5 つの『臨床心理士』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。臨床心理士の採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

心理学のどのモデルに精通し、実践していますか?

A:

臨床心理士は通常は1つの主要モデルに従って臨床業務にあたります。面接では、精神力動、行動、認知、生物学、異文化、進化、人間性のいずれの観点から候補者が臨床業務を行うかを確認する必要があります。グループ診療のスタッフを採用する場合は、既存のスタッフが使用していないモデルか、現在のチームに適合するモデルに精通している人材を探します。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 特定分野での経験と熱意
  • すべてのモデルについての理解と認識
  • 経歴、教育に加え、継続して学んでいる

回答例

「精神力動モデルに基づく心理療法が最も効果があると思いますが、クライアントによっては他のアプローチが適している場合があります。」

Q:

難しかった症例、そのアプローチ法と結果について話してください。

A:

この質問で、経験レベルを評価するとともに、難しいクライアントに対する候補者のアプローチ方法を知ることができます。その症例の結果、治療期間、治療と結果の相関関係について必ず確認します。候補者がありふれた症例を例に挙げた場合、複雑な精神的疾患の治療の経験がないかもしれません。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 難しい症例や複雑な症例での経験の度合い
  • 症例を概念化し、アプローチを説明できる
  • 成果を出すことへの取り組み

回答例

「幼少期のトラウマに数年間苦しんでいる患者がいました。査定と6か月のセラピーにより、日常機能のレベルが向上しました。」

Q:

最も頻繁に対応してきた疾患は何ですか? どのような結果を出しましたか?

A:

ここでは、候補者の経験と採用側の現在のニーズが一致しているかどうかを確認します。採用クリニックで不安神経症や鬱病の患者を多く診察している場合、これらの症状に詳しい人材が必要です。これに対し、精神衛生上の問題とともに身体的な問題を抱える高齢者を診察している場合、この年齢層での経験が豊富な臨床心理士を採用する必要があります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 採用者側が求める症例の経験
  • 一般的な精神衛生上の問題についての幅広い理解
  • 特定の年齢層での専門性

回答例

「これまで不安神経症や鬱病を抱える25~50才の患者に対応してきました。」

Q:

カウンセリング中、患者の非言語的合図から何を察知しますか?

A:

有能な臨床心理士は、質問に対する患者の答えに注意深く耳を傾け、患者の選択を査定するだけでなく、非言語的合図にも注意します。候補者が、身振り、口調、アイコンタクト、神経症性習癖などを観察できるかを評価します。患者を査定して治療する際には、こうした非言語的合図が重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 非言語的合図を観察する能力
  • 非言語的合図を読み取る経験
  • 査定と治療に合図を実際に役立てることができる

回答例

「非言語的合図は、セッション中に患者の心理状態を把握する上で極めて重要です。こうした合図を決して見逃さず、記録し、場合によってはそれに対応します。」

Q:

最も得意とするカウンセリングセッションのタイプは何ですか?

A:

一般に、実施したことがあるカウンセリングのタイプは臨床心理士によって異なります。候補者の中には、成人の個人療法を専門とする人や、主に子どもを治療している人がいます。夫婦療法やパートナー療法の経験があるセラピストや、グループセッションを非常に得意とするセラピストもいます。候補者の持つ知識と、採用側の診療で最も必要とされるセッションのタイプが一致していることが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 採用側で必要とされるセッションタイプの経験
  • 個人療法、夫婦療法、集団療法についての理解
  • 新しい分野に挑戦する意欲

回答例

「私は主に個人療法で18才以上の成人の治療を行ってきましたが、夫婦療法の経験もあり、現在は集団療法も行っています。」

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