8 つの『ケースワーカー』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。ケースワーカーの採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

対応するのが難しいと感じるのはどのような顧客ですか? 理由も教えてください。

A:

ケースワーカーはストレスの多い仕事です。この質問で、候補者がストレスにどのように対処するかが分かり、採用組織にどれだけ適応できるかも分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 前向きな回答
  • 他者をけなしたり非難しない
  • 責任感が強い
回答例

「難しいと感じるお客様は、諦めてしまった人たちです。他人や社会からも見放された経験から、私がその人たちの力になることも無理だと諦めているのです。このような人に会うと、好奇心を持ち続けてさまざまな角度から問題に取り組み、すべての人に最善のサポートをしようと改めて感じます。」

Q:

社会福祉系の道に進んだ理由は何ですか?

A:

社会福祉の道に進む理由はさまざまです。動機について尋ねることで、候補者に自分自身について話してもらい、他の質問では聞けないような経歴を聞くことができます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 人を助けたい、という以上の明確な動機がある
  • 具体的に答えられる
  • 社会福祉への熱意
回答例

「私が10歳の時に祖父ががんで亡くなり、その時、ホスピスの看護師とケースワーカーが、祖父が自宅で死を迎えられるように取りはからってくれました。その経験がきっかけで、どうすれば他人の望みをかなえる手伝いができるか考えるようになりました。」

Q:

危機介入のためにはどのような戦略を使いますか?

A:

社会福祉のどの分野でも対立は避けられず、この質問で候補者の対立解決スキルが採用側の求めるものと合うかどうかが分かります。候補者が求人広告に示されているスキルを優先しているかどうか確認することもできます (たとえば、共感を持って話を聞く)。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 候補者の戦略が採用側の求めるものと一致するか
  • 危機介入を実践したときの状況
  • 他者を非難していないこと
回答例

「女性専用シェルターで働いていた頃、入居者の多くが日課が変わるたびに怒っていました。そこで、その日の予定を前もってより明確に説明するようにしました。危機が起こったときには、言い直し、明確化、『私』を主体にした言い方を使って、全員の考えが一致するようにしていました。」

Q:

どのようなタイプの上司が望ましいですか?

A:

この質問で、組織の文化に候補者が合うかどうか分かります。たとえば、指示をよく守ってくれるケースワーカーが必要ならば、裁量の余地をたくさん与えられて単独で仕事をしたい人は最適とはいえません。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 候補者の適性
  • 自分の弱点を認められる
  • 回答のような上司を望む理由
回答例

「ケースワーカーを20年やっているので、上司が私の判断を信頼してくれることがとても重要です。私を支えてくれることは確かめておきたいです。どんなに年季を積んだプロフェッショナルでもミスをしたり、改善すべき点があったりすることは認識しているので、対立があったときには相手の意見を聞きます。ワークショップや社会人教育セミナーに参加するのはいつも楽しんでいます。」

Q:

虐待を受けている兆候はどんなものですか?

A:

この質問で、この仕事に対する候補者の能力を確認します。取り組む対象が、危機にある若者、学校に通う児童、高齢者、その他のどの種類に属していても、虐待の兆候を認識する方法は、候補者が知っているべき最も重要なことの1つです。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 素早く答えることができる
  • 詳しい情報
  • 相手を極端に悲観的な視点で見たりすることのない、客観的な回答
回答例

「養護施設の高齢者に対する身体的虐待の兆候として最も多いのは、原因不明の傷跡、あざ、骨折などです。眼鏡の破損、薬物の過剰服用、気分の変化なども、よくある兆候です。」

Q:

相談者があなたのアプローチやプランに同意しなかったときのことについて聞かせてください。

A:

この話題で、候補者が共同作業、コミュニケーション、創造的思考にどれだけ優れているかが分かります。さらに、この質問も、候補者が採用側の使命や価値観にどれだけ適合するか確認する機会になります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 頑固でなく柔軟性がある
  • チームワークに向いている
  • 自分の落ち度を認めることができる
回答例

「ホスピスの患者で、ひどい痛みに悩まされているのに鎮痛剤の投与をどうしても拒む人がいました。鎮痛剤に頼るのは弱さの証拠だと思っていたのです。看護師が無理に投薬しようとすると、その患者はけんか腰になりました。そこで私は、もっと柔軟になる必要があったことに気が付きました。私が投薬を無理強いしたのは、患者が生き方や選択をもう自分では決められなくしていたことになり、それは間違いでした。」

Q:

相談者の感情にうまく対処するために最も重要なことは何ですか?

A:

ケースワーカーの大きな任務は、解決策が見つかるように、できる限り対立の起こらない状況を維持することです。このため、相談者の感情をなだめることが必要になることもあります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 思いやりがある
  • 境界線について述べている
  • 平静さを保つことができる
回答例

「一番大切なのは、平静さを保って自分が責められていると思わないことです。その上で初めて、きちんと話を聞いて気持ちを理解できます。また、常に礼儀正しいコミュニケーションを望んでいることがはっきり伝わるように、しっかりと境界線を引くことも大切です。」

Q:

大きな問題を抱えた相談者が勤務時間の終わる直前に来た場合には、どのように対処しますか?

A:

この質問では、突然起きた危機的状況に候補者がどう対処するかを聞きます。具体的にどう対処するか候補者に説明してもらうことで、緊急事態で効果的に行動できるかどうかが分かります。また、候補者の優先順位についても知ることができます。相談者を支援する気持ちがあるのか、仕事をこなすためだけに働いているのかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 心から相談者を支援したいという熱意
  • 必要に応じて残業できる
  • 緊急事態に対応できる柔軟性
回答例

「問題の根本を見つけ、相談者に対応した後で帰宅します。」

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