保育補助を取り巻く現状
「保育補助」はその名の通り「保育士の業務を補助する」職種です。そのため、保育士の資格は必要ありません。子育て中の人や子育てが終わった人、子どもと関わる仕事がしたい人など、男女・年代問わず幅広い層に門戸が開かれています。
実際に政府も、2020年度末までに32万人の児童の受け皿拡大を掲げています。2019年度には、保育補助者の雇用を支援するため、事業者向けに賃金の補助や貸付を行っていました*。
また、厚生労働省の指導の下、各自治体でも保育士資格を持たない者が保育業務に携わるための環境整備を進めています。そのひとつとして「子育て支援員」制度が挙げられます。東京都では保育や子育て支援に関心がある人などを対象に、必要な知識な技能の習得に向けていくつかの研修コースを設けています(※3)。事業者側も、こうした研修制度を活用して、現場スタッフのスキルアップにつなげることが可能です。
* 2020年度は実施予定無し
実際に魅力ある求人にするには?
では、実際に求職者に魅力が伝わる保育補助の求人情報を作成する際のポイントを以下にご紹介します。
◆1. 求人情報の冒頭にメリットをプラスする
職種名に「保育士」「保育補助」とだけ記載されている求人情報が見受けられますが、それでは他との差別化を図る上で賢明とは言えません。職種名は真っ先に目が行く部分なので、「シフト」「資格の有無」など、簡潔な表現で具体的なメリットを盛り込むことがポイントです。
【記載例】
未経験OK、土日祝休み、少人数制保育園での保育補助
子育て経験を生かせる保育補助。「朝2時間のみ」などシフト自由
資格不要。保育補助のお仕事 [園内でお子様お預かり可]
◆2. 職務内容と応募条件(応募資格)はわかりやすく
もともとが無資格前提の募集なので、応募のハードルを下げるためにも、職務内容と応募条件については、「これまでの経験が生かせる」「男性スタッフも多数活躍している現場です」などと、可能性や自信につながるような記載をしましょう。乳児クラスであればおむつ替えや授乳のサポート、幼児クラスなら遊びや散歩の付き添いなど、どの月齢・年齢を担当するかでも職務が変わってくる点も考慮が必要です。
【記載例】
●職務内容:
幼児クラスで担任保育士の業務補助をしていただきます。
- 遊びやお散歩の付き添い
- 教材・制作の準備
- 食事やお片付けの介助
*ピアノが弾けなくても全く問題ありません。
●応募条件:
経験不問・資格は特に問いません。
*研修制度がありますので経験がない方もご安心ください。
男性・女性、さまざまな年代・立場のスタッフが活躍する職場です。
◆3. 労働条件は具体的かつわかりやすく
勤務場所や勤務時間、給与など労働条件は、求人情報の中でも注意を払って読まれる部分なので、可能な限り具体的でわかりやすい情報提供が肝心です。例えば家庭を持っている人なら「仕事と家庭の両立ができるか」、年齢が高めの人なら「体力面で続くかどうか」など、年代や立場で課題感は異なるので、その点も考慮しつつ記載します。
【記載例】
●雇用形態
パート・アルバイト
●勤務場所:
定員20名程度の企業主導型小規模保育園です。
●休日・休暇
土日祝。年間休暇は120日以上。
●給与:
時給XXXX円(年2回昇給制度あり、賞与は年2回支給)
扶養範囲内での勤務もOKです。
●待遇・福利厚生
交通費支給・マイカー通勤可(無料駐車場あり)
試用期間あり(時給に変更はありません)
社会保険完備(加入は法定要件どおり)
●研修体制:
豊富な研修制度あり。現場でも先輩保育士が優しく丁寧に指導。
希望者には正社員登用、保育士資格取得サポートも。
正社員登用後のキャリアアップ制度も完備しております。
求職者が知りたい情報をもれなく含め、魅力ある求人情報の準備が整ったら、次にどの求人媒体に掲載するかを検討する必要があります。
求職者にはWebの求人媒体がよく利用されていますが、媒体によっては求人情報に記載できる文字数に制限があり、十分に魅力が伝えられない可能性もあります。そこでおすすめしたいのがIndeed(インディード)です。Indeedは求人情報に記載可能な文字数が多いため、文字数制限に縛られず、自由に内容を記載することができます。読み手にとって読みすくシンプルな内容を心がけつつも、貴社の魅力を余すことなく表現することが可能です。掲載は無料*なので、ぜひ活用をご検討ください。
(※1)厚生労働省 「職業安定業務統計」
https://www.mhlw.go.jp/content/000572476.pdf
(※2)厚生労働省 「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」
https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/library/ishikawa-roudoukyoku/antei/taisaku/joseikin/2904-hoiku.pdf
(※3)平成31年度東京都子育て支援研修のご案内
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/kodomo/katei/kosodateshieninkensyuu01.html
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