5 つの『ネットワーク管理者』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。ネットワーク管理者の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

ネットワーク管理者として、どのタイプのネットワークでの実務経験が最も豊富ですか?

A:

ネットワークのタイプによって、ネットワークのアーキテクチャが大幅に異なる可能性があります。LAN を取り扱う専門技術があっても、必ず VPN に応用できるとは限りません。この質問への答えで、候補者が採用企業のネットワークのタイプに合った実務経験を持っているか、採用企業のシステムに適したネットワーク管理者になれるかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • さまざまなタイプのネットワークの知識
  • 採用企業で使用している構造のネットワークをセットアップし、保守することに関心と経験がある
  • 利用可能な各種ネットワークに関する意見

回答例

「ローカルエリアネットワーク (LAN) は、さまざまなタイプのデバイスを使って1つの場所で業務を行う企業では、優れた柔軟性を発揮しますが、敷地面積が大きい企業や、国内外の両方に多数の事業所を持つ企業では、仮想プライベートネットワーク (VPN) の方が適しています。私は、こちらの取り扱いに精通しています。」

Q:

どの監視ツールとアプローチをよく使いますか?

A:

この質問で、候補者からこれまでの実務経験についての話を聞くことができます。よく使うツールについて詳しく聞き、お気に入りを選んでもらうことで、候補者のスキルが採用企業のネットワークアーキテクチャに適合するかしないかが分かり、そのツールを選んだ理由を確認できます。具体的な実務経験が豊富ではなくても、各種監視ツールの長所と短所について理解していることが分かる回答があれば、採用を決定する参考になります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 候補者が知っているツールの数
  • さまざまなタイプのツールを理解している
  • クラウドベースのネットワーク監視ツールや、ローカルにインストールされる監視ツールの使用経験

回答例

「よく使うツールには、Logic Monitor や Lab Tech、Idera があります。Logic Monitor は APM とネットワーク監視の機能を搭載していて、Lab Tech はネットワーク監視とインフラ管理が可能です。Idera はすべての機能を備えていますが、よく使う機能にアクセスしやすいようにダッシュボードをカスタマイズできません。」

Q:

ファイアウォールとその使い方について説明できますか?

A:

ファイアウォールは、ネットワーク管理者の間では最も基本的なツールの1つで、一定の条件に基づいてデバイス間のトラフィックを遮断します。ファイアウォールは、セキュリティ認証に基づいて Web サイトとの接続を拒否したり、限られた一連の Web アドレスのみにアクセスするデバイスを分離することもできます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • セキュリティは事業を行う際に非常に重要で、ファイアウォールは受動的なセキュリティ要素の1つ
  • ファイアウォールの仕組みと、どのような場合に導入するかを候補者が理解している

回答例

「ファイアウォールはデバイス間のバリアの役割を果たします。種類にはハードウェア型とソフトウェア型があり、長年にわたって大きく改良されてきています。ネットワークトラフィックの制限にファイアウォールが導入された当初はさまざまな問題がありましたが、改良が重ねられ、また私のようなネットワーク管理者の側でも、うまくカスタマイズして企業のニーズに対応できるようになりました。」

Q:

ワークグループとドメインのどちらの方が詳しいですか?

A:

ワークグループは、個々のシステムのレベルで管理する必要があります。各システムが独立したコントローラーになっていて、グループに所属する他のユーザーと共有するものを決定します。ドメインはこれよりもサーバー/クライアント環境に近く、中央の認証サーバーが通信ルールを設定します。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 候補者にドメインの実務経験がある
  • サーバーのセットアップとメンテナンスに精通している
  • ワークグループをドメインにアップグレードした経験がある

回答例

「ワークグループは P2P ネットワークにかなり近いものです。個人的にゲームなどの趣味には使ってきましたが、業務で使うソリューションとしてはドメインの方が有用だといつも考えています。セキュリティとアクセス管理の集中化によって、さまざまな攻撃に対するリスクを最小限に抑えられます。」

Q:

ネットワークアクセスの認証には、どのタイプを使っていますか?

A:

2ファクタ認証が標準になっています。このタイプでは、3つの可能なセキュリティ手段のうち2つがアクセス権の認証に必要です。一般には、本人だけが知っていることや持っているもの、生体情報が使われます。たとえば、パスワードとトークン、パスワードと生体認証スキャン (指紋 ID が最も一般的)、トークンと生体認証スキャンのいずれかの組み合わせが必要です。この質問への回答で、候補者が最新のセキュリティプロトコルに通じているかどうかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • さまざまなタイプの認証の知識
  • さまざまなセキュリティプロトコルの理解
  • 2ファクタ認証の使用経験

回答例

「2ファクタ認証を使えば、単一ファクタの認証よりもセキュリティが大幅に強化されます。機密情報の場合は、2ファクタ認証をまだ使っていなければ、必ずアップグレードを推奨します。通常は生体認証がユーザーにとって一番簡単ですが、すでにハードウェアがあることが条件になります。そうでなければ、ハードウェアへの出費を抑えてセキュリティを強化する手段として、トークンがとても便利です。」

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