#tos