プレゼンテーション面接とは? 実施方法とメリット

面接を受けている女性のイメージ


プレゼンテーション面接は、質疑応答型の面接では分からない求職者の一面を見ることができます。どのようなテーマを設定し、どう実施していけば良いのでしょうか。プレゼンテーション面接のメリットや、具体的な実施方法例、実施する際の注意点などを最新の人事・採用情報に詳しい、組織人事コンサルティングを手がける株式会社新経営サービスの大園羅文さんに伺いました。

 
 

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プレゼンテーション面接とは


プレゼンテーション面接とは、採用面接において、何かしらのテーマについて求職者が面接官の前でプレゼンテーションを行う面接のことです。テーマは、「自己PR」「課題に対する解決策の提示」「自社の商品をプロモーションして売り込む」など様々です。
事前に伝えたテーマに対してプレゼンテーション資料を作成して面接に来てもらう場合もあれば、当日伝えたテーマに対して制限時間内で考えてプレゼンテーションをしてもらう場合もあります。
 
近年、求職者の多くがインターネットや書籍などの情報をもとに対策を練って面接に挑みます。そのため、質疑応答型の面接では求職者の素養や個性が見えづらくなっています。そこで、ひとり一人の素養や個性を引き出すために活用されるのが、プレゼンテーション面接という手法なのです。
 
また、変化が激しく先行きが不透明である時代背景もあり、求職者に求める要件として適応力や対応力を挙げる企業が増えています。自ら考え行動するような主体性のある人材を見極めるために、その場でテーマを与えて考えてもらうプレゼンテーション面接が注目されています。

 
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実施することでのメリット


プレゼンテーション面接のメリットは、大きく3つあります。

 
 

◆一般的な面接では収集できない情報を仕入れられる


一般的な面接では面接官が面接の主導権を握りますが、プレゼンテーション面接では求職者主導になります。求職者が主体的に話すことで、質疑応答型の面接では収集しにくい、求職者の仕事の進め方や解決策を導くプロセスなど、多くの情報を仕入れることが可能です。

 
 

◆論理的思考力・表現力・プレゼン力などを見極めやすい


求職者の保有スキルを見極めやすいという点も大きなメリットです。提案を導き出す論理的思考、相手に分かりやすく伝える表現力、立ち居振る舞いや相手に対するコミュニケーション力なども見極めることができます。

 
 

◆対応力の見極めにも使える


事前にテーマを告知せず、限られた時間内で考えてもらってプレゼンテーションをしてもらうパターンであれば、求職者の対応力も見極めることが可能です。

 
 

具体的な実施方法例


プレゼンテーションを実施する時期や内容は、採用戦略に合わせて設定していきます。ここでは一般的な実施方法を紹介します。

 
 

◆実施のタイミング


多くの企業では、一次面接など比較的初期の面接にプレゼンテーション面接を取り入れています。プレゼンテーション面接で人数を絞り込み、二次面接以降でマインドを見極めていこうという設計です。

 
 

◆主なテーマ

 

  • 自己PR
  • 学生時代にがんばったこと、専攻内容や研究結果、入社後にやりたいこと
  • 自社製品のプロモーション、新商品の提案
  • 自社の課題解決策の提示 など

 
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実施の際の注意事項


プレゼンテーション面接を実施する際には、以下の2つのことを注意しておきましょう。

 
 

◆テーマは見極めたいポイントをもとに選定する


プレゼンテーション面接をなぜ行うのか、目的を明確にした上でテーマを選定することが重要です。
 
例えば、単純にプレゼンテーション力を見極めたい場合は、どのようなテーマでも適しています。論理的思考力を見極めたい場合は、課題解決などをテーマにすることで、複雑に入り組んだ問題をどう紐解いて、本質を見極めたうえで解決策を提示できるかを見極めることができます。企画力を見極めたい場合は、商品提案や自己PRなど、商品や自分を売り込むようなテーマを選定すると良いでしょう。

 
 

◆プレゼンテーションの上手い・下手だけで合否を決定しない


この手法のデメリットとしては、求職者のプレゼンテーションの得手不得手や経験値などによって評価が左右され、優秀な人材を不合格にしてしまう可能性があることです。
 
特に、学生時代や就職活動でのプレゼンテーションの経験値が多いと、優秀に見えがちです。プレゼンテーションの上手い・下手だけで判断してしまうと、採用のミスマッチにつながったり、優秀な人材を不合格だと判断してしまったりする可能性があります。面接官同士で、採用で求める人物像やプレゼンテーション面接で見極めるポイントについて、共通認識を持っておくことが重要です。

 
 

取り入れる際は、自社の戦略にあった手法を


採用面接では、今回紹介したプレゼンテーション面接以外にも、様々な手法があります。新しい手法・流行の手法だから取り入れるのではなく、自社の採用戦略に合った手法とは何かを慎重に検討して、評価する側の体制も整えたうえで取り入れるようにしましょう。

 
 
 

<取材先>
株式会社新経営サービス 経営支援部 コンサルタント大園羅文さん
現在は、中小企業を対象とした人材採用支援、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。特に、「人材採用力の強化」を得意テーマとしており、『採用活動に時間やコスト・労力を割けない』等の中小企業独自の課題に寄り添った支援を通じて、顧客とともに“勝つべくして勝つ”採用活動を展開。
 
TEXT:武田明子
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ + ノオト

 
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