【求人票テンプレート】定番だけど難しい?営業職採用のための求人票に必要なポイントを解説

営業職のイメージ


企業の採用状況を部門別に見た場合、「営業職が不足している」という声は多いものです。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について」によると、2022年3月の求人倍率は、全体が1.25倍であるのに対し、営業職は1.70倍と、他の職業と比較するとやや高めとなっており、人材不足の傾向があります。
 
求職者に営業職への興味を持ってもらうには、「求人票」が重要です。その内容を見直すことで、採用活動の課題が解決する可能性があります。しかし、求人票においてどのようなことを書けば「魅力ある職種」と求職者に受け取ってもらえるのか、多くの採用担当者が難しさを感じているのではないでしょうか。
 
この記事では、営業職を採用したい担当者の方々に向けて、求職者が営業職に関心を持つ内容をもとに、基本を押さえた求人票のテンプレートと、魅力が伝わる求人票を作成するポイントを解説します。それらを活用することで、効果的な採用につなげていきましょう。

 
 

求人を掲載

「営業職」の採用難。応募数アップには求人票の見直しが必要?


まず、営業職の採用で求人票を作成するにあたって、ポイントとなる背景などを確認しましょう。

 
 

◆「営業職」というイメージの把握と、正確な情報の発信の必要性


営業職というと、ノルマが厳しい、休日出勤や残業が多い、インセンティブがとれないと給与が少ないといったイメージが先行し、求職者が正しい情報を把握できていないケースが少なくありません。
 
こうした状況から、従来の求人票の内容では十分な情報が揃っているとは言えない可能性があります。自社の営業職について正しい理解をしてもらうためには、可能な限り明確な情報を揃えることが必要です。

 
 

◆求人票を自前で作成する


営業職を採用したくても、人手不足の中では十分に採用活動に人手や時間をさけないということもあるでしょう。特に、求めている人物像を明確にして、必要項目を書かなくてはいけない求人票の作成は、「何をどう伝えればよいのかわからない」「効果的な書き方がわからない」と負担に思うことも多いかもしれません。
 
求人サービスを活用する方法は通常業務に集中できるというメリットがありますが、コストがかかります。また、自社のニーズを詳細に把握し、情報を適切にまとめられる優良な依頼先を探すには手間や時間がかかりますし、求人票の作成や掲載後の内容の変更や修正にも費用がかかります。
 
どのような人材を募集するか、確認しながら自力で求人票をつくることは難しいものです。しかし、自社の空気や人間関係、扱っているサービスや商品、売り方、主な取引先やユーザーなどについて考え、「どのような人材がこの会社に合っているのか」を理解して求人票を作成し、状況に応じてアップデートすることは、次のようなメリットがあります。

 

  • 自社の課題と求める人材像が明確になる
  • 職場の空気感をもっともよく理解している自分たちで作成することで、自社にマッチした人材から応募の可能性が高まる
  • 労働市場の変化や応募者に合わせて発信内容を変更できる
  • 求人票をアウトソースすることによる時間やコストをセーブできる
  • 先行きが見えにくい社会で柔軟に対応するという考え方を求人票にも反映できる


自社の状況を十分に理解しないまま採用活動を行ってしまうと、求める人材とは異なる応募者の対応、採用後のミスマッチによる離職率の増加など、業務負担が増える結果となってしまいます。
 
では、自分たちでよりよい求人票を、なるべく効率よく作成するにはどうすればよいのでしょうか。適切なテンプレートを活用することで、求人票にかかる時間の大幅な短縮が可能になります。そこで今回、営業職採用の求人票のテンプレートを用意しました。

 
 

営業職求人票テンプレート


まずは、求人票に記載する一般的な内容について説明します。

 
営業職求人票テンプレート 項目/内容 仕事内容/職種名は「営業スタッフ」「ルート営業」「提案営業」「不動産営業」など一般的な名称で、誰にでもわかるように。また、請求処理対応、電話応対、提案資料作成、リサーチといった具体的な業務内容も記載する。 アピールポイント/自社の雰囲気や取引先、製品やサービスのユーザーなどといった特徴。競合先と比較した場合の強みや求職者が魅力的だと思うポイントを記載。 求める人材/「普通自動車第一種運転免許必須」など、業務を行う上で必要な資格があれば、明確に提示する。 勤務時間・曜日/出勤と退勤の定時、平均残業時間を記載。また早朝や深夜勤務、残業や休日出勤の有無も。1日の業務の流れを記載すれば、より職場の雰囲気が伝わりやすい。 休暇・休日/土日休み、年末年始休暇などの特別休暇の他、産休・育休制度や会社独自の休暇制度など。年間休日●日、有給休暇 (初年度●日付与)、平均有給取得日数:●日/年など具体的に数字を記載することが望ましい。 勤務地/実際に勤務する場所の住所を記載。 アクセス/勤務地の住所や最寄り駅名と、●番出口から徒歩●分など目安を記載。 待遇・福利厚生/健康保険、交通費支給の他、住宅手当などの各種手当、資格取得支援制度、社員割引、研修制度など。待遇や福利厚生はアピールポイントになるので、詳しく記載を。 雇用形態/正社員、アルバイト、パート、業務委託など。 給与/時給や給与の額、昇給や賞与、歩合(インセンティブ)の有無。また、給与は「月給●万円〜」と下限だけ書くと、高給が見込めないと捉えられる可能性があるので上限の金額も書くこと。 企業概要/スタッフ数や自社サイトURL。 応募方法/応募する場合の方法や採用サイトのリンク先など。また、面接は何回あるか、履歴書などの持参品について記載。 応募お問い合わせ/応募者が応募に関する質問や疑問などを問い合わせる際の連絡フォームのURL、窓口となる担当者名と電話、受付時間など。


上記の表の内容を踏まえた上で、求める人材に適切な情報が届くような発信を意識することでスムーズな採用が可能になります。次に求人票の見本を見ていきましょう。

 

職種名:◯◯の 提案営業/コンサルティング営業/ルート営業
(何の営業なのか記載)
(コンシェルジュ、アドバイザーなどの表記も検討)
 
《仕事内容(もしくは募集背景)》
アピールポイント①(飛び込み営業なし!)
アピールポイント②
アピールポイント③
 
・インセンティブでがっつり稼げる
・安心・安定の大手企業→新規でも話聞いてもらえる
・年齢不問(経験年数●年以上)
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《電話でのお問い合わせ》
XXX-XXX-XXXX(担当:△△)まで
「Indeedを見た」とお問合わせください。
受付時間 ●●:●●〜●●:●●
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【仕事内容】 ※以下、不動産営業の例
不動産営業(何の営業なのか、商材を具体的に)
(インバウンドの場合、受注方法なども)
新規、飛び込み営業・ノルマの有無
(主な業務)
オーナー様に賃貸住宅の修繕などの提案営業
お部屋探しにいらっしゃるお客様対応
賃貸への入居・退去への立ち会い
既存のお客様を訪問
賃貸住宅の営繕・補修・備品買換
——————————–
【入社後の流れ】
・初期研修(入社〜●週目)
・OJT(●ヶ月間)
——————————–
【1日の流れ(例)】
9:00 社内の連絡事項やメールをチェック
10:00 クライアント、 お客様対応
12:00 昼休憩
13:00 資料作成
15:00 社内ミーティング
17:30 終業・帰宅
——————————–
【職場環境】
スタッフ人数、男女比、年代(◯代〜◯代)、どんな方が働いているのか
オフィス環境等
——————————–
【雇用形態】
正社員
【給与】
月給/時給 ●万円〜●万円
※スキル・経験により応相談
インセンティブの有無
基本給の額
<モデル年収>
入社●年目 ●代 ●万円
※各種手当・賞与含む
——————————–
【応募条件】
<必須条件>
例)宅建 など
・普通自動車免許((AT限定可)
<歓迎条件>
・未経験者歓迎
・新卒・第二新卒OK
・ブランクのある方も歓迎
・ハローワークでお仕事お探し中の方も歓迎
・資格不要
——————————–
【勤務時間】
9:00~17:30(実働7.5時間)
残業月平均●時間
※残業手当あり
——————————–
【休日休暇】
完全週休2日制(土日祝)
年間休日●日
夏季休暇
年末年始休暇
有給休暇 (初年度●日付与)
※平均有給取得日数:●日/年
——————————–
【勤務地】
住所
<アクセス>
アクセス
※マイカー通勤可(無料駐車場あり)
——————————–
【待遇・福利厚生】
社会保険完備
交通費支給
昇給年1回
賞与年2回
健康診断
残業手当
住宅手当
マイカー通勤可
転勤なし
産前産後休暇
育休休暇
退職金制度
資格取得支援制度
介護休業
公的資格取得・自己啓発(通信教育等)支援
リフレッシュ休暇
財形貯蓄制度
社内預金、持株会
個人年金など(従業員拠出)への補助
社員食堂・食事手当
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【会社概要】
・企業名:
・事業内容
・所在地:
・資本金:
・従業員数:
・会社URL:
——————————–
【応募後のプロセス】
・Indeedから応募→面接●回→採用
最初の面接時に履歴書を持って来て下さい。
応募〜採用まで約〇〇日
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《電話でのお問い合わせ》
XXX-XXX-XXXX(担当:△△)まで
「Indeedを見た」とお問合わせください。
受付時間 ●●:●●〜●●:●●
//////////////////////////////////////

 
 

営業職採用において意識するべきポイント


営業職採用のさらによい求人票を作るために、意識するべきポイントがあります。確認していきましょう。

 
 

◆仕事内容を明確化する


新規営業、既存営業、深耕営業、法人営業など、営業の種類についても記載しておくとより具体的になります。未経験者のために、営業の種類それぞれの説明も書くようにしてください。また、取り扱っている商品やサービスやその将来的価値、売り方など、自社の場合の営業活動の事例も書いておくようにするとよりよいでしょう。
 
また、具体的な業務内容、必要なスキルなどを提示することで、求職者が業務に対する正しい知識を得られるとともに、たとえ営業職に対してマイナスのイメージを持っていたとしても、それを覆すことができる可能性があります。転職希望者の場合は、自分の現状と比較しやすくなるため、応募を検討するきっかけとなるでしょう。
 
ほかに研修制度やサポート体制についても記載することで、無理なく働ける環境であるというメッセージを込めることができます。自社で設けている制度があれば、記載するようにしましょう。

 
 

◆勤務時間、給与の仕組み、雇用条件・福利厚生を明確化する


求職者に不安を与えないよう、勤務時間、給与の仕組み、雇用条件・福利厚生などは可能な限り説明するようにしましょう。求職者が特に知りたいと考える部分であり、他社と比較検討する際の重要な要素となります。労働時間については、実際に働く社員のモデルケースをいくつか挙げ、1日の流れとして説明するとわかりやすくなります。また、給与についても入社〇年目の営業職で月収〇〇万円などとして、複数のケースを挙げるようにしましょう。

 
 

◆企業・業界の魅力を発信する


自社や自社が属する業界にどのような魅力があるのかを発信し、同業界の経験者だけでなく別業界からの求職者の興味を惹く求人票にしましょう。たとえば、次のようなテーマが関心をもたれやすい内容です。
 
①業界の展望
将来性のある業界で働くということは、営業職として働く人にとっても自分の未来に繋がることであり、強い関心を持たれる内容です。業界の説明とともに、業界全体がどのような方向性をもって進んでいるかということも説明しましょう。「業界とともに成長したい、社会貢献をしていきたい」と考える前向きな求職者にアピールすることができます。
 
②自社のビジョン
営業は物・サービスを売るのが仕事です。企業ビジョンをきちんと共有し、売る人自身もよいと思える物・サービスであると思えるよう、自社のビジョンをしっかりと共有しましょう。商材の誕生秘話や改良の歴史なども興味を持たれます。
 
③自社のカルチャー
自社がどういった文化で成り立っている会社であるかについても明記しましょう。社員から聞き取りなどを行うと、よりリアルな情報になります。直近で入社した社員の「自社を選んだ理由」や、既に活躍している先輩社員の経験、これから入社しようとする人に対するメッセージなども読めるようにしておくと、求職者自身が将来像を描きやすくなるためおすすめです。ぜひ社員の方々に協力をお願いしてみてください。

 
 

Indeedなら求人票作成のプロセスをスムーズに進められる


Indeedの求人票テンプレートは、いつでも自由に内容の確認や編集をすることができます。入力例を参考にしながら、項目に従って必要情報を入力し、すべての項目に入力ができたら求人票の完成です。
 
入力例については、求人票の作成画面で「求人テンプレートが利用可能です」という項目の「詳しく見る」をクリックしてください。

 
Indeed求人テンプレート選択画面イメージ


入力が完了したら、プレビュー画面を開き、Indeed上でどのように表示されるか(求職者にどのように見られるか)を確認してください。誤字や文字の表示不備がないかもチェックしましょう。

 
求人情報プレビュー画面イメージ


Indeedの求人票は、画像を掲載することもできます。画像であればそこで働く人の顔や職場の様子を見ることができ、雰囲気も伝わりやすくなります。十分に活用しましょう。掲載できる画像は5枚です。「採用ターゲットに近い営業職社員」や「社内の雰囲気が伝わる写真」、「商品(物・サービス)を扱うシーン」などの画像がおすすめです。
 
自社の状況や求職者からの応募の様子を見ながら、求人情報の内容をさらに追加する、読みやすく改善するなどして柔軟に対応できるのも、Indeedの求人票のメリットです。求職者から質問があった部分は、わかりやすく書き直して求人票の完成度を上げていきましょう。
 
さらに、Indeedの有料オプション「スポンサー求人」を利用すれば、自社の求人情報がより求職者の目に留まりやすくなり、求める人材からの応募の増加に繋がります。
 
スポンサー求人では、「自社の求人情報がロゴマーク付きで表示される」というサービスもあります。これがクリック率の向上に繋がったケースも見られ、求職者の目に留まりやすくすることの重要さがわかります。

 
「注目の企業」画面イメージ


スポンサー求人の料金は「クリック課金型」で発生します。自社の求人情報がクリックされてはじめて料金が発生する方式で、閲覧者が求人票をクリックしなかった場合には料金が増えません。クリック単価は入札形式で決まり、採用市場の状況によって単価が変動します。クリック単価を高く設定すれば検索結果に表示されやすくなるという仕組みですので、「短期間に集中して採用したい」「なかなか求人に反応がない」といったときの利用がおすすめです。

 
 

まとめ


営業職は「モノやサービスを売り込む仕事」として一般的によく理解されている職種と思われがちですが、モノやサービスの数だけ売り方も異なり、奥が深い職種と言えます。そのぶん、できるだけ具体的な説明をして、求職者に営業職として働くことの魅力を感じてもらわなくてはなりません。業界や商品にまつわる情報を求人票に盛り込み、求職者に興味を持ってもらうように意識しましょう。
 
できるだけ多くの情報を求人票に載せるためには、「そもそもどのような項目が必要なのか」を理解しておく必要があります。ここから求人票の組み立てを始めるには大変な労力と時間がかかる恐れがあるため、ぜひIndeedの求人票フォーマットを活用してみてください。

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*ここに掲載されている内容は、情報提供のみを目的としています。Indeed は就職斡旋業者でも法的アドバイスを提供する企業でもありません。Indeed は、求人内容に関する一切の責任を負わず、また、ここに掲載されている情報は求人広告のパフォーマンスを保証するものでもありません。