オンラインでのチームビルディング研修にはゲームが効果的!?

リモートワークの導入が進んでいる昨今、オンラインによるチームビルディング研修の需要が高まっています。
 
研修の内容は様々ですが、オンライン研修にはゲームを取り入れることも効果的といわれています。その理由やゲーム例について、IKUSA代表取締役の赤坂大樹さんに伺いました。

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チームビルディングとは

チームビルディング」とは、個々が持てる能力を発揮し、チームとして最大限の成果をあげるための組織作りのことです。また、それを達成するための取り組み(研修)を含めて、チームビルディングと呼ぶこともあります。
 
多くの企業は「強い組織を作ること」を目的に、チームビルディングを行います。そこに向かうための研修では、「コミュニケーションの活性化」や「一人ひとりの組織に対する当事者意識・帰属意識の醸成」が期待でき、参加者全員が楽しめる内容を企画することが重要です。

オンライン研修でゲームが効果的な理由

チームビルディング研修の内容は、講演会やセミナー、ゲーム感覚のレクリエーションなど、多種多様です。ただし、一方的に講演を聞くだけでは、チームビルディング研修において重要な一体感を感じるのは難しい部分があります。また、オンライン研修の場合は、お互いの感情が見えにくく、参加者は緊張して凝り固まった雰囲気になりがちです。
 
解決策の一つとして、参加者が「参加してみたい」「楽しそう」と思えるゲームを取り入れる方法があります。協力してゲームに取り組む内容であれば、オンラインでも一体感を感じやすいでしょう。緊張がほぐれて発言しやすい雰囲気のもと、参加者が主体的かつ積極的になれば、チームビルディングの効果を実感しやすくなり、研修の質が上がります。

オンライン研修で取り入れるゲームの選び方

参加対象者によって、選ぶべきゲームの種類は変わります。
 
内定者や新入社員同士の研修では、コミュニケーションを重視した、ゲーム要素の強いものを選びましょう。ルールが簡単で理解しやすく、単純に楽しめるゲームがおすすめです。
 
中堅社員や管理職などの研修を行う場合、コミュニケーション方法や合意形成において何かしらのメソッドを取り入れたものを選びましょう。より深い学びにつながります。
 
ここでは、ゲームを用いた研修例を紹介します。いずれも、ビデオチャットツール(Zoom、Skypeなど)やオンラインイベント専用のプラットフォームの利用を想定しています。

 

◆謎解き要素を加える

4〜6名で1チームとなり、ゲームの世界観や謎解きを通してチームビルディングの効果を実感します。制限時間内にすべての謎を解き明かすには、参加者全員の情報共有や役割分担が必要不可欠です。こうしたゲーム性により、コミュニケーションを自然に活性化させます。内定者や新入社員研修向けといえますが、どのような対象者にも効果が期待できます。

 

◆合意形成のプロセスを体験させる

4〜6名で1チームとなり、あるシチュエーションのもとにミッションの達成を目指します。ここでは、自分の回答を考える個人ワークの時間と、その後にメンバーで話し合いをする時間を設けるのがポイントです。個人の論理的思考力や情報収集力を鍛えながら、チームビルディングにつなげることで、研修での体験を実務に生かします。中堅社員や管理職を対象とした研修におすすめです。

 

◆大人数でのチームビルディングを体験させる

参加者全員が所属する「大グループ」と、大グループをいくつかに分けた「小グループ」の2つのグループに分け、ゲームを通して最終的に大グループで一つの結論を導きます。このとき、小グループには異なる情報を与えるこコとで、参加者にグループ間を行き来しながらの情報共有を促します。足りない情報を補完しながら推理を進めることで、多くの人とコミュニケーションをはかることができ、全員で最適な解答を求めるというチームビルディングのプロセスを体感できるので、新入社員研修向きです。

オンラインによるチームビルディング研修の注意点

オンラインの場合、それぞれが離れた場所でチームビルディング研修に参加するため、参加者のフォローをしっかり行うことが重要です。たとえば、「ビデオチャットに入れずに参加できなかった」という事態が発生しては元も子もありません。参加者には事前にイベントの情報を周知しておく、当日の緊急連絡先を共有しておくなどの対応が必要になります。
 
当日は空気感を大切にしましょう。大人数だとビデオをオンにしにくい、発言しにくいなど、オフライン以上に参加者のケアが必要です。オンライン研修に慣れたファシリテーターやMCの存在が、チームビルディング研修を成功に導くカギといえるでしょう。
 
ただし、オンラインに慣れていない主催者の場合、社内スタッフがMCなどを担うのは難しいかもしれません。その際にはプロに相談をしてみるのも一つの方法です。オンラインでの研修は、進行のスムーズさはもちろん、参加者の接続トラブルやビデオチャットツールのエラーなど、さまざまな問題も発生します。そういったことを含め、まずはオンライン研修の専門会社やオンライン配信の専門会社のサポートを受け、トラブル対応に関するノウハウを取得することから始めるとよいでしょう。

 
 
 

※記事内で取り上げた法令は2021年10月時点のものです。
 
<取材先>
株式会社IKUSA 代表取締役 赤坂大樹さん
 
TEXT:塚本佳子
EDITING:Indeed Japan + 南澤悠佳 + ノオト

 
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