最終面接後の「サイレントお祈り」は問題? 不採用通知の注意点

不採用通知書のイメージ


連絡が来ないまま不採用となることを、就職活動中の学生は「サイレントお祈り」と呼んでいます。学生に対し、不採用通知を送らないことは法律的に問題ないのでしょうか。企業として、不採用者にどう対応することが適切なのか、うたしろFP社労士事務所の歌代将也さんに伺いました。

 
 

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「サイレントお祈り」とは


「サイレントお祈り」の「お祈り」は、企業が不採用者に送る文面の末尾に記す「今後のご活躍をお祈り申し上げます」という一文が由来です。多くの不採用通知でこの言葉が記されることから、企業側から連絡がこないまま不採用となることを「サイレントお祈り」と呼ぶようになりました。

 
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不採用通知を送らない「サイレントお祈り」は問題になるのか


企業が学生に不採用通知を送らないこと自体、法律的に何ら問題はありません。
 
しかし、ビジネスマナーの視点から考えると、採用可否の連絡が何もないまま選考を終えてしまうことは好ましいとは言えないでしょう。企業側として、その学生との縁が新卒採用で終わるとは限らないということを忘れてはいけません。別の会社に就職した学生と、何年も経ったあとにビジネスでの付き合いが生じるかもしれませんし、自社の顧客となる可能性もあります。お互いの心象が悪くなるような終わり方は避けたほうが良いでしょう。

 
 

不採用通知を送るときの注意点


企業側が不採用通知を送らない背景には、不採用者の連絡まで手が回らないといったケースのほか、内定者から辞退が出たときに繰り上げ内定させるために、補欠として合否を保留にしておきたいといったケースが考えられます。中には、不採用通知を受け取った学生から不採用理由を尋ねられることを避けたいと、不採用通知を送らない企業もあるでしょう。
 
しかし、上記で述べたように、「サイレントお祈り」状態は良い印象を与えません。できれば、合否をハッキリさせるためにも不採用通知を送ることが最善策です。
 
ただし、不採用通知を送る際は、受け取った学生の気持ちをなるべく荒立てないような文面を心がけることが大切です。一般的な「お祈りメール」と言われる文面は、その意味において適しています。
 
どうしても不採用通知を送るところまで手が回らない場合は、面接終了後に、今日の面接の結果が出る目安期間と、残念ながら不採用となった場合にはこちらから連絡をしないことを一言伝えましょう。不採用通知を送る場合であっても、結果がわかる目安期間を伝えておくことで、待つ側である学生を不安にさせずに済むでしょう。

 
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学生が合否の判断ができるよう対応を


企業側にも事情があるため、不採用通知の連絡をうやむやにしておきたいケースも出てくるでしょう。しかし、長い目で見たとき、「サイレントお祈り」状態は会社にマイナスに働くおそれがあります。学生側が採用可否を把握して次の行動に移せるよう、企業側は可否の判断期間を区切る、きちんと不採用通知を送るといった対応をとりましょう。

 
 
 

<取材先>
うたしろFP社労士事務所 歌代将也さん
 
TEXT:卯岡若菜
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ+ ノオト

 
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