求人誌にはどのような種類の媒体があるのか

求人誌のイメージ

Webでの採用活動が主流となっている中、企業や募集案件によっては、求人誌での採用活動でも高い効果を得ることができます。求人誌にはどんな種類があるのか、また求人誌で採用活動をする際にはどんな点に注意をすべきなのか、トラコム株式会社の平山菜月さんに伺いました。

求人を掲載

主な求人誌の種類

◆全国展開をする大手求人誌

全国展開をしている大手フリーペーパーの求人誌は、テレビCMなどの影響もあり知名度が高く、求職者に馴染みがあるのが特徴です。また、求人に特化しているフリーペーパーなので、求職意欲の高い方に手に取ってもらいやすい傾向があります。
 

◆地域に密着する求人誌

全国的な展開ではなく、各都道府県、市区町村レベルで発行され、より地元に特化した求人誌も多くあります。地元に特化していることから、求人情報だけでなく、お祭り情報やショップのクーポンが入っているなどの地域情報も掲載されている点が特徴です。また、大手求人誌と比べてコストを抑えて掲載できるといったメリットもあります。

求人誌での募集に向いている企業は?

求人誌にもよりますが、基本的に掲載されている業種や職種に偏りはなく、“地域”という括りで分類されており、特別なスキルや専門性を求めない求人が掲載されている傾向にあります。また、地域の人に手に取ってもらいやすいことから、徒歩圏内、自転車圏内に住む地元の方を積極的に採用したい企業に求人誌は向いています。
 
また、ネットを見る機会が少ないシニア層を採用ターゲットに募集する場合にもおすすめです。シニア層でもネットを使いこなす方はいますが、紙媒体のほうが探しやすい、仕事をネットで探す習慣がないといった方も多くいます。求人誌は駅やコンビニ、スーパーなど生活導線の中で手に入れることができるため、ネットを使わない層にアプローチしたい企業にも有効でしょう。


若者からシニアまで幅広い年代の採用を行う際の準備からアフターフォローまで一挙解説。ガイド記事を読む。

求人誌に募集する際の注意点

◆掲載開始後は修正ができない

求人掲載する際は、紙媒体やネット媒体に関係なく、正しい情報を記載することが重要です。誤った情報を記載してしまった場合、ネットであれば修正したり情報を非公開にしたりできる場合があります。しかし、紙媒体である求人誌は誤った情報を掲載して発行してしまうと、修正することが難しく、誤った情報が世に出てしまいます。そのため、募集条件の確認などは、より慎重に行う必要があります。求人誌の運営側に校閲・校正をすべて任せてしまうのではなく、求人を掲載する企業側も入念なチェックを行いましょう。
 

◆ターゲットに合わせたデザインを

求人誌に掲載する場合は、見やすさや、目を引くデザインかなど、デザイン性が効果に直結します。ターゲットがシニア層であれば、見やすいように文字を大きくする、若い層がターゲットであれば目を引くようなキャッチを入れるなどの工夫が効果的です。さらに、クリスマスやハロウィンなど、季節感のあるデザインにするのも目を引くための工夫として有効です。
 

◆Web広告のようなデータが取りにくい

紙媒体での求人広告は、求人誌を手に取った方のどの程度の人数が実際に自社の広告に目を止めたかなど、数値が取りにくいといった点に注意が必要です。求人誌では閲覧数や応募数などのデータが取れないため、効果検証をして次回掲載時に役立てるという運用が難しいと言えます。ただ、求人誌の場合、記載している電話番号に応募の電話がかかってくるため、求職者と直接コミュニケーションが取れるというメリットがあります。この際に「求人広告のどこに興味を持って応募をしてもらえたか」などを求職者にヒアリングし、ここで得られた情報を、次回の求人広告を出稿する際の参考にできます。
 
このように紙の求人誌は、リーチ出来る層や特徴がWebでの求人とは異なります。採用したいターゲットがマッチする場合、求人誌での募集を検討すると良いでしょう。

 

<取材先>
トラコム株式会社 西日本総合企画グループ マネージャー 平山菜月さん
大手企業を中心とした人材採用支援・メディア運用支援を行っており、主に求人メディアを活用したCVR・採用数改善に取り組んでいる。求人メディアの使い分けや原稿改善を得意テーマとしており、自社メディア「トラログ」の編集長として企業の人事担当者への採用ノウハウの発信にも注力。
 
TEXT:大久保太郎
EDITING:Indeed Japan + ミノシマタカコ + ノオト


 
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