感じの悪い面接官を生み出さないためには

女性面接官のイメージ


企業にとって面接の場は、応募者の中から採用する人材を選ぶ選考の場です。しかし、その反面、応募者から“選ばれる”場であることも、採用担当者は意識しておく必要があるでしょう。
 
では、知らず知らずのうちに感じの悪い態度を取ってしまう、悪印象を与える面接官にならないためには、どうすればいいのでしょうか。クレド・ライフクリエイション株式会社の深堀一雄さんに話を聞きました。

 
 

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面接官の振る舞いは自社にどんな影響を及ぼすのか


面接を受ける側の視点に立てば、目の前の面接官は近い将来、一緒に働くことになるかもしれない対象です。そのため応募者は、面接官を通してその会社の社風や企業ブランド、社員のレベルなどすべてを判断します。それにも関わらず、面接官が感じの悪い態度をとっていたら、入社への意欲をそがれてしまうのは当然だと言えるでしょう。
 
実際、ハローワークでも定期的にアンケート調査が行われていて、面接の際の印象によって、応募者の志望度や入社意欲が明確に変化することがわかっています。面接官の態度は、そのまま会社全体のイメージを左右する重要な入口であると心得なければなりません。
 
特に、インターネット上の口コミが多大な影響力を持つ昨今、採用に至らなかった人材に悪印象を持たれると、その後の風評悪化に繋がりかねません。面接とはいえ、社会人同士のコミュニケーションの場であることを念頭に、礼儀やマナーを徹底するべきなのです。

 
 

応募者は面接官のどこを見ている?


では、応募者は面接の際、面接官のどのようなところに注目しているのでしょうか。表情や語り口はもちろん、姿勢や態度など、非言語的な部分も印象を左右する重要な要素です。身だしなみも含めて、基本的なビジネスマナーを踏襲することが大前提でしょう。
 
また、応募者の心象をとりわけ大きく左右するのが誠実さです。たとえば、給料などの待遇や働く環境の諸条件が、募集要項に記載されている内容と食い違っていた場合。わざわざ応募の手続きをとり、時間と労力をかけて面接を受けにやってきた相手に、「騙された」と思わせてしまうかもしれません。人材を欲するあまり、実態と異なる業績をアピールしたり、見込みの薄い新規事業の話をしたりすることは、後々、応募者の信頼を損なうことに繋がるので注意が必要です。
 
なお、最近ではオンラインで面接が行われることも増えました。モニター越しの場合でも、目線や表情は相手に様々なイメージを与えます。できるだけ書類に目を落とす機会を減らし、相手と目を合わせるように、カメラ目線を心掛けるべきでしょう。

 
 

イメージアップに繋がる良い面接官の条件とは


だからといって、面接官が没個性で事務的な応対に徹するのも考えものです。面接はあくまでコミュニケーションの一環であるため、最低限のマナーさえ守っていれば、面接官の個性を表現することも大切です。結果的にそれが応募者に親近感を与え、イメージアップに繋がることもあるでしょう。
 
また、相手に悪い印象を与えない面接官であるためには、事前の準備が大切です。面接前に履歴書や職務経歴書など応募者に関する書類を読み込み、パーソナリティに沿った質疑応答を重ねることで、面接(審査)の精度は上がります。何より、面接官が自分に関心を持っていることがわかれば、誰しも悪い気はしないもので、入社意欲の増進にも繋がるはずです。
 
個々の応募者の経歴や特性を把握し、その上で「共に働きたい」、「自社で活躍してほしい」という気持ちを伝えられれば、きっと面接官として好印象を持ってもらえるに違いありません。

 
 
 

<取材先>
クレド・ライフクリエイション株式会社 深堀一雄さん
 
TEXT:友清哲
EDITING:Indeed Japan + 波多野友子 + ノオト


 
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