9 つの『電子・電気系エンジニア』の採用面接 質問例 & 回答例

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採用面接は行う側も受ける側も準備は万全に。電子・電気系エンジニアの採用面接でよく使われる質問例と回答例を解説付きで見てみましょう。


Q:

電気工学の学位を取得したときのことを教えてください。また、得意だった科目は何でしたか?

A:

必ずそうとは限りませんが、候補者が学位や博士号を取得するときの取り組み方から、仕事への取り組み方も分かるものです。候補者の答えは、強みと弱みを判断するためにも役立ちます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 数学の科目についての話
  • 理論や方法論の科目
  • 上級科目
回答例

「難しい科目でしたが、信号処理と回路が得意でした。線形代数もよくできましたが、凸最適化の成績が高かったのが一番の自慢です。大学の電気工学コンピューターソフトウェアの授業でも、ほとんどの科目で良い成績でした。」

Q:

電子工学のソフトウェアパッケージで使い慣れているものはありますか? ある場合、そのソフトを使って行ったプロジェクトについて教えてください。

A:

この仕事では、さまざまなプロセスを実行するソフトウェアプラットフォームを理解している人が求められます。電気機器や電気系統といった、中核をなす分野の知識は必須です。また、シミュレーションに使うプログラミング言語にも習熟していなければなりません。この質問からは、候補者が会社で使用しているソフトウェアを素早く身につけられるかどうかが分かります。同時に、システムの習熟度も推し測れるはずです。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 電子工学の各種ソフトウェアに関する知識
  • 採用企業で使っているプログラムの習熟度
  • 新しいツールを習得する意欲
回答例

「今までは主に Arduino IDE というプログラミングツールを使っていました。Arduino IDE でロボットのプログラミングも経験しています。ソフトウェアの習得も得意で、新しいものと出会うたびにわくわくします。さまざまな種類のプロジェクトに取り組んでいます。」

Q:

直流と交流の違いを説明してください。

A:

候補者は、仕事に関するソフトウェアの使い方を知っていることも大事ですが、電子工学の実践で使う理論や概念についてもしっかり理解している必要があります。電気系統に対する費用と要件や仕様の分析もエンジニアの仕事です。この質問は、候補者自らが選択した分野の原理原則をしっかりと認識しているかどうかを知る手立てとなります。また、経験値の高さを確認できるはずです。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 考え抜かれた手堅い回答
  • 自分に自信がある
  • 電子工学理論に習熟している
回答例

「簡単に言えば、直流は流れる方向が一定で、交流は一定の周期で大きさと向きが変化する電気の流れ方です。」

Q:

電子工学的なミスを避けるために、どんな相互チェックの方法を使っていますか?

A:

現場では、電子工学での初歩的な失敗が起こりがちです。そういうミスを避けるためのソフトウェアは着々と進歩を重ねていますが、ヒューマンエラーはまだ起こる可能性があります。細部にまで的確な判断力を発揮し、スピードよりも正確さを重視する候補者を選びましょう。理想は、結果的に高くつくミスを回避するため、工期を尊重しつつも正確に仕事をやり遂げる人物です。優れたエンジニアなら、仕事を再確認する大切さも理解しています。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 正確さが求められていることを理解している
  • ミスから学び、再発防止策を取れる
  • 再確認する習慣を身に着けている
回答例

「装置の整備と点検は、同僚の安全を守るために必要な作業です。自分の仕事を再確認し、決まった手順に従います。」

Q:

最新技術の動向を常に把握するためにしていることは何ですか?

A:

電子工学エンジニアは、自動制御や5G 無線アクセス技術、サイバーセキュリティでの技術革新に知識を更新していかなければなりません。テクノロジーの進歩からは、仕事に役立つツールが生まれます。重要性の高い事項にセキュリティシステムとネットワークを最新の状態にしておくことがありますが、こういったプロセスは未来の視点で実行すべきです。この質問は、電子工学に対する候補者の熱意を推し量る役割を果たすだけでなく、プロとしての成長について話すきっかけになります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 業界への純粋な関心
  • 論理的思考と問題解決能力
  • テクノロジーの進歩でネットワークの崩壊を防ぐという認識
回答例

「業務で得た知識を吸収し、最新の情報を常に追うようにしています。オンラインコースの受講やブログからも情報を集めています。」

Q:

取り組んだことがあるプロジェクトと、どんな立場で参加したかを教えてください。プロジェクトリーダーだったことはありますか?

A:

この質問への回答で、候補者がどれだけ複雑なプロジェクトを率いたり支援したりする人材として信頼できるかが分かります。また、若い候補者がプロジェクトを率いたことがあれば、有望な人材だと見込めます。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 担当した責任の幅広さ
  • 監督を任された部下
  • プロジェクトのどの部分の責任を与えられたか
回答例

「私がリーダーを担当した最近のプロジェクトでは、変電所のパラメーターの取得を取り扱いました。私のチームは、電圧と電流の要件、温度の変動要因、電力の必要条件、リモート GSM 通信の需要の計算を担当していました。」

Q:

産業、住宅など、電気工学の中での専門分野を教えてください。

A:

他の質問と同じように、この質問でも候補者が採用企業の組織にどれだけよく適合するかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 具体的な電気工学に関連する用語
  • 個々の分野に関するプロジェクトの詳細
  • 分野の垣根を越えた仕事やプロジェクトで、さまざまな電気工学の実務に解決策を提供したことの説明
回答例

「産業機械エンジニアの立場で働いたことが他の分野よりは多いのですが、住宅の電気設備エンジニアとしても、複雑な短期プロジェクトに取り組んだことで、かなり大きな経験を積みました。マイクロエレクトロニクスエンジニアとしての経験はあまりありませんが、この分野の背景にある理論には興味があって勉強しています。」

Q:

どの電気工学コンピューターソフトウェアに精通していますか?

A:

電気工学のほとんどすべての分野で、少なくとも1つのソフトウェアプラットフォームを習得していることが求められます。この質問で、採用企業が通常使用しているソフトウェアを、候補者がどれだけ早く使いこなせるようになるかが分かります。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 複数の種類のソフトウェアに精通している
  • すべての電気工学ソフトウェアに共通する基本的な原理を理解している
  • ソフトウェアに対する習熟度の深さ
回答例

「私が主に使いこなしているのは、他のほとんどの電気エンジニアと同じように、Calculatoredge です。E3.series、Electrical Tools & Reference、Electronics Bundleの使用経験もあります。」

Q:

最も一般的な3種類の送電用ケーブルについて説明してください。

A:

この質問も、電気工学の基本的な概念と理論について、候補者が理解していることを確認するものです。理解の難しい質問ではありませんが、電圧の基本を理解していることが重要です。候補者の回答から、次のようなスキルや適性を持っているか判断しましょう。

  • 電圧許容量の知識
  • ケーブルサイズの知識
  • 高圧と低圧を区別する電圧量の知識
回答例

「ケーブルの種類は、通常はサイズか許容量のどちらかで分類されます。許容量の観点では、低圧、高圧、特別高圧の3種類のケーブルがあります。許容電流が1,000ボルトより低いケーブルは低圧、1,000~23,000ボルトのケーブルは高圧、66kV~132kV の範囲内にあれば特別高圧です。」

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