8 つの『教師』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。教師の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

なぜ教師になろうと思ったのですか?

A:

この質問では、候補者が教職に就こうと思った動機を知ることができます。人によって答えは異なるはずですが、キャリアを選んだ際の動機や理由を明確に説明してもらいましょう。

回答例

「私が教師を目指すきっかけとなったのは、高校で倫理を教えていた高橋先生です。高橋先生の授業は生徒たちから人気が高く、先生のおかげで世界の見方が大きく変わりました。生徒を知性のある大人として対等に扱ってくれたことと、先生の熱意が感じられる授業が印象的でした。抽象的で哲学的な倫理問題を議論したり、分析するための枠組みを作ってくれたので、生徒全員がいつも授業に積極的に参加していたのを今でもよく覚えています。高橋先生のような素晴らしい教師になりたいと思ったのが、この道を目指した理由です。」

Q:

この学校で働きたいと思った理由を教えてください。

A:

候補者が応募している学校や学区をよく調べた上で面接に臨んでいるかを確認するための質問です。候補者は、学校や学区の評判、生徒、成績などに関する質問に答える準備のほか、面接官への質問も必ず準備しましょう。

回答例

「こちらの学校で働きたい理由は、学業やスポーツの成績、そして教育の質において高い評判があるからです。生徒が自分の力を試す機会が豊富にあり、大学準備コースがあることからも、生徒たちの成功を全面的にサポートしていることが分かります。また保護者が積極的に教育に関わっていることも有名ですが、親や保護者の協力は教育の成功に欠かせないと私も考えています。教師が熱心であることもよく知られており、その成果は試験結果や成績にしっかり表れています。」

Q:

生徒は教師に何を求めていると思いますか?

A:

候補者が生徒の視点から物事を見ることができるかが分かる質問です。教師によって教え方のスタイルは異なりますし、生徒もそれぞれ異なる反応を示すでしょう。

回答例

「教師には熱意と信頼性が求められ、これらが欠けている場合、生徒は簡単に見抜いてしまいます。どんな授業スタイルであっても、熱意と意欲は教師の要です。教師という仕事は簡単に務まるものではありませんが、もっとも重要な仕事の一つだと思っています。生徒が批判的思考を養う手助けをしながら、教師自身が努力を惜しまず、生徒にも同じことを求め公平に評価しているのだ、ということを彼らに理解してもらう必要があります。」

Q:

どのような性格が教師という仕事に役立つと思いますか?

A:

この質問で候補者が教師という仕事をどのように理解し、いい教師になるために何が必要だと考えているかが分かります。自分自身が要件を満たしているか考えるだけでなく、学校から何を期待されているのかも考慮する必要があります。

回答例

「いい教師になるためには忍耐力、柔軟性、自制心が必要だと思います。教えるということは容易ではなく、思い通りにいかないこともあります。非常にやりがいのある仕事ですが、向き不向きがあると言えるでしょう。教師は地域の学習達成目標を考慮しながら授業計画を立てた上で、生徒にテストでいい点を取らせるだけでなく、テーマについてしっかり理解させる必要があります。学び方も生徒によって異なるので、教師は生徒全員が授業に積極的に参加して教材を学べるよう、工夫していかなければなりません。」

Q:

規律が教育に果たす役割についてどう考えていますか?

A:

規律に関する問題は、学校生活の中で教師が取り組まなければいけないことの1つです。候補者には、教育における規律の役割についてどのような考えを持っているか説明できることが求められます。規律は効果的な学びの場には欠かせないもので、授業スタイルや生徒の年齢、地域の方針によってその内容は異なります。

回答例

「学習過程において、規律は重要な役割を担うものです。私は期待される振る舞いや許容範囲についてシラバスに明記し、最初の授業でも説明するようにしています。規律はクラスの信頼関係を築く基盤であり、生徒が果たすべき義務と言えるでしょう。私の経験では、生徒は規律を強要されるのを嫌がります。生徒が自分たちがルールを理解し、個人として尊重され、責任を持った決定と行動を求められているのだと思える枠組みが必要なのです。」

Q:

保護者とはどのように関わっていますか?

A:

この質問では、候補者が保護者とどのようなやり取りを行う人物かを知ることができます。保護者は学習過程において重要な役割を担っており、生徒の成功のためには、前向きな姿勢で保護者とコミュニケーションを取っていく必要があります。

回答例

「子どもの教育をサポートするという意味で、保護者は重大な役割を担っています。保護者と連携して生徒の成功の後押しをすることは、教師にとって非常に重要な役割です。生徒の保護者には私の連絡先を知らせていて、子どもの成績や進捗状況について質問があれば、いつでも連絡してほしいと話しています。また、子どもの学習内容や授業での成果などの情報を、定期的に共有するのも効果的です。これにより保護者は子どもに学校の様子について尋ねることができ、現在の学習内容や定期テスト、課題などについても話し合いやすくなります。生徒を成功させるという共通の目標を持った同じチームとして、保護者とコミュニケーションを取るように心がけています。」

Q:

文部科学省が実施している「全国学力テスト」などの結果などを、授業計画にどう反映していますか?

A:

「全国学力テスト」などの学力基準評価は、教育の重要な側面です。この質問で、候補者が教師に期待されている教育内容を理解しているか、授業計画をどのように立てているか、そして試験で点を取らせるためだけの授業をしていないかなどを知ることができます。

回答例

「学力基準はカリキュラムの重要な焦点となるものです。年間のスケジュールを組み立てて生徒が必須項目をカバーできるようにするためには、しっかりと練った授業計画と継続的な評価が最善の方法です。私の場合は、まず学力基準の枠組みを作ってから、その内容に沿った授業計画を立てています。試験に出るところだけを教えるわけではありませんが、授業には試験内容もしっかりカバーするようにしています。試験による客観的な成績は、生徒の理解度を測るのに効果的な方法です。枠組みに沿った授業計画を立てることで、全国学力テストまでに確実に必須項目を教え、理解度を確認することができています。」

Q:

ICT 教育についてどう思いますか? ご自身の授業には何か導入していますか?

A:

多くの学校で ICT 教育への関心が高まっています。この質問では候補者が生徒の理解度を上げるためにテクノロジーを活用しているか、そして生徒たちに基本的なスキルを教えているかが分かります。

回答例

「ICT 教育は、生徒の学習に効果的だと思います。一方で集中力を妨げるというリスクもあるので、教師はその使い方をよく考え、計画する必要があります。生徒にとっては学習に役立つテクノロジーの使い方を学ぶだけでなく、基本的な IT スキルを身につけることも重要です。私の授業では、IT スキルのよりハイレベルな使い方が必要になる課題を与えるようにしています。例えば、レポートは MLA スタイルで提出させています。MLA については授業で説明しますが、生徒は年間を通して、余白や行間隔、改行、引用などの機能の使い方を自分で学ばなければなりません。書式設定について詳しくなるだけでなく、通常授業で教えられることのない機能を自分で試行錯誤しながら繰り返し使うので、操作に慣れることができるのです。これらの機能に触れることで生徒はプラットフォームに慣れ、学校の内外で IT スキルを活用するための基盤を築くことができます。」

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