9 つの『経理部長』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。経理部長の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

この仕事に活かせると思うあなたの学歴や資格、経験を教えてください。

A:

経理部長にはリスク評価や与信管理など、さまざまなスキルが求められるため、候補者には実務の経験があるか、金融関係の分野で学士や修士を取得したなどの学歴が求められます。学校で簿記や事業活動報告などのスキルや知識を習得している場合は、その内容も確認しておくことが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 同様の分野での経歴
  • 金融関係の学歴
  • 会計士や CFA 協会認定証券アナリストなどの資格
回答例

「経済学の修士を取得したほか、財務部長として5年の実務経験があります。主な仕事内容は記帳や、会社の業績予測や収益計画を立てることでした。」

Q:

使い慣れている会計管理プラットフォームを教えてください。好んで使っているプログラムはありますか?

A:

経験豊富な経理部長であれば、さまざまな資源計画システムや会計アプリケーションを扱ったことがあるでしょう。この質問で、候補者がソフトウェアのパッケージ、特に採用企業で使っているプラットフォームを詳しく知っているかが分かります。経験がある具体的なソフトウェアの名前とバージョンや、使ったことのないテクノロジーやソフトウェアのパッケージも習得できるかを確認しましょう。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 基本的な会計プログラムやシステムの理解
  • 一般的なソフトウェアプラットフォームや機能の詳しい知識
  • 使ったことのないソフトウェアパッケージを習得する意欲
回答例

「小さな会計事務所で働いていた時に弥生会計を使用していたので、使いこなすことができます。大きな企業では、Microsoft Dynamics を使用していました。」

Q:

部下の会計処理の正確性をどのように維持していますか?

A:

ささいなミスが企業に大きな損失をもたらす可能性がありますが、ミスの多くが、経理担当者に気付かれずに放置されています。手遅れになる前にミスを見つけるのが、経理部長としての責任です。複数の予防対策を使って会計処理の正確性を確認し、すぐにミスを見つけて対処できることが求められます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 部下のミスに気付き、対処する能力
  • 正確性への責任感
  • 注意深く几帳面な性格
回答例

「さまざまなツールを使って部下の仕事を確認しています。前職では楽楽精算を使って事業経費を追跡し、ミスを抑えるようにしていました。」

Q:

台帳や仕訳帳の不正入力を発見するために、どのような工夫をしていますか?

A:

経理部長は第一線で不正を防ぎ、会社の価値と資金を守る責任があります。候補者は最新の金融監視ソフトウェアを使いこなし、自分の判断で不正と思わしき動きを見つけられる必要があります。社員や外部業者による虚偽の報告も、迷わず報告できなければなりません。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 仕事に対する倫理観と責任感
  • 不正監視プログラムの理解
  • 不正行為の徴候に関する知識
回答例

「手動で確認しているのと、資源計画プラットフォームを使って台帳を監視しています。自動監視機能は、不正の可能性がある異常の検知に役立ちます。」

Q:

経費の削減に貢献した経験について教えてください。

A:

経理部長は会社の無駄な支出を見つけ出す必要があるため、候補者には会社で発生している不要な出費や経費を削減する戦略を立てた経験が求められます。具体的な経験について説明してもらうことで、経費削減方法を見つけ出す意欲があるかが分かります。重大な問題を解決できるスキルや、分析的で論理的な考え方ができるか見極めることが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 会社のために最大限努力する意欲
  • 会社の財務状態の評価や見直しをした経験
  • 支出の最適化を計画できる
回答例

「前職で、契約に重複している部分があることを見つけました。代わりに低価格のサービスを使うことを提案し、コストを12%削減できました。」

Q:

経理の知識がない顧客からの質問にはどのように対応しますか?

A:

経理部長は顧客や社員に難しい経理概念を説明できなければなりません。ほとんどの人は会計について学んだ経験がないので、専門用語に混乱してしまうかもしれません。そのため、会計のプロセスを分かりやすい言葉で簡潔に説明するスキルが求められます。落ち着いて会計プロセスを説明するためには、忍耐力も必要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 複雑なプロセスを分かりやすく説明できる
  • 基本的な会計用語の理解
  • 教えるのがうまく、忍耐力がある
回答例

「多くの人は会計用語に混乱してしまうと思うので、顧客が複雑な会計プロセスや概念を理解しやすいように、例えを使って説明するようにしています。」

Q:

厳しいスケジュールの中で、複数の仕事を行わなければならなかったときのことを教えてください。

A:

経理部長は納期の異なる複数のタスクを同時に処理しなければならないため、仕事を整理し優先順位をつける必要があります。すべての仕事が重要とはいえ、重要な業務から順に完了させなくてはいけないことを理解している候補者が理想的です。候補者の判断力と仕事を整理するスキルを使って、納期通りにすべての仕事を終わらせることができた実際の例について具体的に説明してもらうことが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 時間をうまく使い、業務を整理して取り組むことができる
  • 仕事をチームに割り振ったり、助けを求めることができる
  • 戦略を立てたり、優先順位をつけたり、適切な判断を下した例
回答例

「前職のプロジェクトで、作業日数の限られた中で複数の報告書を完了させなければいけないことがありました。優先度が高い順に整理し、重要なものはすべて時間内に終わらせることができました。」

Q:

経理部長に欠かせない素質は何だと思いますか?

A:

この質問では、候補者が管理者としてどのような働き方をするかが分かります。几帳面さや時間管理能力はどちらも重要な素質ですが、コミュニケーションスキルや忍耐力も必要です。共通の目的のためにチームと協力して働き、組織の目標を達成させる姿勢が、経理部長に最も求められる姿勢かもしれません。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • リーダーシップと管理スキル
  • 専門的なスキルと対人スキルの両方を重視している
  • 経理部長の仕事の要件を理解している
回答例

「この仕事には費用便益分析や収益計画といったスキルが不可欠ですが、リーダーシップが一番重要な素質だと思います。優れたリーダーは、分析予測であれ予算管理であれ、適材適所の人員配置ができ、目標達成のために組織をベストな状態に維持することができます。」

Q:

業績の伸び悩む社員に対処した時のことを教えてください。

A:

マネージャーがしっかりしていないと、社員の業績が落ちたり、退職してしまうこともあります。気持ちのいい職場づくりと生産的な環境を整えることの重要性を理解している候補者が理想的です。伸び悩む社員とどう向き合うか、候補者の判断力や問題解決能力についても確認することが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 対人スキルとモチベーションを上げる力
  • 口頭または非言語でのコミュニケーションスキル
  • プレッシャーのかかる状況でも冷静でいられる
回答例

「前職で、いつも報告書の提出が遅れていた社員のモチベーションを上げなければいけませんでした。まずは良いフィードバックを与え、サポートする姿勢を示しました。作業計画を作るように説得した結果、社員の生産性を大幅に上げることができました。」

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