
新しい調査によると、アメリカでは多くの労働者が現在の仕事に学位は不要だと回答しており、多くの職種で学位が必須でなければ、大学に進学することはなかったと考えていることが分かりました。
キーポイント
- アメリカでは、大学を卒業した人のほとんどが、自分の仕事は学位がなくてもできると考えており、3分の1以上が、学位を取得するのに費やした時間やお金は無駄だったと回答しています。
- スキルファースト(職歴や学歴よりもスキルや能力を重視する)採用が拡大する中、採用企業は学位の保有者と非保有者の間に生じ得る摩擦に対処する必要があります。
- 特に、Z世代は学位の価値に疑問を抱き、AIによってその価値が薄れていると考える傾向があります。
高等教育は多くの点で価値がありますが、キャリアの成功につながる唯一の道ではありません。そして、それを裏付けるデータもあります。
Indeed の委託によりThe Harris Pollがアメリカで実施した最新の調査では、大学の学位を持つ人たちが現在の労働市場における自分の教育の価値をどのように捉えているかについて、大きな変化が見られました。大多数の人が、自分の仕事は学位がなくてもできると考えており、かなりの割合の人が、学位の取得は無駄だったと感じています。
「こうした結果から、学位の価値が薄れてきていると感じている労働者が多いことが分かります。また、将来を見据えて考えるのは正しい行動だと言えるでしょう」と、Indeed でGlobal Director of Brand & Advertisingを務め、スキルファースト採用を提唱するAidan McLaughlinは話します。「役割が進化し、AIによって労働力のあり方が見直されつつある中、資格だけでなく、成長の可能性に目を向け、スキル開発に投資する採用企業こそが、競争力を維持する上で最も有利な立場を築くことができるでしょう」。
この調査は、米国在住の18歳以上の772名(正社員、アルバイト・パート、または求職活動中で、準学士号以上の学位を有する者)を対象に実施されたものです。その結果、スキルや経験が従来の資格よりも重視される傾向が強まっていることが明らかになりました。
主な調査結果と、それが採用戦略に与える影響について見ていきましょう。
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求人を作成する1. 大学卒業者のうち、かなりの割合が、学位の実用的な価値に疑問を抱いている
回答者の70%は、自分の学位が現在の仕事に「役立っている」と回答していますが、3分の1以上(36%)が、学位の取得は時間とお金の無駄だったと感じており、さらに60%もの人が、学位を取得しなくても現在の仕事を同じようにこなせると考えています。また、学生ローンを抱えている人(41%)は、抱えていない人(31%)よりもそのように考える傾向が強いことが分かっています。この傾向は若い世代で特に強く、Z世代の68%、ミレニアル世代の64%がこのような考えを示しています。
さらに、半数以上(52%)が、多くの仕事で学位が必須でなければ大学に進学しなかったと回答しています。
まとめ:「これほど多くの労働者が、学位がなくても同じように仕事をこなせると考えていることは、採用企業にとって警鐘となるはずです」とMcLaughlinは述べています。医学、法律、工学などの一部の分野では、当然ながら正式な学位が必要ですが、他の多くの分野では不必要に学位が求められています。「学位要件によって、意図せずに有能な人材を除外していないか、自問してみましょう。スキルファースト採用の目的は、基準を下げることではありません。方法は異なっても、同等に価値のある形でこの基準を満たしている人材を見極めることが大切です」。
2. 学位の保有者と非保有者の間で職場での摩擦が生じる可能性がある
この調査によると、学位保有者の3分の2(67%)が、同僚が学位を持たないまま、自分と同一または同様の仕事に就いていることを知ったら、不快に感じるだろうと考えています。この結果は、深刻な課題を示しています。スキルファースト採用を進める中で、組織は社内の公平性に対する認識にどう対処し、従業員間の摩擦をどう防いでいけばよいのでしょうか。
「透明性が大切です」とMcLaughlinは話します。「スキルファースト採用を進めるのであれば、キャリアパスのあり方を見直し、スキルや知識の習得方法に関係なく、すべての従業員が将来への道筋を見出せるようにしなければなりません」。
まとめ:スキルファースト採用を最大限に活用するには、多様な学習パスの価値を伝え、資格よりも成果を重視するほか、キャリアの成長の機会が明確で公平であり、スキルに基づいて進められるようにすることが大切です。
3. Z世代が大学の学位の価値に対する考え方を変えつつある
この調査では、大学の学位の価値について世代間で明確な違いがあることが明らかになりました。この傾向は、特にZ世代で顕著に見られます。若い世代ほど、自分の学位の価値に疑問を抱き、AIによって学位の価値が薄れたと感じる傾向が強くなっています。
世代間の違いを表している統計データをいくつかご紹介します。
- Z世代の68%とミレニアル世代の64%は、学位がなくても同じように仕事ができると考えており、いずれも全回答者の60%を上回っています。
- Z世代の回答者の76%は、多くの仕事で学位が必須でなければ大学に進学しなかったと回答しています。この結果は、ミレニアル世代(54%)、X世代(46%)、ベビーブーマー以上の世代(34%)と比べても高い割合です。
- Z世代の51%は、学位の取得にかけた時間やお金は無駄だったと考えています。これは、ミレニアル世代(41%)、X世代(30%)、ベビーブーマー以上の世代(20%)と比べても高い割合です。
- Z世代は、学位を保有していない同僚が自分と同じ職務に就くことを不安に感じている割合が最も高く(74%)、他のどの世代よりも際立っています。
「Z世代は、学位の経済的な価値を疑問視しているだけではありません。良い仕事を得るには学位が必須だと一般的に考えられていなかったら、大学に進学していなかった可能性があることが分かりました」とMcLaughlinは述べています。
まとめ:McLaughlinは採用企業に対し、次世代の有能な人材を惹きつけるためには、採用ブランドや採用活動において、学歴よりも意欲や学習経験、実務経験といった特性を重視するよう推奨しています。McLaughlinは「人間としての可能性を候補者の中に見出す必要があります」と話します。
4. 労働者の3分の1近くが、AIによって自分の学位の価値が薄れたと考えている
この調査によると、従業員と求職者の30%が、AIによって大学の学位の価値が薄れたと感じています。この傾向は若い世代ほど顕著で、Z世代の45%、ミレニアル世代の36%がこの意見に同意しているのに対し、X世代は20%、ベビーブーマー以上の世代は21%にとどまっています。
まとめ:AIによる変革が加速する中、スキルファースト採用は、学位や職種ではなく、人間が今できることや成長の可能性に焦点を当てることで、従業員のパフォーマンスを維持する上で役立ちます。「スキルファースト採用を通じて、時代に対応し続けることができるのです」とMcLaughlinは話します。多くの職務において、現在ではAIツールへの習熟も求められています。Indeed のChief EconomistであるSvenja Gudellが言うように、「生成AIがあなたの仕事を奪うことはありません。ただし、生成AIを使いこなせる人があなたの仕事を奪うことになるでしょう」。
5. 学生ローンは個人的な負担であるだけでなく、内定承諾率にも影響を及ぼしている
一見、学生ローンは個人的な問題のように思えるかもしれませんが、実際には候補者が内定を検討する際の基準にも影響を与えています。
大学卒業者と求職者の約半数(51%)が学生ローンを抱えたまま卒業し、43%が、学生ローンを返済するのに給与が十分でなかったことから内定を辞退しています。(この傾向はミレニアル世代(47%)の方が顕著でした。)さらに、38%は、学位が職業上の成長に役立った以上に、学生ローンがその成長を妨げたと考えています。
一方、回答者の72%は、採用企業は学生ローンの返済支援にもっと力を入れるべきだと回答しています。この傾向は、学生ローンを抱えずに卒業した人(66%)よりも抱えて卒業した人(78%)の方が強く、またX世代(65%)やベビーブーマー以上の世代(60%)よりも、若い世代(Z世代(80%)、ミレニアル世代(79%))の方が顕著に見られます。
まとめ:採用企業は、スキルファースト採用のアプローチを活用して人材の獲得競争力を維持するだけでなく、学生ローンを返済中の従業員に対して、報酬と支援の両方に力を入れることも視野に入れるべきです。
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