AI時代のスキルアップ戦略:従業員の育成方法

By Indeed

将来の働き方に備え、従業員のスキル改革が求められています。本記事では、スキル開発をサポートする方法をご紹介します。

キーポイント 

  • 従業員の不安に正面から向き合い、AIでの成功体験や失敗談を共有できるよう促しましょう。
  • AI研修を具体的なものにし、今すぐ仕事で活用できる「身近な」AI事例を提供しましょう。
  • 従業員の学習成果だけでなく、実際に職場でAIを活用している様子を把握しましょう。

先日、Indeed のマーケティングチームがAI研修に参加した際、コンサルタントが「AIに関して、最も不安なことは何ですか?」という質問を投げかけました。すると意外なことに、彼らが最も懸念していたのは習得の難しさでした。

AIの進化についていけるかという不安が広がっているのです。Indeed の2024年レポート「Tomorrow’s World: The Workplace and Workforce of the Future」によると、世界の労働者の71%が、自分の職務に必要なスキルは5年以内に変化すると考えています。しかし、実際に過去3年間で、長期的なスキルと学習を身につけるためのスキルアップに取り組んだ人は半数以下(44%)にとどまっています。

AIは人々の働き方を根本的に変えます。業界を問わず先を見据える企業は、AI関連のスキルアップをビジネスにおける優先事項として捉え始めています。たとえば、PwCはAI時代のリスク管理とリーダーシップについて、従業員を教育するためのプログラムを開発しました。IKEAは、3万人以上の従業員にAIリテラシー研修を提供しています。 

また、Indeed も独自のAI研修プログラムを展開しています。AI入門のチュートリアルから、ソフトウェア開発者向けの高度な研修まで幅広く提供しており、開発者は現在、3分の1のコードをAIを活用して生成しています。

効果的なAIのスキルアッププログラムを実施するために必要なものは何でしょうか?Indeed のエキスパートがこれまでに学んだことをご紹介します。

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AI研修プログラムを実施する前に、チームに現時点での知識と希望する学習内容を確認しましょう。Indeed のGlobal Director of Brand Planning, Strategy and Operationsを務めるMegan Myersは、「最初のステップは、私たちがどのようにサポートできるのかを理解することです」と述べています。

Indeed のGlobal Director of Brand Planning, Strategy and Operationsを務めるMegan Myers

約2年間にわたってマーケティングチームのAI教育と導入推進を主導してきたMyersは、フォーカスグループやSlackチャンネルを通して従業員にAIの使用状況を尋ねています。そして対話を通して明らかになった不安を受け、変化の心理学に関する研修セッションを企画しました。セッションでは、タレントマネジメントコンサルタントのUli Heitzlhofer氏が、従業員にAIについて最も不安を感じていることを尋ねました。

「この不安に正面から向き合わなければならないと話しました」とMyersは言います。 

不安に正面から向き合うことで、チームは大きく前進することができました。プレゼンテーション資料のトークポイント作成に何時間も費やす代わりに、AIに「スライドごとに、会議で決定すべき事項に焦点を当てた30秒のナレーションを作成して」などの指示を出していることでしょう。 

あるチームメンバーは、AIを活用したエージェントを構築し、さまざまな市場に関する膨大なデータ分析を、今ではわずか数分で完了できるようになりました。また、ある国のチームは、広告掲載先を選ぶ際にAIを活用することでより良い判断を下せるようになり、オーディエンスエンゲージメントを2倍以上向上させました。

マーケティングチームのAI活用がより高度になる中、Myersは引き続き従業員に調査を実施し、AIで解決できそうな課題を特定しています。これにより、四半期ごとに招く専門家が、実際のニーズに即した研修を提供できるようになっています。

基本をカバーしながら、細部に焦点を当てる

AIを活用する際、従業員はどこから始めればよいのか分からないことがよくあります。AIが変革をもたらすツールであるということは理解していますが、自分たちの仕事に活用するための具体的なアドバイスを求めているのです。コンサルタントのHeitzlhofer氏は、これを「白紙症候群」と呼んでいます。

「『なんてことだ、目の前には空白のページだけが広がっていて、何をすればよいのかわからない。やっぱり他のことをしよう』というような感じです」とHeitzlhofer氏は説明します。

Indeed のマーケターがこのような停滞状態を克服できるよう、Myersは「パワーユーザーパネル」を主催しています。参加者が同僚に対し、メールの要約やデータを可視化するための簡単な棒グラフ作成など、すでにAIを活用している手軽なタスクを紹介しています。 

AIを実際に活用する方法を示すことが、Indeed の全従業員にとって非常に重要なのです。Indeed が初めてAI研修を実施した際、「大まかな概要」を示すアプローチを採用しました。AIの基礎、責任あるAI活用の原則、そしてビジネス向けAIツールの活用方法を共有しました。これらの基本的な内容も大切ですが、特定の職務に合わせた研修の方がより効果的であることがわかったのです。 

それ以来、Indeed のLearning and Developmentチームは、AI for Indeed チームと連携し、Research and Development部門の役員向けに全8回のAIプログラムを設計・開発してきました。また、EUを拠点とする Indeed 従業員に向けて、AIと市民権の整合性に関するコースを開発し、マネージャー向けには、パフォーマンスレビューを作成するための責任あるAI活用方法の研修を開発しました。このように個別に対応した取り組みは、幅広く表面的に展開するよりも、より効果的に導入を促すのに役立っています。

具体的な目標を設定しつつ、試行錯誤の余地を残す

有用なAIスキルアッププログラムを構築しても、人々が積極的に参加するとは限りません。MyersとHeitzlhofer氏は、研修を義務化することは逆効果となる可能性があると考えています。しかし、従業員を後押しし、やる気を引き出すことは依然として重要です。 

Myersはマーケティング担当者に対し、毎年企業コミットメントにAI関連の目標を1つ含めるよう求めています。また、Indeed のエキスパートトレーニングセッションへの参加や外部コースの受講など、6ヶ月ごとに少なくとも10時間はAIの学習・開発に費やすよう促しています。彼女は「自分なりのAIとの向き合い方を見つけ、慣れ親しんでもらいたい」と話します。

学習担当リーダーは、研修や実践時間を通して従業員が自信を持ってAIを活用できるようにサポートする必要がありますが、適切な環境を整えるのは企業や部門におけるリーダーの役割です。つまり、明確にAIに関するポリシーを示し、従業員が試行錯誤できる環境を提供することが求められます。Heitzlhofer氏は、ユースケースライブラリやSlackチャンネルなど、従業員がヒントや失敗談を共有できるスペースを設けることを提案し、「理想は、学んだことを他の人にも共有し、常に組織全体で学び合える状況です」と話します。

導入を促すだけでなく、効果を検証する

Indeed では、AI関連のスキルアップへの投資がすでに成果を上げています。社内データによると、Indeed の開発者は現在新しいコードの33%をAIで作成しており、3月時点での7%から増加しています(※)。 Indeed は、年末までにその割合を50%まで押し上げることを目指しています。

このような変化は、実際の行動が変化したことを示しています。AI導入の真の指標は、研修をこなした数ではありません。自発的な利用率、短縮時間、品質向上などの指標で測定される、実際のツール活用状況です。 

最終的に、長期的な成功の鍵となるのは、学習機会を提供するだけでなく、実際の活用を促すことです。実践的な応用がなければ、どれほど充実した研修を実施しても身に付かないでしょう。

Indeed は、この情報を参考目的で本サイトのユーザーに提供しています。Indeed は、貴社の採用担当者や法務アドバイザーではなく、求人内容について責任を負うものではありません。また、本サイトに掲載されている情報は、成果を保証するものではありません。

※ PCW(Percent Code Written)に基づく Indeed 社内データより。パーセンテージは、全社レベルでAIにより生成されたコードの文字数が、コード全体に占める割合を示しています。

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