9 つの『COO (最高執行責任者)』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。COO (最高執行責任者)の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

社内で評判のよくない業務の担当を任されたときのことについてお話しください。その業務をどのように処理しましたか?

A:

最高執行責任者は会社の難しい仕事を任されることがよくあります。CEO が企業活動の前面に出る人であるのに対し、最高執行責任者は会社の整理屋とも言われる存在です。 こうした状況に器用さと気配りで対処できる候補者が理想的です。候補者は、難しい仕事を処理し、事態を収拾させて従業員の不満を最小限に抑えることができることを示す必要があります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 評判がよくない業務をこなした実績
  • 社内政治や従業員との交渉に対応する能力
  • 厳しい状況に対処するときの機転
回答例

「そうした状況を喜ばないのは、私も同じですが、気配りと交渉力で困難な仕事を乗り切ります。」

Q:

賛同できない行動をとるよう CEO から指示された場合にはどうしますか?

A:

最高経営責任者は会社で最高の地位にあり、最高執行責任者は経営陣の一員として、CEO の下で働きます。候補者が、どの程度部下として役目を果たせるかを見極めます。 会社は経営陣に対して忠誠心を持ち命令を実行することを求めますが、最高執行責任者には倫理観も備わっている必要があります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 問題を見つけて交渉の術もある多次元的考え方
  • 上司に対応するときの気配り
  • 高い倫理基準
回答例

「自分の上司が誰なのかということと、会社の利益は何かということを常に意識しています。敬意をもって自分の意見を言い、不法行為は一切しません。」

Q:

同僚と意見が対立した場合、どのように説得しますか?

A:

最高執行責任者は社内の多くの権力者と交渉する必要があります。最高執行責任者にも一定の権限がありますが、社内には会社主導の取り組みに抵抗する既得権益者もいます。最高執行責任者には、そういった状況にも対処できるようなスキルが求められます。友好的に意見の一致を得て必要な結果を出せるかを見極めます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 複数の部門が関わる複雑なプロジェクト
  • 大規模な社内プロジェクトの監督
  • わかりやすく伝える優れたコミュニケーション力
回答例

「それぞれの同僚の見解をよく聞き、彼らの意見をプロジェクトに反映させます。自分の意見もはっきりと伝えます。」

Q:

組織内で、さらに理解を深めたいと思う分野はありますか?

A:

優れた候補者は自分に足りない知識が何であるかを認識しています。何でも知っていると答えるような自己認識に欠ける人は、この職種にはふさわしくないでしょう。知らないと素直に言えるのは謙虚さの表れでもあり、最高執行責任者に求められる資質です。また、候補者の苦手な分野を把握しておく必要もあります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 自己認識力があり自分の弱みを知っている
  • 必要に応じて支援を求めることができる
  • 学習能力
回答例

「IT 分野が特に苦手ですが、定期的に専門家の意見を聞き、迷ったときには助言を求めるようにしています。」

Q:

最高経営責任者 (CEO) とはどのような関係を築く必要がありますか?具体的に、関係をどう構築していくかについても聞かせてください。

A:

最高執行責任者は組織で非常に大きな権限を持っていますが、最高経営責任者のサポート役でもあります。最高経営責任者の要望に、常時対応する必要があります。候補者が経営責任者との関係をどのようにとらえ、関係を築こうとしているかを知ることが大切です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 権限を持つ人の下で働いた経験
  • 上司とうまく付き合ってきた実績
  • 高い対人スキル
回答例

「経営責任者との関係がよくなければ、会社での私の実績に意味はないと思います。」

Q:

時間とお金のどちらが重要ですか? コストと効率性では、どちらを犠牲にしますか?

A:

最高執行責任者のなかには、コスト維持や削減を重視する人もいれば、効率性を重視して経営を維持する人もいます。採用企業の文化にあった考え方ができるかどうかを判断しましょう。会社がコスト管理を重視する場合、効率性を最優先にする人を採用してもうまくいかないでしょう。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • コスト管理における明確な考え
  • 優先事項と注力すべき事項を説明できる
  • 採用企業の優先事項と方向性が一致している
回答例

「通常はコストを意識しますが、経営維持には例外的な状況もあります。」

Q:

前職で実践した効率化のアイデアを教えてください。

A:

最高執行責任者は組織や業務に関わるさまざまな変革を導入し、それが執行責任者の責務でもあります。候補者が組織の変化をどのように考え、実現するかを知る必要があります。過去の具体例から、候補者がどのように行動し、考え、事を成し遂げるのか、一部始終を見ることができます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 具体的な実績
  • アイデアを実現できる
  • 洞察力がある
回答例

「人手が足りない部署に余剰人員を異動することによって、管理費の20% 削減を達成しました。」

Q:

従業員が経営目標に向かって自主的に働くためには、どのようにしますか?

A:

最高執行責任者が従業員にどの程度の裁量を与えるかが分かります。企業を監督し、時には従業員に仕事を委託するなどバランスよく業務をこなす必要があります。組織の方向性を決め、成功条件を確認した後は、従業員に仕事を任せることができる執行責任者が理想です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • しっかりとした経営理念
  • 従業員を信頼して仕事を委任できる
  • 従業員の力を最大限に引き出すことができる
回答例

「細かく管理しないようにしていますが、できるだけコミュニケーションを図り、期待値を設定して成果を評価します。」

Q:

社内での最高執行責任者の役割は何だと思いますか? あなたの使命は何だと思いますか?

A:

最高執行責任者には組織の変革に多くの裁量が与えられます。積極的に行動する人なのか、現状維持を好む人かを知る必要があります。役職へのビジョンが会社の指針と一致し、候補者のとる手法が企業文化に馴染むかを見極める必要があります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 候補者にビジョンがある
  • 目標が候補者のスキルと一致している
  • 行動指針を明確に述べることができる
回答例

「会社と従業員をよく理解した後で、企業文化に合ったやり方で徐々に変革を行っていくつもりです。」

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