必要性が高まっている「求人情報の運用」とは?
スマートフォンの普及などから社会の情報化が進み、知りたい情報を検索して収集・選別する行動が一般的なものとなりました。
仕事探しにおいても同様で、求職者は自身のニーズに合った仕事をインターネットで検索し、詳細な情報を確認した上で応募をするという流れが基本となってきています。
加えてそのニーズも多様化し、業務内容や給与だけでなく、働きやすさや社会貢献といった“意味報酬”を重視するケースも増えているとも言われています。このように、状況がこれまで以上のスピードで変わり続ける中、それに素早く対応し、必要な情報を発信することで、職場にあった人材に巡り合う可能性が高まります。
この「常に社会状況や求職者のニーズに対応しながら発信を続けていくこと」に加え、「日々情報が増え続けるインターネットにおいて、自社の情報が埋もれることなく、求職者の目に留まりやすくしていくこと」が運用です。
Indeedは、すでに掲載している求人情報をそのときのニーズに合わせて更新し、検索されやすいキーワードを追加するなど、スピーディに対応できる仕組みになっています。
そして、その求人情報をより多くの求職者の目にとまりやすくするのが有料プランの「スポンサー求人」です。
「スピーディな運用」を可能にする仕組み
では、Indeedにおける求人情報の運用の仕組みについて、詳しく見ていきましょう。以下の3つのポイントから、Indeedでは求人情報のスピーディーな運用が可能です。
◆いつでも求人情報を書き換えられる
求人広告メディアやや広告代理店などにお願いをして求人情報を掲載している場合、内容の変更をする際には採用担当者自身が変更作業を行う必要はありません。しかし、変更されるまでに時間がかかってしまったり、伝えたいことが思うように反映されなかったりといったことも起こり得ます。
Indeedは採用担当者が求人情報を直接投稿する形式ですので、修正が必要なときに求人情報の内容を変更することが可能です。
求職者は多くの求人情報を比較する中で、給与や待遇の他に、その企業がどれだけ時流に合った対応をしているか注意深くチェックしています。例えば、コロナ禍で「オンライン面接可」といち早く追記できれば求職者が応募を躊躇することがなくなったり、働き方改革関連法案など働き方に関連する法改正があった際に対応している企業だとをアピールすることで、他企業との差別化がはかれます。
◆求人情報がどの程度見られるようにするかを柔軟に設定できる
Indeedの有料サービスである「スポンサー求人」を利用することで、自社の求人情報が検索結果画面においてより表示されやすくなります。スポンサー求人はクリック課金型の料金体系になっており、求職者が求人情報をクリックしたときに料金が発生する仕組みです。
「クリック単価」が高いほど、より表示される可能性が高まり、求職者に目に留まることにつながることが期待できます。
◆キャンペーン
「スポンサー求人」を掲載する際、同時期に複数の求人があるときは「キャンペーン」としてグループ化して管理することができます。
例えば、欠員が出た職種を急いで募集したい場合に、その職種の露出を増やしたり、採用となった職種は求人を休止するなど、状況に応じた採用活動が可能です。採用担当者の負担が軽減されるとともに、予算配分やスケジュール設定がしやすくなることがメリットとして挙げられます。
注目すべき3つの基本指標
求人情報の運用をスタートしたとして、それが適切に行われているかについて、どのように判断すれば良いのでしょうか。
Indeedには、客観的な判断をするための指標として次の3つの指標があります。パフォーマンスレポートにある「①表示回数」「②クリック数」「③応募数」です。
①表示回数
「表示回数」とは、求職者の検索結果画面に自社の求人情報が表示された回数です。採用活動は、求職者の検索結果画面に情報が表示されることから始まります。
「スポンサー求人」で上限クリック単価を上げることで、求人情報が検索結果画面に表示されやすくなります。また、求人情報内に求職者が検索しそうなキーワードを追加して、検索ヒット率をアップさせることもできます。
たとえば、飲食店の洗い場を担当するスタッフを募集するときは、「飲食店スタッフ」より「洗い場スタッフ」のように具体的なキーワードを入れておく方が表示回数の増加を期待できます。求職者のニーズが少なそうな求人は表示されにくいため、求人票で社内独自の名称を使うのは避け、一般的な職種名にしましょう。
②クリック率
「クリック率」は、検索結果画面から自社の求人情報がクリックされた回数を、上の「表示回数」で割ったものです。検索結果画面に求人情報が表示されてもクリックされないのは、複数の求人情報が表示される中でパッと見で関心を持ってもらえなかったからです。まずは、一番目立つ「職種タイトル」がわかりやすい表記になっているか見直してみましょう。
また、「交通費支給」「週1日からOK」「残業なし」「平日のみOK」という働き方や求職者の関心が高いキーワードを「タグ」で設定すれば、社名・勤務地の下に表示されるので目立たせる効果があります。
それから、残業や働き方に関する情報は、ワークライフバランスが注目されていることもあり、求職者が関心を持つ項目です。企業でアピールできることや取り組んでいることがあれば、積極的に発信することでクリック率の上昇が期待できます。
③応募数
「応募数」は、企業の求人情報にある応募フォームから実際にエントリーされた数です。求人情報はクリックされたのに残念ながら応募に至らないことが続く場合、次のような原因が考えられます。
業務内容や職場の様子がイメージできない
先述のように、職種タイトルを分かりやすいものにすることは大切ですが、求人情報の内容まで求職者が見た時に、詳しい説明がないと応募には結びつきません。加えて職場の雰囲気なども把握できるような情報を記載し、求職者が「その職場で働いている自分」を想像しやすい内容にすることを心がけましょう。
給与などの条件や待遇が期待していたものと違っていた
こちらの場合は、求職者のニーズに合致した募集条件になっているかチェックすることで改善します。例えば「給与」について、Indeedの「給与検索」を使い職種と地域から表示される平均給与と比較することで、求職者にとって魅力的な水準かがわかり募集条件の見直しを検討することが可能です。
企業の魅力をしっかり伝えられるかどうかは、採用担当者の腕にかかっています。働き方が多様化していきているので、思いがけないことが求職者のニーズにマッチすることもあります。例えば、勤務時間に「2交替のシフト制」だけではなく、「5〜14時、12〜21時」という具体的な時間を明記することで、求職者に興味を持ってもらうことにつながります。
常に求職者のニーズを意識することで採用活動全体の改善につながる
運用の考え方をもとに、常に求職者のニーズを意識した採用活動を行うことで、応募数や採用数だけでなく、採用後にどれだけ活躍してもらえるかなど、より長期の目線でのメリットにもつながる可能性があります。具体的にどのような改善が期待できるのか、いくつかケースを紹介します。
◆応募者が少ない、または応募者が求める属性と違う場合
掲載している求人票が伝わりやすい言葉で表現できているか、求める人材が検索しそうなキーワードを踏まえたものになっているかをチェックします。ここを曖昧に書いてしまうと、求める属性とは異なる応募者ばかりというミスマッチが発生してしまいます。
「〇〇全般」という漠然とした表現ではなく、入社後の業務内容をイメージできる書き方にしたり、求めるスキルや経験を書くようにすると応募者の属性がターゲットとする人材に近づきます。
◆応募者が面接に来ない場合
面接日時の勘違いという場合もありますが、「他社の面接が先行し、他で採用が決まってしまった」という可能性もあります。
求職者は複数の求人案件を並行して進めています。せっかく応募したのに、採用担当者からの返答が遅ければその企業に対する熱意が冷めてしまうこともあります。
求人票の作成・掲載に始まり、面接日の調整や面接本番、それに関する連絡など、求職者に早めに対応できるよう、連絡先を複数人が確認できるメールアドレスに設定するなどの工夫をしましょう。
◆せっかく採用しても早期離職してしまう場合
早期離職の理由として、求人票に書かれていた内容と実際の業務内容が違っていた、社風が合わない、職場に馴染めないなどがあります。
繰り返しになりますが、求人票の情報は具体的に誠実に記載することが大事です。求人票に書かれていた業務と実際に担当する業務が違っていると、想像以上に内定者を落胆させます。違う業務を担当してもらうことが予想される時は、採用時に「○○を担当してもらう可能性もあります」と伝えておいた方が入社後のトラブルを防げます。
また、社風や職場の雰囲気は実際に入社してみないとわからないことなので、事前に理解してもらうのは限りがありますが、可能な限りミスマッチとならない努力をしておくことが求職者、企業双方のメリットになります。
Indeedには、企業が無料*で作成できる「企業ページ」があり、経営者の写真や、企業概要、企業の魅力や給与などを掲載することができます。自社のホームページが整備されていない場合など、こちらを活用することをおすすめします。
さらに、企業ページには質問箱という求職者からの質問を受け付けるページがあります。「有給取得率」や「残業」など、事前に求職者が知ることで、入社後の「想像と違った……」を少なくすることができます。実は多くの求職者が質問箱をチェックしています。こちらも丁寧な対応を心がけましょう。
素早く柔軟な運用がIndeedの醍醐味
新型コロナウイルス感染症による労働環境の激変を経験し、企業の採用活動は環境に合わせて臨機応変に調整を続ける必要があることを今まで以上に感じているのではないでしょうか。
採用活動は、企業と求職者のコミュニケーションです。「Indeedに求人票を掲載して終わり」ではなく、今回ご紹介したIndeedの機能や考え方を最大限に活用して、求職者から「選ばれる企業」になることを目指しましょう。
「Indeedの運用の必要性は理解できたけど、自分で細かく設定していくのは難しそう…」という場合、Indeedのセールス担当者から状況に応じたアドバイスをさせていただくことも可能です。ぜひお気軽にIndeedの採用企業ヘルプセンターやセールス担当者にご質問ください。
※Indeedの画面表示については2021年11月時点のものです。
* 利用規約・弊社が定める掲載基準・及び使用制限が適用されます。
https://jp.indeed.com/legal?hl=ja#tos