5 つの『法務顧問』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。法務顧問の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

弁護士チームをまとめる際の、あなたのマネジメントスタイルを教えてください。

A:

部署や代理店をまとめる法務顧問は、弁護士や同僚、時には社外の一般人とやり取りを行なったり、弁護士のチームを監督するのが仕事です。重要な業務を実際に行うのは他のスタッフの仕事で、法務顧問が自ら作業することはありません。しかし法務顧問のリーダーとしてのスタイルが法務部の雰囲気を決め、会社全体に影響を与えていきます。一流の法務としての実務能力を備えているだけでなく、弁護士のチームをうまくまとめて指導し、モチベーションを上げるためのスキルも必要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • チームの管理に関する哲学を持っている
  • 部署をまとめたり弁護士のチームを管理した経験
  • 実務能力とリーダーシップ

回答例

「弁護士チームの管理には積極的な姿勢で取り組んでいます。仕事内容を把握し、リーダーとして指導しながら、チームが活躍できる場を用意するようにしています。」

Q:

上級役員に悪い知らせを伝えなければいけなかった時のことを教えてください。

A:

法務顧問は、法的事項に関して会社の上級役員とやり取りをする必要があります。問題を報告したり、望ましくない変更を取り入れるよう伝えなければならないこともあり、繊細さや気配り、コミュニケーションスキルが欠かせません。候補者にはしっかりとした倫理観と、難しい決断をしなければならない時や課題に直面した時に、指示を出せる力が求められます。この質問では候補者の本質を引き出すことができ、困難な状況にどう対処するかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 交渉力や、臨機応変に問題対処する力
  • 相手へ思いやりを持ったコミュニケーションが取れる
  • プレッシャーのかかる状況でも強固な姿勢を保てる

回答例

「厳しい内容を伝えるのも仕事のうちです。その際はなるべく衝撃を和らげるように努力し、今後同じ問題が発生しないための対策案を提示します。」

Q:

経営陣がやりたいと考えていることを却下しなければならない場合、どのように対処しますか?

A:

法務顧問の職務は、一般の弁護士とは異なります。計画が法律に抵触すると判断した場合は、上級役員に却下するよう伝えなければなりません。法務知識を使って質の高いアドバイスができるだけでなく、効果的に伝えるスキルが法務顧問にとって重要になります。会社によっては、代替案を提案して経営陣の意向を汲んだ前向きな答えができる人材を求めているかもしれません。職場の人間関係を壊すことなく専門家として強固な立場を保つことができ、高度な専門知識や経験、そしてしっかりしたコミュニケーション力を持っていることが求められます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 会社のニーズと法律のバランスを取ることができる
  • 何があっても法に従うことができる
  • 良好な人間関係を維持し、プレッシャーに耐えられる

回答例

「却下せざるを得ないこともありますが、要求を断る前に案を通せる方法がないか探します。」

Q:

仕事を社内で行うか外部委託するかは、どのように決めていますか?

A:

法務顧問の指揮によって、仕事を社内で行うか外部委託するかは異なります。時には外部の法律事務所に委託する必要もありますが、外部弁護士は通常高く、その分費用がかかってしまいます。この質問では、候補者が外部委託するかをどのように決めているか、委託する際の法律事務所はどのような基準で選んでいるのかが分かります。予算に限りがあることを理解しているか、予算的な制約がある中で問題解決方法を見いだせるかも確認しましょう。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 同じ業界の法律事務所とつながりがある
  • 外部弁護士と働いた経験
  • 法務の予算や制限に配慮できる

回答例

「専門性のある事務所に委託することも可能ですが、費用がかかるためコスト管理に注意が必要です。」

Q:

当社に影響する可能性のある法的問題として、どのようなことが予想されますか?

A:

優秀な法務顧問はつねに先を見据え、今後起こりうる問題の対策を考えています。これにより会社は法的に予期せぬ事態が起きても、慌てふためく心配がいらなくなります。この質問では、候補者が今後会社に影響を与える可能性がある法的問題について、積極的に考えているかが分かります。回答の深さによって、候補者の論理的思考力や、業界特有のニーズを理解しているかも知ることができます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 法律や規制の変更をつねに把握している
  • 変化がビジネスにもたらす影響を理解している
  • 問題が起きる前に対策を先回りして考えることができる

回答例

「法務顧問の主な役割は、大局的な戦略を立てることです。経営陣にとって寝耳に水の問題が起きないようにすることが私の務めです。」

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